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オオカミなんか怖くない!?

2015/08/02 8:16 に Sae Goto が投稿

先週も、国際セミナーに参加したり、来日した中国のパートナーと打合せや雑談をしたりする中で、色々な学びがありました。現代日本の少子高齢化、市場の縮小や活力低下、労働力不足、といった問題は、「ひたひた」どころではなく、もう「ドカドカ」とアチコチにやってきて、入り込んでしまっている。また多くの人がそう感じている、と気付かされました。そして、どうにかしたいのだけれど、どうすることもできず(せず?)、ただ現状を耐えている、という状況の企業さんが多いことも、再確認しました。

 

日本人は、忍耐や思ったことを押し黙ることを美徳とし、最後の最後までなんとか足掻いたり、声を上げて助けを求めることを善しとしない傾向がありますよね。自分ひとりなら、それも「あり」かもしれませんが、企業や組織となると、経営者の別の意味での「忍耐」が、最後の最後で従業員の生活を脅かすことにもなるのだということを考えると、何らかの行動を起こすことは非常に大切になってきます。

 

ただ、ここで怖いのは、その「行動」が正しいかどうか、その判断が間違っていたらどうしよう、という別の心配が浮上してしまうことです。残念ながら、何事も「絶対」はありません。何か行動したところで、「相対的に」「一般的に」「統計的に」上手くいく「だろう」ということは推定することはできても、誰も「絶対」の答えを、将来何が起こるかを知る由もありません。

 

でも、中小企業白書にも、イノベーションを取り入れる企業は経営改善する傾向がみられるとのデータもあります。どうせ何もやらなくても悪化が目に見えているなら、何か思い切って行動してみる勇気も必要でしょう。もちろん、業績が悪化してしまってからできることは限られてきてしまうので、経営陣は常に判断センスを磨き、経営的フットワークを鍛えておくことが最も大事なのかもしれません。


 もう業界や自社の状況も分かっているのに、何も行動できない、という様子を、中国語で「前怕狼,后怕虎(チィエン・パー・ラン、ホウ・パー、フー)」…前のオオカミを恐れ、後ろの虎を恐れる、と表現します。前にオオカミが居るんじゃないか、後ろには虎が居るんじゃないかと、心配ばかりしているんですね。頭や体は、使わないと鈍ります。企業も常に社会や業界の現状と自社の現状を照らし合わせて、状況に応じて微調整していく「動き」をトレーニングしていないといけない、ということでしょうか。鍛えていれば、オオカミや虎も、やっつけるまでいかなくても、かわすぐらいはできるようになるかも?!

前怕狼,后怕虎 [qian2 pa4 lang2 hou4 pa4 hu3]


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