週刊コラム‎ > ‎

ウチなりの解釈『兵法三十六計』 第十四計 “借屍還魂”(しゃくしかんこん)

2014/03/24 6:57 に Sae Goto が投稿

屍を借りて、魂を還す。中国の迷信では、人の死後の魂は、他の人の体を借りて復活する、とされていることが元々の意味のようです。これを兵法的に考えると、勢いのなくなった組織を操り、魂を(こちらの都合のいいように)吹き込んで、自軍側の組織の一部として復活させる、組織拡大のための術のようですね。

 

比喩の仕方が、「屍」という、ちょっと好意的に受けとめられない言葉を使っていることから、マイナスイメージが先行してしまいそうな戦略ですが、全盛期ほどの活気はないものの、カタチはしっかり残っているものを活用する、ということで捉えてみれば、シャッターのしまった商店街や、空き室の多くなった団地の一室を利用して何かイベントや事業をすることも、同じような考え方かもしれません。

 

また、モノだけでなく、人も同じようなことが言える…と言いたいところですが、これまた人に当てはめて解釈すると、「屍」だなんて、とても失礼なようにも思えてしまいますね。先にご容赦願いたいのですが、やはり「利用する」という意味では、現役ではないけれど、自分よりも年配の、経験豊富な方を頼る、或る意味「利用する」ということも、成功への一つの選択肢であるように思います。

 

実際、私も一旦現役を退かれたような方に、本当に沢山お世話になっています。もちろん、どんな「年配の方」でも良いか、というとそうではなく、特に海外ビジネスで経験豊富な方で感じられるのは、以前に駐在されていたり、長い間親交を持たれていても、今起こっている変化やその国の成長に、素直に目を向け、驚かれたり感心されたりというような、経験と「今様」の受容を兼ね備えられて居られる方は、本当に色々教えて頂きながらも、自分がやりたいことの味方になっていただけるような気がします。

 

私も、これからまだまだお世話になる方ではありますが、どんどん先人のお知恵を利用させていただき、経験を重ねながらも、若い方から「利用したい」と思われるような柔軟な受容性をキープできる、そんな人物になれるよう、精進したいな、と思う次第です。

 

借尸还魂 [jie4 shi1 huan2 hun1]

Comments