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実抜

2018/01/22 4:18 に Sae Goto が投稿
 経営改善計画策定のお仕事をしていると、よく銀行の方が「実抜(じつばつ)計画」なんて言葉を仰るのを耳にします。「実抜計画」とは、「実現性の高い抜本的な経営改善計画書」の略とのこと。「抜本的」と言えるような、ドラスティックな変革でありながらも、机上の空論ではなく、実行が可能な計画、そんな二つの要素が必要なんですね。

 それにしても、計画は作り始めると、バラ色の夢が満開になります。でも、それが悪いわけではないですよね。折角働くのだから、夢はでっかい方が良い(かも!?)。会社の経営でもまずは「理念」という夢・進むべき方向のような方針があるわけですから。「理念」の次に、どのようにその夢に近づくかという「戦略」、そして個々の方法論である「戦術」…と、だんだん現実にイメージしやすくなります。このうちどれが必要でどれが不要という訳ではなく、ちょっと俯瞰して全体を見るとき、一つのことを突き詰めて集中して考えるとき、両方の目が必要なんです。が、これがまた、難しいんです。

 そんな時こそ、我々経営コンサルタントの出番。だって、何かに集中して、それが忙しければ忙しい程、そのすぐ次にやることしか見えてこないですし、当事者として事象の真ん中で頑張っていると、外の世界は意識しないと見えないモノ。また、自分があくせくしている姿も当然見えません。でも、私達はまずはできる限りその企業さんの置かれている環境や業界を学んだ上で、企業さんを見るように心がけていますし、何より第三者として冷静にいられる分、視点を近くしたり、遠くにしたりしやすいのです。

 実抜計画から夢の話、そしてコンサルタント活用の話しに飛んでしまいましたが、私が言いたいのは「そんなの夢だ」「そんなの無理だ」と投げてしまわないことです。本当に夢にしてしまわないで、頑張って自分のものにするために、いつまでに何をすれば良いのか、と逆算して考えること、そして実行すること。一生懸命実行したら、一歩さって自分は全体のどこまで来ているのか確認すること。こうして視点の距離をこまめに持つことで、ドラスティックな経営改善計画もかなり現実味が増してきます!

「実抜計画」に近い中国語ってあるのかな…と調べてみましたが、「切実可行(チエ・シー・クー・シン)」実行可能な…という言葉がありました。「とりあえず、やってみよう!」とアクションに積極的な大陸の文化、でも大事な計画組むときは、やっぱりそれが実現可能かどうか、って大事なポイントになるんですね。私自身もまずアクション!そして反省、夢への距離の計測!!牛歩でも一歩ずつ進んでいきます!!

切实可行 [qie4 shi2 ke3 xing2]

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