やってみないと!

Post date: Apr 16, 2018 3:46:03 AM

先週末は、スプリング・フォーラムという、中小企業診断士の新人歓迎イベントに参加しておりました。私は中小企業診断士11年目、ちょっと中堅(?!)の域に入れて頂いているのでしょうか、当日の支部イベントでは、診断士協会入会まもないフレッシュな皆さんに、どんな活動をしているのか、どうやって独立するのか、など、相談員をさせていただいておりました。

私自身、診断士になったころのことを振り返ると、一番疑問・不安に思ったのは「困っている企業さんをサポートする仕事で本当に仕事としてやっていけるのか?」ということ。今は流石に「そのニーズがあるセグメントに営業を行ない、自分も総合経営相談ができ、その業界に深く理解を示せるような日頃の情報収集と自己研鑽を怠らない。そうすれば紹介・継続案件も増え、事業が成り立つ。」と思えるようになりました。が、形の見えないサービスを提供するコンサルティング事業、資格を取ったところでいざ始めるのは確かに勇気が必要でした。他の先輩の経験談を聞いていても、とにかく初めは場数を踏むこと、鞄持ちでも現場の回数を増やすこと、そして自分なりの「何か」を磨くこと、というエッセンスにまとまっていたと思います。

今までの職業の専門性が高いからといって、すぐに経営コンサルティングができるわけではないんですね。訪問先の企業さん、初めてのクライアント(候補)さんは、とても私の経歴を気にされます。大事な秘密情報も開示して、会社の運命を決めるような相談をする相手として、ふさわしいかどうか、当然ですが先ずは疑われます。これは当たり前のこと。それにどれだけ自分なりの答えを出せるか、これは経験と時間しか解決してくれません。一足飛びには信用関係も成り立たないからです。

人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、という日本語のことわざ、中国語にもありまして、「路遥知馬力、日久見人心:ルー・ヤオ・ジー・マー・リー、リー・ジィウ・ジィエン・レン・シン」と言います。中小企業診断士試験に合格し、三度の実務補習を経てようやく経済産業大臣登録。早く一人前のコンサルタントになりたい!!と、はやる気持ちは大切です。でも、一歩一歩、特に対面で事業を行なう私達、同業者、そしてお客様との信頼関係構築を慌てずじっくり育てて行きたい、11年目の私もそう思える新人歓迎会でした。

路遥知马力 日久见人心

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