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面倒くさがりがITを伸ばす

2015/04/05 17:27 に Sae Goto が投稿

先週一週間、上海に出張して参りました。やはり中国、上海の中でアチコチしただけなのに著しい変化を感じました。物価(特に円安なので、何を見ても高く感じます!!)、まだ増えるショッピングセンター、サービスの向上…でも、そんな勢いと活気あふれる街を歩いていても、地下鉄の中も、時々目にする物乞いの姿。底上げによる変化ではなく、伸びる事の出来る人が伸びていく、そんな社会の大きさと層の厚さをも思い知らされました。

 

さて、上海市内を歩いていて、もうひとつ気になることがありました。広告や展示会場でのQRコードの多さです。確かに日本でも、SNSのお友達の登録などでもQRコードは当たり前になっていますね。

 

もう10数年前になるでしょうか、ブロードバンドが広まった頃は、テレビやラジオでホームページに誘導するために「詳しくはhttp:///www.......」というのをよく聞きました。また、検索サイトが台頭してくるようになって、いちいちURLを覚えさせるのではなく、「詳しくは○○(日本語でのキーワード)で検索!」と、よりアルファベットの羅列よりも日本語で覚えやすくなりました。でも、そんなのを覚えるのも面倒くさい!間違ったらまたやり直し。これを回避できるのが、QRコードですよね。パシャっと写真を撮るようにワンタッチでコードを取り込み、行くべきサイトに誘導してもらえる…。そのためのQRコードが、路上広告にも、街中にも、あちこちで見られたのです。

 

今日の中国語は「嫌麻烦(嫌麻煩):シェン・マー・ファン」、わずらわしいことを嫌う、つまり面倒くさがる、という熟語…というか、日常語です。中国企業とある試作品を作ると、日本側は何度も改良要求をするのに対し、中国側は嫌気がさしてきます。交渉も、同じようなことを繰り返すのを嫌がられますし、日本のサービスが良い!といっても、中国側で学ぶよりも、大型投資をして、ノウハウをそのまま導入する、というような、ダイナミックなやり方が、大陸では総じて好まれます。

 

上海の街中のQRコードも、私にはその「嫌麻煩」(面倒くさがり)の風潮がそのまま表れてきているように思えてなりません。いや、もともとITの発達というのは、効率化するためのもの。いつまでも手入力するのではなく、パッっと撮って、さっとホームページに移動する。便利なものの導入に積極的な中国では、そのうちIT普及も日本を抜くのではないか、と思いました。


嫌麻烦 [xian2 ma2 fan]

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