平常心トレーニング

Post date: Feb 15, 2016 3:18:21 AM

20代の頃は、30代や40代というのが、だんだんと衰える、おばさんになる、というイメージしかありませんでしたが、最近、この年だからできるようになった、まだまだ努力すれば進化できることがあるもんだ、とつくづく思うことがあります。良い意味での開き直りです。

小さい頃から私は褒めて育ててもらったからか、良くできて当たり前で、失敗することや思ったほどに結果がでない、ということを恐れていました。何とか結果を出すためにがむしゃらに(時々健康を害する程であっても…)やってきたものです。それはそれで、若い時の自分の磨き方なんでしょうが、随分今から思えば無駄なエネルギーを費やしてきたようにも思えます。ところが今は「うまく行かないこともある。でも、できる限りの事をやってみよう。」という、多少心にゆとりがあるのでしょうか、それとも色んなパターンを経験してきて「絶対」はこの世に存在しないことを分かってしまったからでしょうか、失敗しても明るく捉えられるように(いや、正しくいうと、やっぱり失敗はいやです。でも、子どももいますし、あまり暗い顔しないようにしよう!と思って頑張れるように)なりました。

うまく行かなくて今は谷底にいるぞ、というような時があっても、道は開けるとの信念をもって動き続ければ、そう長い間暗い気持ちが続かなくなったのは年齢や経験によることなんでしょう。また、自分の気持ちに反して、顔や体が老化していくものですから、あまり良く見せることに拘っても仕方ない、と思えるようになったことも、必要以上に背伸びをしなくなることに結びついたんでしょう。比較的落ち着いて物事に取り組めるようになりました。成功はしたいけれど、良い恰好は見せなくてもよいと思えば、自然体の自分でいられ、より平常心で努力できるんですね。

うまくやろうと思えば思うほど、失敗してしまうもの。中国語でも全くそのままの言葉、「弄巧成拙(ノン・チィアオ・チェン・ジュー)」という熟語があります。大きいことであればあるほど、難易度が高ければ高い程、緊張もするので平常心で臨むことが必要になってきます。それを如何に平常モードに自分をコントロールできるか…これこそ、毎日のコツコツ努力に他ならないのだと思います。その積み重ねで人間は年をとっても中身は成長できるんだと最近実感しています。

さぁ、今週もコツコツ、がんばりましょう!

弄巧成拙 [nong4 qiao3 cheng2 zhuo1 ]