大きく、そして小さく

Post date: Sep 12, 2016 12:31:09 AM

ここ数か月のコンサル・ワークで、あちこちの企業さんから結果が出ていること、継続して取り組んだら改善が見られたこと等のご連絡が続き、非常に嬉しくて幸せな気分でいっぱいになります。が、その反面、自分でも経営改善のセオリーは分かっているつもりなので、弊社事業に諸々取り組み、実際やってみようとすると、そう簡単に動くものではないことを思い知らされるのも現実。毎日、毎月、家族や従業員を抱えて会社を経営される社長様は、とにかく凄い!と、実感する毎日です。

では、どういうことをしたら、結果が出たり改善できたりしたのか、というと、極々普通のやるべきことの繰り返しによって得られた、というケースが殆どです。やはり現状を把握・整理し、今後はどういう大きな目標の下、何を基準に・誰の何のためにサービスや商品を提供するのか、どうやってプロジェクトを推進して管理していくのか、などなど、理念や目標の共有化は、会社の中で定期的に行う「べき」ことですよね。ただ…人というものは弱いもの、「こうすべき」理想や理念は理解しているのですが、そうはいっても、と、例外や予期しないことが方々で起こると、その解決に奔走してしまい、それでなんとなく忙しくて安心し、ふたを開けてみると…儲かってなかった、ということになってしまうんですね。多くの場合。

よし、それなら、と、多くの日本人・日本企業は、あらかじめものすごい勢いで、微に入り細にわたって計画を立てます。よく日本企業に協業しようとする中国企業が、「どんなことがあっても、状況が不利に働くように変化しても、日本人は計画を変更しない」と驚くのを聞いたことがありますが、何が起こるか分からない何年先までも、細かい計画を立てるのは、時に愚策であることがあります。では、計画なしで行き当たりばったり?いえいえ、そうではなく、物事を進める方向については、大局的に、大きな夢と目標をもって、それを実現化するためには、できればジャンプして高く飛びたいけど、こつこつゆっくり、確実に進むことなんでしょうね。

大处着眼 小处着手(ダー・チュー・ジュオ・イェン・シィアオ・チュー・ジュオ・ショウ)大局に着眼し、小さいところから手を付ける、と、中国語でもまさにそのもの。小さいことばかりやって、時に進まないことが不安になるときは、一歩下がって大局を見直しましょう。1ミリでも進んでいたら、大局の目的に進んでいる、ということにしましょうか。今週も。

大处着眼 小处着手 [da4 chu4 zhuo2 yan3 xiao3 chu4 zhuo2 shou3]