ウチなりの解釈『兵法三十六計』 第二十九計 “樹上開花”(じゅじょうかいか)

Post date: Dec 1, 2013 3:20:58 PM

樹の上にはもともと花がないのに、偽物の花を咲かせて華やかに見せる、つまり小さな兵力を大きく見せて敵を欺く戦略のことです。「欺く」と書くと、なんだか人を騙しているようですが、生き残りを賭けて戦うとき、敵を躊躇させることで少し時間に余裕ができ、次の作戦に移れることから、非常に有用な戦略だと思います。

これは私自身も多く経験しているのですが、まだまだ日本では「女性」というだけで甘く見られることもあり、さらに個人事業主ともなると、初めてお会いしようとする方ならアポイントさえとれないこともあります。

でも、個人事業主で新しいことを手掛けるには、色んな方に会って、お話を聞かせていただき、また自分も売り込み、千載一遇のチャンス獲得に向けて死にもの狂いで活動しなければならないのですが、「女性」「個人」という“一般的に”弱いイメージを相手に真っ先に与えるようでは、一歩さえなかなか進めないのです。

それを避けるため、私の場合ですが、起業する際に株式会社の形にしたのも、その理由の一つとも言えるかもしれません。今は一人でも、資本金がゼロ円でも会社が設立できるのですが、「株式会社」と聞くと、なんとなく「組織」のイメージがあるからか、多少は「大きい」ように思えます(よね?)。企業や商品PRも、誇張表現にならないギリギリの線まで華々しく長所を謳うことも、やはり市場で戦っていくためでしょう。

ウソの情報は論外ですが、樹の上に花を咲かせる作戦も、長く続けられるわけではありません。あくまで今、生き延びるための繋ぎの手段。ニセの花の裏側で、次の手をどんどん用意して、最後には本物の花を咲かせるようになりたいものですね。

树上开花 [shu4 shang4 kai1 hua1]