週刊コラム‎ > ‎

犬や馬のように

2017/08/07 7:56 に Sae Goto が投稿
 「犬馬之労(チュエン・マー・ジー・ラオ)」犬や馬のように人のために働くことを指すようです。人同士なら、サービスという労力に対して報酬が支払われますが、犬や馬は…ご本人に聞いたことないのですが、きっと人間の使うお金をもらってもうれしくないでしょう。飼い主のいうことを聞けば、餌をもらえる!と思って働いたとしても、人間同士の対価に比べると、とてもコスパよし。それに、犬や馬に対する先入観かもしれませんが、その働きぶりが、とても忠実・忠誠、清潔で真面目!って感じで、なんだか「ボランティア」を思わせます。

 ボランティア活動は、無報酬(あるいは限りなく低報酬)活動でありながら、他人や何か目的のために実施されるものですよね。そういった活動に参加しない人から見ると「好きだからやってるんでしょ」「やりたい人にやらせておけば」と思われがちです。「犬馬」のイメージではないですが、報酬もないのに、嬉々としてやっている人を見ると「物好き」と映るのかもしれません。すべてのボランティア活動を肯定するつもりは全くありません。でも、「ボランティア精神」のない組織は求心力やまとまりがなく、メンバーに対して、またお客様に対しての気遣いもみられず、そして企業で言えば、必ずと言ってよいほど業績も思わしくないものです。

 ある勉強会でお会いした社長さんは、ご自身の会社は互いの助け合い精神では日本一だと胸を張っておられました。ある地域の自然災害があった時も、そこから通う社員のために、他の社員もみな、復旧作業に手伝いに行かれたとお聞きしました。その作業に費やされた労力や時間は、企業の業績には関係ないかもしれません。逆にそのお手伝いに社員が何人か行ったことで、売上が減ったかもしれません。でも、その会社はそれが原因で業績が下がるようなことはあるでしょうか?

 売上は、いくら頑張っても上がらなこともある代わりに、何かのきっかけで急増することもあります。外部環境はコントロールできないのです。でも、人の意識は同じ目標を共有して、相手を思いやる環境に置いておけば、良い時はもちろん、苦境であっても乗り越えられるものなんだ、と最近考えています。やはり大きい会社よりも強い会社。強い会社を支えるのは、犬や馬のように(!?)人のために一生懸命になれる社員の意識と行動。その結果、利益がでれば犬馬の労力にも報われる利益がきっと出ますよね。今週も、目先の利益ばかり考えず、どーんと構えてまず行動しましょう!

犬马之劳 [quan3 ma3 zhi1 lao2]

Comments