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ウチなりの解釈『兵法三十六計』 第十一計 “李代桃僵”(りだいとうきょう)

2014/04/20 6:01 に Sae Goto が投稿   [ 2014/04/20 6:11 に更新しました ]

桃の代わりに李(すもも)が倒れる(僵れる)。小さい損失を出してでも、大きな利益を得よ、という作戦です。日本でも良く言われる「損して得とれ」とか、プロ野球なら送りバントをしてアウトを一つ増やしても、ランナーを一つ進めるとか。非常に身近な作戦の一つですね。

 

ところが実際、これを実行するのは案外難しいのです。人間は、やはり遠くの事よりも近くの、目先のことが先に目に付き、小さな損であっても、失うことを非常に惜しいと思ってしまうのです。私も実際に自分の会社を持ち、またコンサルタントという立場から、企業の経営者様とお話をさせていただくようになり、「視点が固定されていないか」「現場の細かなこと(近くのこと)と、将来の大きな目的(遠くのこと)の両方が見えているか」というのは、自他共に頻繁に気になるようになりました。

 

更に、育児中の母親について、最近よく言われる「ライフワークバランス」の観点に立ってみても、所謂M字カーブの底である30代・育児真っ最中の女性が、その先を見て現在を過ごしているか、ということも非常に私自身、関心を覚えるようになりました。

 

「艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉にす」、「若い時の苦労は買ってでもせよ」とも言われるように、辛いことや苦しいことは、乗り越える事で人間として成長でき、またその壁を乗り越えた人にしか味わえない達成感も得られるものです。辛いから、面倒だからと避けて通っていては、辛いことはないかもしれませんが、とびきり楽しいこと、人一倍感動することには巡り合えないかもしれません。

 

私自身は母親としても、企業の代表としても、まだ結論はおろか、中間報告さえできないような段階にありますが、将来の大きな目標や夢に向かって、今なにか自分のことで小さな犠牲をはらうことがあっても、できることからやっていきたいなぁ、と、そんな風に考えています。そして、ある程度段階を登れたら、きっとそんな「小さな犠牲」は、きっともっとちっぽけなものに映るのではないか、と期待しています。

李代桃僵 [li3 dai4 tao2 jiang1]

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