チャーハンって、冷めたご飯から作りますが…

Post date: Aug 18, 2014 2:53:42 PM

もう10年以上前の話ですが、私は商社に6年半ほど、勤務していました。大学卒業後、日本語教師しかしていなかった私が、不思議なご縁で東京の商社で貿易の業務を担当することになりました。

「貿易」なんてことば、今はなんとなく古めかしいような気がしますが、ちょうど私が担当し始めた時も、「別に貿易なんて、商社じゃなくても、いいんじゃない?」と言われ始めた頃でした。昔、インターネットもなくて、外国に電話をかけたり、外国に駐在所を置いたりすることも一大事だったころ、商社こそが国際ビジネスの最先端をいく、スターのような存在でしたが、海外旅行もお手軽になり、国際通信もそれほど特別ではなくなってくると、貿易の中での商社の存在意義がだんだん薄れてきました。

私も初め、貿易担当になったのは、中国語とロシア語ができたからだったのですが、もう中国・ロシアビジネスも会社の方針でやらないから、別の資格を取るように言われたほどです。(医療ビジネスの部署に配属になり、エックス線作業主任の勉強をし、二度目になんとか合格しました…)

ということで、私にとって「貿易」は、少し昔の話のように思えてならないのですが、そんな私が、また最近その貿易を始めました。それは、京都府上海ビジネスサポートセンターで、中国進出や中国でのビジネス展開に関する相談業務に従事し、まだまだ「貿易」をサポートする余地がある、と確信したからです。

これほど「グローバル化」が叫ばれていても、中小企業にはノウハウやそれに従事する人員も不足しているところが多く、まずどうやってこれを外国に送るの?というところから始まる企業さんも珍しくはありません。更に、これだけインターネットが発達していて、自由にコレポンはできるのに、まだまだ金融機関の海外送金のシステムが普及していなかったり、物凄い手数料だったりで、小規模事業者の海外進出はハードルが高いのです。

今回、ご縁あって、その貿易部分をサポートさせていただくことになりましたが、昔やったことを、今再現するだけなら、中国語でいうところの「炒冷飯(チャオ・ラン・ファン)」、冷えたご飯を温めなおしただけ、ということになります。しかし当社も「小規模事業者」として実務に携わり、経験を積ませていただいて、「よりスマートに」海外進出していただける方法を実例から抽出していきたいと思います。

炒冷饭 [chao3 leng3 fan4]