【ごとうさえの言技(ことわざ)×事業(ことわざ)】

本当はどんな事業活動をしているか、ご紹介したいんです。

でも…やはりダイレクトには語れません!!

と、いうことで、チアーマンサポートの事業周辺情報&

後藤さえの独り言を、つづらせていただきます。

宜しくお願い申し上げます

185.リーダーシップとは…(2)三畏

先週に続き、今週もリーダーシップについて考えてみます。

リーダーのストレスやプレッシャーというのは、リーダーにならないと分からないもの。なにも会社の社長のような責任あるリーダーでなくても、例えば中学校や高校の部活でも、こんな記憶はないでしょうか?新入部員に対して「一年生が一番楽だよ。とにかく上の言うことを聞いていればいいだけ。上級生になれば、責任もでてくるしね。」などという先輩。もしかして、あなたご自身がそんなこと仰っていた??


確かにそうですよね。「下っ端」は、「パシリ」「雑用」「修行」と、(イメージ的にですが)肉体的にしんどいことを「やらされる」ようにも思えます。でも、それは使う側からすると、「とにかく今できることをしてもらおう!」とすると…何も教えていない、または習得していない状況なので、本業とはちがう雑用をお願いするしかないのです。それを、やらされるほうは「上司はいいなぁ~」と羨んだり、ねたんだり。


果たして本当に責任ある管理職になってしまうと、悩むことがあったり、これから新しいことを始めたりするときは、誰かに聞いたりアドバイスを求めることはあっても、最後は自分で責任もって決めねばなりません。で!そこが難しいところなのですが、自分で決められるからと、誰がどう見てもわがまま放題で会社を私物化するリーダーになってしまうか、部下を叱咤しリードしながら組織をまとめられるリーダーになるか。


孔子の言葉にも「君子有三畏(ジュン・ズ・ヨウ・サン・ウェイ)」孔子は三つ畏れ敬うものがある…というのがありますが、その一つが「天命」、つまり自然の理論や摂理や運命といったもの。二つ目が「大人」、子供の対義語ではなく、徳のある人、と訳したほうがよいでしょうか。三つ目は「聖人之言」、すなわち聖人といわれる人々の残したことば。誰にも指図されなくなったリーダーの立場に上り詰めた時でも、自然のルールや事象を受け入れ、諸先輩の話を真摯に聞き、世の中に語り継がれる偉人の言葉を判断や行動のよりどころにする。そうすることで素敵なリーダーになれるんですね!見渡してみても確かにそうです。すごい!と思えるリーダーは、自然や諸先輩を敬い、謙虚な人が多いですよね!皆さんの周りではいかがですか?


君子有三畏 [jun2 zi you3 san1 wei4 ] 2018/11/19

184.リーダーシップとは…(1)三戒

最近、弊社ちょっとITのチームにて、テレワークの取組みへの支援に注力しております。IT等、新しいことに取り組まれる企業さんは、必ずと言っていいほど、社内のネガティブ要因と戦わなければいけません。(もちろん、ネガティブ要因がない企業さんもおられます。普段からのコミュニケーションの賜物と理解しております!)いろんな生活、いろんな価値観、いろんな家族構成の方々が「会社」という団体にあつまり、それぞれ役割を持って働かれているのです。賛成もあれば反対もあるでしょう。そして、全員が賛成、全員が反対、なんてことは、殆ど期待できない。どこかで線引きや妥協が必要になってきます。では、どこで線を引くか。これはリーダーの手腕と腹次第です。組織がゴタゴタしてきたとき、新しいものに向かいたいけど自信がなかったり、ネガティブの声が上がったりしているとき、リーダーの一声、やる気、そして行動が大変大切なのです。

と、いうことで、これからしばらく、中国のリーダー論を参考にしてみたいと思います。もちろん「君子」とは何か、を少~し覗いて、私なりに解釈してみる、という程度ですが…。

今日の「君子」は「君子有三戒(ジュン・ズ・ヨウ・サン・ジィエ)」君子には三つの戒めがある、ということ。一つは青年時代に血気が定まらず色欲に走ってしまうこと、一つは壮年時代に血気盛んで争ってしまうこと、そして最後に老年時代には血気が衰え、欲張りになってしまうこと。

企業内のリーダーシップ、今なら学生ベンチャー等、若くして社長になられる方もおられますが、私が担当させていただくのは壮年時代と老年時代の社長様が殆ど。確かに、壮年社長さまは、争いやすいか、人の話を受け入れ、咀嚼し、静かに結論や指示がだせるかどうか、というのは大きなアドバンテージでしょう。思わず一言言ってやりたくなる!ものなのですが、ほんとうに言ってしまうと、喧嘩はエンドレス。踏みとどまれる強さが必要なんでしょうね。また老年になっても、人の事を思い、そして行動できるならば、部下からも慕われ、尊敬される上司でいられる一方、強欲がむき出しになってしまうと、「老害」などと陰口をたたかれるようになってしまうんでしょうね。古代中国から言われていることが、いまだに課題になるとは…人類は進化しているようでしていないんでしょうか?来週もお楽しみに。

君子有三戒 [jun2 zi you3 san1 jie4 ] 2018/11/12

183.大胆かつ精緻に

企業さんと一緒に、事業改善計画を策定したり、計画通りできているか、チェックしたりしていると、「アクションを起こすこと」の難しさをつくづく感じます。私自身は経営の「コンサルタント」ではありますが、「コンサルティング事業」を推進する会社の代表としての顔ももっています。事業の代表者としては自社の問題点を明らかにし、解決の方向性を決め、そして実行していく過程で、現実を見ることや計画を実現していくことにストレスを感じたり、思ったように進まないことに、時々苛立ちを覚えてしまったりします。ま、きっと悩まない社長さんなんて、おられないだろうな…と自らを慰めながら…。


しかし、アクションはできるけど、それが雑な場合も散見されます。女性に多いのが「アクティブなのか、無鉄砲なのか分らないタイプ」。思っているだけでなかなか言い出せなかったり、「やらなきゃ」と思っていてもなかなか行動に移せなかったり、なんてことは多々ある中で、行動にうつしていける人はそれだけで素晴しいこと。ですが、そのアクションで他の社員やメンバーを振り回したり、他人に迷惑をかけてしまうようでは、せっかくのアクションも台無し。一歩を踏み出さないとその次がないのは分っていたとしても、その一歩目の方向が全く違っていては落とし穴にはまってしまうかも知れません。


人は誰でも多かれ少なかれ、大なり小なり失敗します、そして失敗しなくても外的要因や自然災害で自らに災いが降りかかるなんてのは誰にでもあること。だとすれば、その環境・状況に応じて臨機応変に考えながらバランスよく動けるということこそ、「強さ」のように思えます。


アクションは大切。でもその一歩には、あれこれ考え、その状況で最高!と思える方向性であることがもっと大切で、成功により近くなるんだと思います。「胆大心小:ダン・ダー・シン・シャオ」行動は大胆に、計画や心配りは周到、精緻に。なんだかバランスをとるのが難しいところですが、そこは経験と回数でブラッシュアップしていきたいですね!今週も大胆に行きましょう!



胆大心小 [dan3 da4 xin1 xiao3 ] 2018/11/05

182.言いにくいな~と思える人にこそ

私が20代で、総合商社に勤めていた頃、当時の課長さんに言われたことが今でも耳に残っています。「会社の中には、お母さんのように何でも優しく話を聞いてくれる人と、お父さんのように一見話しかけにくい人がいる。ただ話しを聞いて欲しいだけなら、お母さんのような上司のところに行けばいい。しかし、そんな人は何の決定権も実行力もない。実際に訴えないといけないことは、お父さんのように、話しかけにくい人のところに行く必要がある。」と。その言葉、かなり重要なポイントですよね。コンサルタントになってからでも「もっと言いにくい人にアタックしなきゃいけないんじゃない?」とお客様からも言って頂いたことがあります。


コンサルティング事業とは、企業さんの問題点を第三者の目線で分析し、解決方法を検討して提案し、実行していただけるよう、時に外部の人として、時に内部の人間としてアタマとカラダを動かすサービスだと思っています。そして、商品としての完成品は「企業さんが変って頂くこと」。毎日「こんなことしていちゃ、ダメだよな」と思っていても、繰り返すことは楽で、変革することは大変なこと。それを組織を挙げて行なうのだから、企業のイノベーションは小さな事であっても、並大抵の努力ではできません。いや、イノベーションに慣れた体質でないと、難しいかも!


だからこそ、強靱なリーダーシップを持っている人、実行力のある人に話しかけ、理解していただき、先陣を切って行動していただかないといけないんです。コンサルタントの言うことに耳を傾けてくださる方だけでなく、いや、もしかしたら「コンサルタントの言うことなんて!」と思っている、私達からすれば寧ろやりにくい方の方が、会社を変えるキーマンであることも多いんです。


良薬は口に苦しの中国語版(こちらが元祖!)「良药苦口利于病,忠言逆耳利于行(リャン・ヤオ・クー・コウ・リー・ユィー・ビン、チョン・イェン・ニエ・アー・リー・ユィー・シン)」良薬は苦く病気に利き、忠言は耳が痛いが実行すると効力がある。アドバイスを受けるときの話の様でもありますが、アドバイスする対象を選ぶ私達にも当てはまる言葉だと思います。

良药苦口利于病,忠言逆耳利于行

[liang2 yao4 ku3 kou3 li4 yu2 bing4, zhong1 yan2 ni4 er3 li4 yu2 xing2 ]

2018/10/29

181.六然その(6) ダメダメな時でも!!

明代の学者、崔銑さんの説かれた「六然訓」、とうとう最後の第六回。今日はその昔流行した「どんな時も」という歌を思い出させるような言葉です。前回は「得意泰然」でしたので、今回はその反対、「失意泰然(シー・イー・タイ・ラン)」。読んで字の如く、良くないことが起こって、失意のどん底にいようが、態度は堂々と、泰然としていなさい、ということですね。悪いことというのは、大抵いくつも幾重にも、重なって起こるもの。がっかりして、ぼーっとしていると、注意力散漫で転んで怪我したり、悔しいからモノに当たったら、人に怪我をさせてしまったり…とか、とにかく二次災害、三次災害がどんどん広がり「負のスパイラル」なんて言われます。

本当に、古代の賢人が言われたから、という訳ではないですが、ぶすっとしていて良いことというのは、まぁ、ありません。笑う門には福来たる、というのもその通り。だからこそ、運気が落ち込んで心も沈んでいるからこそ、貧乏神が寄ってきそうな顔をするのではなく、どうどうと、なんなら笑顔さえ浮かべて、デーンと構えましょう。これ以上悪くなりようがない!開き直ってもいいですよね!!「いいよね、あの人は。いつもニコニコして。」と、運がいい人、成績がいい人のことをひがんでいう人、居られますが、卵か鶏か、どちらが先かは分りませんが、笑顔でいるから、運気も呼び込めるし、言い運気が来るからいつも笑顔でいられる。そして人も集まってきて、楽しくなって、やっぱり笑顔になる。困ったことも、周りに人がいるから、助けてもらえる。そして、チーム一丸となって頑張った結果、苦難を乗り越えられれば、チーム力をより強くすることになったりするんですよね。だから、笑っている人は、自分で努力して、そして笑顔で運気を呼び寄せているんだと思います。

と、こんなに昔から言われていても、こうやってわざわざ取り上げて、エピソードを読んで感動してしまうぐらい、失意でも泰然としていることは難しいんだと思います。いや、本当に難しいんです。そして、昔から人間はこのあたり、進歩が出来ていないんだと思います。私自身、どうでしょうか。子供の頃から比べてみれば、怒りや燃え上がる感情を、すぐに露わにすることは無くなりました(と思います)が、まだまだ、辛いときや、仕事で結果がなかなかついてこないときは、「いやだな」「辞めようかな」とか、弱い気持ちが勝ってしまいます。分っているなら!!!気持ちの起伏をできるだけなくして、いつも静かに姿勢良く笑っていられるような、そんな自分を目指そうと思います。


失意泰然 [shi1 yi4 tai4 ran2 ] 2018/10/22


180.六然その(5) 良いときこそ!

明代の学者、崔銑さんの説かれた「六然訓」、ようやく第五回になって、有名な部分に入ってきました!!今週は…と、その前に、復習しましょう。1.自処超然、2.処人藹然、3.有事斬然、4.無事澄然。自分には客観視して淡々と努力を重ね、人には愛情を以て接し、有事にはテキパキと判断をし、何もないときには澄み切った心でいること。どれも「そうあるべきだなぁ」と激しく同意することばかりですが、なかなかできないのが人間。そしてようやく今日は有名な「得意淡然(ドゥー・イー・ダン・ラン)」。得意な時こそ、淡々とという意味です。


日本のことわざに、「勝って兜の緒を締めよ」というのがありますよね。状況が良いときは、調子に乗ってしまって気持ちが大きくなってしまったり、脇が甘くなってしまったりするもの。また派手な喜び方をすると、自分の隙を見せているようなもので、「あの人はひと儲けしたんだ!!」と分れば、それに集ってくる者、悪さをしようとする者が出てくるかもしれません。また、現代の道徳的な考え方でいくと、自分の勝ちは相手の負け、相手がどんな気持ちになるのか、対戦相手であっても、思いやりをもったり、失礼なまねはしてはいけない。そんな優しさの意味も有り、自分の良い状況の時こそ、はやる気持ちを抑えなければいけないんですね。


勝負の世界とは厳しいものです。そして、小さな努力と失敗の積み重ねを、嫌になることなく、地道に継続していけば小さい成功が積み重ねて正のスパイラルに乗ることができます。だから思いっきり喜びたい!!…ま、喜んで良いときもありますよね。家族の中や、同じチームの中で喜びをはじけさせても良いでしょう。でも、場所をわきまえなかったり、いつまでも浮ついた気持ちを持っていると、足を掬われることがあるかも…ってことなんでしょうね。


企業経営も、ハイリスクハイリターンの商売の連続だと、常に大波に揺られ、落ち着いてものを考えることもできません。固定経費の分はまず堅実に毎月利益が確保でき、その上でお小遣い的な収益がえられれば、失敗してもダメージは最少で済みますし、チャレンジしたことで次への課題も明確になるでしょう。新しいこと、ちょっとリスクがあることにチャレンジすることは良いことです。でも上手くいったからといって、次も必ず!とは思わないこと。地道で堅実な方法も続けること。淡然とバランスをとり続けること、大切ですね!

得意淡然 [de2 yi4 dan4 ran2 ] 2018/10/15


180.六然その(5) 良いときこそ!

明代の学者、崔銑さんの説かれた「六然訓」、ようやく第五回になって、有名な部分に入ってきました!!今週は…と、その前に、復習しましょう。1.自処超然、2.処人藹然、3.有事斬然、4.無事澄然。自分には客観視して淡々と努力を重ね、人には愛情を以て接し、有事にはテキパキと判断をし、何もないときには澄み切った心でいること。どれも「そうあるべきだなぁ」と激しく同意することばかりですが、なかなかできないのが人間。そしてようやく今日は有名な「得意淡然(ドゥー・イー・ダン・ラン)」。得意な時こそ、淡々とという意味です。


日本のことわざに、「勝って兜の緒を締めよ」というのがありますよね。状況が良いときは、調子に乗ってしまって気持ちが大きくなってしまったり、脇が甘くなってしまったりするもの。また派手な喜び方をすると、自分の隙を見せているようなもので、「あの人はひと儲けしたんだ!!」と分れば、それに集ってくる者、悪さをしようとする者が出てくるかもしれません。また、現代の道徳的な考え方でいくと、自分の勝ちは相手の負け、相手がどんな気持ちになるのか、対戦相手であっても、思いやりをもったり、失礼なまねはしてはいけない。そんな優しさの意味も有り、自分の良い状況の時こそ、はやる気持ちを抑えなければいけないんですね。


勝負の世界とは厳しいものです。そして、小さな努力と失敗の積み重ねを、嫌になることなく、地道に継続していけば小さい成功が積み重ねて正のスパイラルに乗ることができます。だから思いっきり喜びたい!!…ま、喜んで良いときもありますよね。家族の中や、同じチームの中で喜びをはじけさせても良いでしょう。でも、場所をわきまえなかったり、いつまでも浮ついた気持ちを持っていると、足を掬われることがあるかも…ってことなんでしょうね。


企業経営も、ハイリスクハイリターンの商売の連続だと、常に大波に揺られ、落ち着いてものを考えることもできません。固定経費の分はまず堅実に毎月利益が確保でき、その上でお小遣い的な収益がえられれば、失敗してもダメージは最少で済みますし、チャレンジしたことで次への課題も明確になるでしょう。新しいこと、ちょっとリスクがあることにチャレンジすることは良いことです。でも上手くいったからといって、次も必ず!とは思わないこと。地道で堅実な方法も続けること。淡然とバランスをとり続けること、大切ですね!

得意淡然 [de2 yi4 dan4 ran2 ] 2018/10/15


179.六然その(4) 次の「何か」のために

明代の学者、崔銑さんの説かれた「六然訓」、今週はその4、「無事澄然(ウー・シー・チェン・ラン)」です。第一回・第二回が「人に対して」、と「自分に対して」のペアになっているのに対し、前回の第三回と今回の第四回が「有事」と「無事」のあるべき態度として対比となっています。


実は、個人的に今年の初夏から9月までは、諸々プロジェクトが重なり、かなり「有事」のような状態でした。本当に「有事斬然」、そんな非常事態下では、てきぱきと判断し、断るものは断る、やるなら優先順位を付ける、と、プロジェクト実行以外に、仕事の進め方で、かなり自分の行動を縛っていました(本当にスケジュールで縛らないと、何かポカをやらかしてしまいそうだったので…)。それらの大変なプロジェクトも9月には全て一旦終了!!その後の「無事」は穏やかな日常。たまっていた事務仕事や、諸雑用もぼちぼちと片付けています。そして、片付けが一段落すると、非常に気持ちよくなれます。


そんな、何もないときの、いわば日常の中の、ちょっと掃除したり片付けたりして気持まるごと澄み切った状態にしておくことが「今回の無事澄然」なのかな、と思います。有事であれば、意識的にどんどん判断し、決裁していかねばならないのですから、脳にとっても、穏やかに過ごせるひとときなんでしょう。だからこそ、ちょっと深呼吸して、次に備えて呼吸を整えておかないと、ですよね。


個人的には、上手い具合に息子の学校の合唱コンクールでの「PTAコーラス」や、属しているバンドが、地域のお祭りなどに呼ばれる音楽の秋になりました。ちょっと仕事がきつかった時間をやり過ごし、趣味の時間多めで過ごしてみる。それによって、再起動して、更新プログラムも入りやすくなりますし、何もないときは、何か慌てて入れるのではなく、「休む」を積極的に取り入れるのも一計ですね。素直な気持ちで音楽に向き合いたいと思います!



无事澄然 [wu2 shi4 cheng4 ran2 ] 2018/10/08


178.六然その(3) BCP対策はしっかりと

明代の学者、崔銑さんの説かれた「六然訓」、今週はその3、「有事斬然(ヨウ・シー・ジャン・ラン)」です。第一回・第二回は、自分に対してどう接するか、他人に対してどう接するか、ということでしたが、三回目の今回は、人ではなく、物事への対応。「有事」、中国語で読めば「ヨウ・シー」、日本語でも「ゆうじ」ですよね。国際間の話題以外にも、最近では自然災害も多くよく聞く単語です。でも、最近のことではなく、太古の昔からこんな有事の対策について、解かれていたのです。

弊社は設立5年が経ちました。なんだかんだしておりますと、最近大手企業様と契約することができ、その契約に際しては、財務内容や細かい会社情報を提供せねばなりませんでした。以前私も大手総合商社で働いていたことがありますが、当時は平気で相手の企業さまに、「与信の問題があるから、財務諸表ください」とか言っては財務分析したり、そして今も、企業さんの財務諸表を拝見をして、「診断」などというのも、職業柄普通のことのようにやっています。が、逆の立場になるのは、そうそうありません。ま、それも新しい視点で良いことなんでしょうね。

さて、その際、今後取引していただける大企業さまには、BCP対策をどのようにとっているか、質問されたのです。BCPとはBuisiness Continuity Plan、すなわち、テロ、事故、自然災害などの有事の際でも事業を止めずに継続できるような仕組みをもっているか、ということ。予め「こういう脅威が起った時は、こうする」というプランを避難訓練のように体感しながらたどってみたり、頭の中を通過させてみることで、有事の後もビジネスが早く回復できるようにするのです。う~ん、そんなこと、決めていただろうか。

他人のやっていないことは目に付くのですが、自社のことは今回改めて足りない物事を思い知らされています。有事を想定して、その対策をしっかりたてておく。そうすることで、本当に有事が起これば、毅然と、淡々とやってきたことを(全く何もやっていないよりは少なくとも遥かに速やかに)こなせます。これが「有事斬然」、何かが起こった際は、てきぱき判断して行動をとっていく、ということなんですね。とにかく時間がない、判断が生死を分けるかもしれない、というような時のために、古いことわざは今の私達にも大事なことを教えてくれます。

有事斩然 [you3 shi4 zhan3 ran2 ] 2018/10/01

177.六然その(2) やわらかな光のように

明代の学者、崔銑さんの説かれた「六然訓」、今週はその2、「処人藹然(チュー・レン・アイ・ラン)」です。先週は、「自処超然(ズー・チュー・チャオ・ラン)」、自分に対しては淡々とそして客観視して、ということでしたが、その反対に、他人に対してはどうか、ということです。

「処人」…人に対しては、人を処するに当たっては…

「藹然」…??さて、どんな状態でいよ、というのでしょう?

そもそも「藹(あい)」という漢字、書けますか??(私はきっと無理です)でも、「わきあいあい」だとすれば変換も「和気藹々」と直ぐ出てきてくれます。そう、その「あい」、相手が穏やかで、気持ちよくいられるような、そんな状態です。

私達、経営コンサルタントのお仕事は、人に向き合い、人がやる気を出して、効率的な中にも最高の仕事をしていただけるような環境作りのお手伝い。人を動かすには、力づくで旅人のマントを剥がそうとする北風ではなく、自発的にマントを脱いでもらえるよう、やわらかな光でうながす太陽のようでありたいものですね。それが正に、「処人藹然」!!強制させられたものは、即できるかもしれませんが、続きません。永く続く企業活動のためには、無理せず環境に適応しながら継続していけるシステムでなければ。

では、そんなにいつも穏やかでいられるか?というと、決してそうではありません。いやむしろ、事業再生や経営革新となると、社内外の皆さんとの調整が必要で、いろんな考え、立場の方々との間に挟まって、また時には眠れなくなるような問題にもぶち当たって、穏やかでなんていられない!ことも少なくありません。

でも!!それは私達のサービス品質向上のため、トレーニングが大切。経営者がイライラされてしまうのを、同じようにイライラしてしまっていては次から相談していただけなくなりますよね。経営者のイライラ、不安、問題を、クッションのように受け止め、新たなチャレンジを気持ちよくしていっていただけるような、そんなコンサルタントになれるよう、また明日からも、チャレンジです!

处人蔼然 [chu4 ren2 ai3 ran2] 2018/09/25

176.六然その(1) 私は私

今回から6回シリーズで、明代の学者、崔銑さんの説かれた「六然訓」に絡めてちょっと考えるところを書いてみようかな、と思います。今日は第一回なのでその1、「自処超然(ズー・チュー・チャオ・ラン)」について。

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日本語読みの「自処超然(じしょちょうぜん)」もあるんですね(すみません、勉強不足で存じ上げませんでした)。企業さんのコンサルティング、特に初めてお邪魔したときに「この業界は難しいんですよ」と何度も言われる経営者の方、おられます。さて、確かに難しい業界、今が苦境の業界、沢山あるでしょう。愚痴として、聞いてほしい!!ということなら、もちろん喜んでお聞きしますよ!!それで社長さんが元気になって頂けるなら、チアーマンサポートの本分ですから!でも、本心で思っておられたら…それは黄信号かもしれません。

別の中国語のことわざで「三百六十行,行行出状元(サン・バイ・リィウ・シ・ハン ハン・ハン・チュー・ジュアン・ユェン)」というのがあります。(360というほど)たくさんの業界があるけれど、どの業界にも一番はいる、という意味です。いつも順風の中で経営をするわけにはいかないですし、望むと望まざるにかかわらず、外部環境は変わっていきます。その中でいかに自分自身を冷静に客観視していられるか。与えられた環境の中で、ベストな状態を目指せるか。そう思ってコツコツを積み重ねられている企業さんが業界トップになっておられるのでは、と思います。

と、翻って私たち、経営コンサルタント事業も同じです。色んな特技や得意分野を持つコンサルタントがいることでしょう。しかし、どのようにマーケティングをし、その市場で信頼を得て、付加価値を認めてもらえ、利益を得ることができるか。これは私たちの努力の積み重ね次第なんですよね。周りの波に流されることなく、私は私、自分を処すること、超然とし、客観視して、淡々と我が道を進んでいくことが大事なのは、誰にとってもそう。だからこんな言葉が長い月日を経ても今なお愛されるんでしょうね。

自处超然 [zi4 chu4 chao1 ran2] 2018/09/18

175.久々のコラム再開

本当に久しぶりに、これを書いております。夏休み中は、ボランティアや、ホームページの更新、また新しいビジネスのお絵かきなど、色々やっているうちに、あっという間に時間が経ってしまいました。

本当に、時は金なり。

ひとときひとときを、集中して、全て一発で決めるぐらいの真剣さと、だめでも前を向けるメンタルの強さと精神の柔軟さ、これらを求めていきたいと思います!!

一寸光阴一寸金 [yi1 cun4 guang1 in1 yi1 cun4 jin1] 2018/9/11

174.カタキでなくても

2018/07/30 23:49 に Sae Goto が投稿

私達が提供するコンサルティング・サービスというのは(もちろん、他のどの商品やサービスもそうでしょうが)、自分もやっていながら本当に販売促進するのが難しいなぁと、感じています。


理由の一つ目、サービス業の特性の一つですが、「不可分性」があるから。生産し、在庫にしておいて、販売する、ということができず、生産と消費が同時に行なわれるから。企業さんに訪問して相談に応じる、というサービスは、私一人では同時に二社以上提供できません。沢山の引き合いを頂いても、私の時間を24時間以上増やすことができないんです。


次に、別のサービス業特性の一つ、「品質の変動性」。同じように教育を受けて、マニュアル通りにコンサルティングをしても、「あの人の説明は分りやすいが、この人の説明はどうも…」というように、二人以上になると、なかなかサービスの均質を保てません。それならいっそ、美容院やマッサージ屋さんでそうされるところもあるように、担当者にグレードを付けて金額を変えたり、指名料をもらったりすることで「初めから個性あります」と断ってしまう、というのも一つの方法ですね。


さらに難しいのが無形であること。「なにそれ?美味しいの?」と、サービスのイメージを描きにくい、さらに100円や200円では買えない価格帯にも難しさがあります。でも、難しい、難しいといっていないで、選ばれて、金額も相談していただいた上で受注を獲得できるようになりたいです。そのためには…経営が平常状態でも、必要とされるぐらいのコンサル実力をつけないといけない、ということなのかなぁと思うようになりました。


「臥薪嘗胆:ウォ・シン・チャン・ダン」、日本語でも「がしんしょうたん」と言いますよね。カタキを取るという目標達成のために、過酷な忍耐を続ける、ということ。このことわざの目的、ちょっと激しいですが、私はカタキという目的でなくても、ハングリーでなくても、地道にコツコツ努力を積み上げ、コンサルスキルを挙げて行ければなぁ、そういうサービスを提供できるようになれればなぁ~なんて、考えています♬

卧薪尝胆 [wo4 xin1 chang2 dan3]

173.松竹梅

2018/07/23 23:53 に Sae Goto が投稿

あまりに暑い日が続くので、少し寒い言葉を選んでみました。

「歳寒三友(スイ・ハン・サン・ヨウ)」…三つの友とは、「松竹梅」、一年の寒いときにも枯れずに根を張って生き抜く松竹梅のことを、お友達に見立て、寒い辛いときを友に過ごした友達、と言う意味にもなるようです。


大体中小企業診断士になりたい!と思った人間は、困った企業・人を助けたい!という気持ちが強かったのだと思います。私もそうでした。しかし、困っていたとしてもなかなか「困っています」「助けてください」と声を上げる企業さんは少なくて、ニーズの掘り起こし、クライアント開拓も、診断士的シゴトとして、なかなか取れるモノではない、と実感している今日この頃です。


そもそも、困ったときに弱みを見せられる間柄でいるかどうか、ということもポイントですよね。上から目線でアドバイスばかりを槍のように投げつけられたら…やる気も起こりません。また、質問攻めもなんだか悪いことをした人間のようで、ちょっと切ない気持ちになりますよね。厳しい言葉もありながら、じっくり不安や不満を聞いてもらえる、そして秘密はしっかり守る、というような基本的な安心感や信頼がないと、私達の「商品価値」は確保できません。また、よく診断士のことを「先生」と呼ぶ人もおられますが、私は「○○さん」と呼んでいただいています。あくまで「トレーナー」だと思っているからです。互いにパートナーでいること、私もいつか、助けてもらう側になるかも知れない間柄、でいるほうが、互いに尊敬しあえて、長く関係を保てるような気がします。


そう、困ったときに助けれもらった「先生」ではなくて、困ったときを友に耐えたり、励まし合ったりしながら過ごしてきた「友達」でいられれば。今なら暑さにも耐えないといけないのかも知れませんが、自分の立ち位置、クライアントさんとの距離感や関係性、これもリードする私達の方から、率先して「イーブンだよ!」とアピールし、「松竹梅」の関係でいられるよう、努力していたいですね。みなさんも寒さ・暑さに耐えられるよう、がんばりましょう!


岁寒三友 [sui4 han2 san1 you3]

172.汗馬の労

2018/07/10 0:03 に Sae Goto が投稿

今日は、私が選んだのではなく、父が私に送ってきた手紙の中に書かれていた、四字成語をご紹介。「汗馬之労:ハン・マー・ジー・ラオ」、馬が汗をかいて働いている、ということから、あくせくとあちこち走り回る苦労のこと。毎日確かに私も動き回っていますが、なんとかその中でも効果をあげていきたい、今日この頃です。


それにしても、今日も企業さんへの派遣で初めての会社さんにお邪魔しましたが、前向きで時代の先を目標に置かれる社長さんは、常に動き回っておられます。時に、社員から見たら、「なんじゃあれは?」「そんなにアチコチいっても仕方ないでしょ」と言う風に映ります。でも、100%成功することだけをやっていては、100%の確証がえられるまで時間がかかりすぎて、時代遅れになってしまうでしょう。それよりも、常にアンテナを張って、精力的にあちこち動き回り、いろんな人の話を聞く中で、自分の立ち位置、新しい展開を考えていく…これが「イノベーションン」なんだと思います。


一挙に暑くなった今日この頃、動き回って汗をかいたら、どうぞ水分補給をお忘れなく。できるときに、やれることをみつけられるよう、がんがん走り回りましょう!

汗马之劳 [han4 ma3 zhi1 lao2]

171.一秒一刻

2018/07/04 0:17 に Sae Goto が投稿

日本語でも「一秒一刻を争う」と言いますが、それに当たる中国語がこれ。「争分奪秒:ジェン・フェン・ドゥオ・ミィアオ」。文字通り訳すと、分を争い、秒を奪う。とてもワイルドな感じで急いでいるようですね。一分でも、一秒でももったいない!!そのぐらい何かの状態が深刻だ、とうことなんでしょう。


しかし、現代を生きる私達は、別の意味で分や秒を争っている気がします。事態が深刻で、早く手を打たないいけないような「争分奪秒」ではなく、とにかく手が足りない。マルチな役割を期待される、そこで赤ちゃんを育てる母親のように、分刻み、秒刻みで次々とタスクをこなしていかないと、すぐに夜が来て、へとへとになって寝てしまう…でも夜中も何度も起きないといけない…といった感じでしょうか…。


ここからは、自分への戒めですが、忙しくて分刻みの生活をしていると、三つ悪いことが考えられます。(もっとあるかも知れないけど、とりあえず、三つ)


  • 一つ目は、失敗やミスの増加です。慌てているので、見直ししない、できない。だから間違えやすい。その結果トラブルが起こっても気づかず、事が大きくなってから初めて知り、その後始末で勿体ないコストが…。
  • 二つ目は、自己研鑽時間の減少・消滅。仕事のためのお稽古事や体力づくりの時間はリフレッシュでもあり、必要な時間。そこも頑張って仕事してしまうと、自身のイノベーションができなくなってしまう。
  • 最後に、ゆっくり考える時間がなく、作業で終わってしまう、ということ。まずパパッとできることからやってしまうので、熟考が必要な仕事は後回し。ロボットやITに任せれば良い仕事を人が喜々としてやっているようでは、効率もちっとも上がらないですね。


事務コストを如何に下げて、次の投資に回せる資金を蓄え、チャレンジを行なうのか。新しいチャレンジは体力もインスピレーションも必要です。日頃からカラダを鍛えて、ちょっとのストレスや失敗にもめげないココロとカラダを持ち続けたいですね。そうすれば…分や秒と正々堂々と戦えるかも!!

争分夺秒 [zheng1 fen1 duo2 miao3]

170.腹の中で舌を出す

2018/06/25 21:23 に Sae Goto が投稿

経営者と従業員、雇う側と雇われる側。それぞれに望むところが違うので、互いの言い分が平行線のときも少なくありません。とはいえ、同じ一つの組織の中で、ひとつの目標に向かっていくのですから、それなりに仲良く、良い関係を保っていたいものですよね。そういった仕事に対する意識のギャップを埋めたり、埋まらなくても他方の言い分を納得したりするのに何が大切かというと…コミュニケーションに他なりません。私はできるだけ、経営者だけでなく、従業員の皆さんとも会話を行うよう、心がけています。そうすることで、そのギャップの有無・大きさ、ギャップの種類や対処法が見えてくるからです。


「従業員にはもっと積極的に発言して、会社のために何が大切か提案してほしい!!」という経営者さんの下では、往々にして従業員は黙ってしまうものです。なぜなら(あくまで多くのケース、です)口に出して提案したり主張したりすることが当たり前と思っている、または当たり前でなくても主張することに苦痛やストレスを感じない経営者にとっては、思ったことを発信できない従業員については「なんで発信できないの?思っていること、あるでしょ??」と、ちょっと信じられないからです。そんな考えなので、おとなしく発生機会の少ない社員さんたちは「どうせ私はだめだ」「社長だけが勝手にやってる」という思いになっていくのでしょう。また、どうせ発言しても、社長の意見にまとめられてしまう…とおもっていては、「人前で話す」というリスクを冒してまで自分の意見を言おうという気にはなれず、仕事はいつも余裕ない…そん状態になってしまうのです。


業務がよくなる、会社が良くなる大きなポイントは、やはりコミュニケーション!意識改革も、業務改革も、会社組織全体で取り組む問題。言葉にだすことで、「思考」のプロセスに到着し、計画も一緒に考えていけるのです。最近ある会社さんから「どうせ言っても何も変わらないから、(キャプテンや首脳陣に違う意見を)言わない」という意見もありました。「口是心非:コウ・シー・シン・フェイ」口は肯定しているけど、心の中では反対している、腹の中で舌を出している、という意味。小さな組織の中で、言いたいことも言えない雰囲気、経営者の言っていることを「とりあえず」肯定だけしておく文化は、いつか人がいなくなってしまいます。「話し合って妥協点をさぐる」ことを面倒くさがらずに、ぶっちゃけ、やっちゃいましょう!!

口是心非 [kou3 shi4 xin1 fei1]


169.経験値はほどよく

2018/06/18 15:36 に Sae Goto が投稿

毎週のこのコラムを選ぶ時間は、私にとっては反省の時間でもあります。今日は特にそんな思い。経営コンサルティングと言う仕事は、傾向や大きなながれ、抑えておくべきポイントというものはありつつも、マニュアル化してしまえるほどの共通性はなく、いや、あったとしてもそれは非常に浅い部分であったりして、全てにおいてカスタマイズが必要です。だからこそ、前向きに捉えれば、コンサルタントの個性が出せるのであり、付加価値の創出ができるお仕事なんだと思います。


しかし、反省すべきは、そうだと分っていても、心の何処かでまた、プログラミングできてしまうような、定型化やまとめをしてしまうこと。経験を持てば持つほど、企業さんの規模や業種、個性で多様だ、と分っているのに、経験から「こうだろう」と「不必要に」細部まで決めつけてしまうこと。このポイントは「不必要に」ということです!!ある程度経験値からの判断は大事なんですが、経験があるからって、決めてかかってはいけない、そのさじ加減がとても難しい!!今もそう感じています。


私達がお医者さんにかかるときでもそうですよね。自分が「ここが悪いんじゃないか?」と思っているのに、そこにあまり注目されずに、自分の予想診断と違うことを言われるとき。もちろん私達は医学の専門家ではないので(だからこそお医者さんを信用して診てもらっているのですが)何となく見当違いのことを言われたら、どうやって納得するでしょう。先生が丁寧に診てくださったな、自分の健康に注目して色々聞いて下さったな、と感じられれば、自分の素人予測と違っても「そうなんだ」と思えるでしょうが…最後まで書くのはやめましょうか。


ということで、今週のことわざは「見風是雨:ジィエン・フォン・シー・ユィー」。風が吹いたのを見ただけで「あ、雨だ!」と決め込むこと。経験値から判断するにも、現在の状況についての十分な情報を入手して、総合して判断することが大切ですね。人が努力して経済活動をされているのを判断するのですから、簡単にできる仕事ではない、ということですよね。前向きに、具体的に、そして完結に。今週も手を抜くことなく、明るく頑張りましょう!!


见风是雨 [jian4 feng1 shi4 yu2]


168.短期と長期で

2018/06/12 0:20 に Sae Goto が投稿

泰然自若、「たいぜんじじゃく」と読むのは日本語、中国語では、「タイ・ラン・ズー・ルオ」。意味は同じく、緊張高まるようなときでも、冷静で、泰然としていること。これも、いろんな経営者さんにお会いしている中で、経営者にとって是非身につけておいていただきたいポイントです。もちろん、経営に限らず、ですが、「この人は凄い!」「素晴しい!」と感動する人、というのは、感情の起伏が小さいですよね。いや、正確に言うと、起伏が小さいのは、怒ったり、驚いたり、という表現。逆に喜ぶときや人を褒めるときは、大いに、少し大げさぐらいに身体中を使って表現されます。最近よく聞く「アンガー・マネジメント」能力が高い、ということでしょうか。私は主に二つのポイントを抑えておきたい(自分に対し!!)と思っています。


一つ目は、一瞬にして燃えさかる心の炎を、まずは抑えること。燃えさかる勢いのままに言葉や態度で表現しないこと。怒りや興奮を抑えることができれば、自分自身も冷静な判断ができます。慌てれば慌てるほど、二次災害が起りがちですよね。問題は起って欲しくなくても起るもの。大事なのは、その対処です。慌てて身の回りを確認しないで火消しに走ると、何かを忘れたり、周りの何かを壊して却って目的地にたどり着けなかったり、不要な代償を払ったりしてしまうことになります。「ピンチ!」と思ったときに、まず一呼吸おけるかどうか、ということ、と~っても難しいですが、社員の生活もかかっている社長さんには是非会得していただきたい能力。


もう一つは、ピンチの時期が長期化したり、問題解決に時間がかかる場合、イライラせず、そのピンチ環境に我慢しながらいかに解決までの時間をじっと時が来るのを待って過ごすことができるか、ということ。誰でも嫌なことから逃げたいですし、早く笑ったり休んだりしたい。でも、問題はさっさと片付くものばかりではありません。また、商談やどうしても意見が合わない、でも一緒にお仕事をする人との話し合いは、内心イライラが募ることはありますが、そこで逃げてはいけません。相手とのキャッチボールを確実にしながら、冷静に解決または妥協点に向かうこと。


何事も、短期と長期の取組みが必要ですが、アンガーマネジメント…いや、気持ちコントロールも短期的なピンチ、長期的なストレス両方の対応が必要ですね。そのためには…日頃の訓練!!まずは飲み込む、プラスに考える、笑顔でこたえる!!うん、これで「泰然自若」といきましょう!

泰然自若 [tai4 ran2 zi4 ruo4]

167.悲喜こもごも

2018/06/05 0:19 に Sae Goto が投稿

先週末は、息子の学校の体育祭でした。その前は小学校、今回は中学校と、連続でかなり体力的には消耗しております…が、やはり子供達のがんばりに勇気づけられることがありました。


中学生といえば…身体も大人に近づき、色んな事が自分でできるようになる反面、まだまだ精神的には子供の部分も残っていて、不安定な時期。ふてくされたり、反抗したりするのもこの時期ですよね。(そして私も通り過ぎてきました…)ところが、先生方の環境創りと日頃の愛情の注ぎ方が素晴しいのでしょう、この学校の子供達はまるで「一生懸命度」を競うかのように、大きな声を張り上げて飛び回って同じ団を応援し、競技に参加するときは思いっきり走り、そして笑いを取る場面ではしっかりジョークに徹する。見ている親たちは、楽しく、頼もしく、本当に感謝の気持で一杯になりました。私も場内外のパトロールをやっていましたが、今年1年生になったご父兄の方も、「こんなに中学生が一生懸命やるもんなんですね。大人みたいなのに、まだまだ可愛いですね。」と仰っていたのが印象に残っています。


さて、競技もひとつひとつ終えていき、最後の成績発表。一生懸命の成果が数字に表われて喜びがはじける団、一生懸命やったことには変わりないけれど、それが数字という成績には結びつかなかった団、後者のリーダーたちは、泣いていました。泣いてしまうほど、必死に頑張ってきたのかと思うと、こちらももらい泣きしそう。最後の団長が挨拶のときに想いがこみ上げ、言葉につまると、周りが「がんばれー!」と励ます様子も、これまた場内に感動を与え、皆が温かい気持ちになれました。


日本語でも悲喜こもごもと言いますが、中国語でも「悲喜交加(ベイ・シー・ジィアオ・ジィア)」、頑張る子、喜ぶ子、笑う子、泣く子、励ます子…見ていると、私自身もいろんな気持ちが入り交じり、気持ちの柔軟体操ができたような気分になりました。さて、子供達に負けてはいられません。大人の私達も、結果を出そうと智恵を絞り、鍛錬を積み重ね、でも成果がでないときは悩み、悲しみ…仕事も、表情も、そして気持ちもメリハリ付けて仕事を楽しみましょう!

悲喜交加 [bei1 xi3 jiao1 jia1]


166.ピーチクパーチク

2018/05/28 23:39 に Sae Goto が投稿

先週も或る大学スポーツのニュースのことで書きましたが、あれから一週間経っても、まだ毎日のように(別の国際情勢と、政治のニュースも…ですが)続報…というよりは、色んな方の、色んな見解、持論が展開されています。ニュースならともかく、メディアが多様化し、私たちもメディアの一端を担えるようになってからは、中立的な事象ではなく、ときに偏った主張までがアチコチで発信されるようになりました。


サービスとしての広告なら、広告主が代理店やメディアにお金を払い、自身のイメージ通りにCMや広告を制作・発信させます。これは時に非常に大きい金額となります。しかし、インターネットが出現し、ユーザーも「ソーシャル・メディア」として参加できるようになった今は、「いいね」と言ってもらえたり、友達に拡散してもらうなどの流れを作ることで、安価に情報拡散できるようになりました。でも、その分コントロールは難しいですよね。一長一短です。


「人の口には戸は立てられぬ」といいますよね。拡散してほしい良い情報はなかなか伝わらないのに、失敗したことや良くないことは、他人の好奇の目を引き、正しく状況を理解したかどうかにかかわらず、ものすごい勢いであちこちに拡散されてしまいます。それも不確実なことも含めて。今日は私はこれが良いとか悪いとかいうつもりはありません。ただ、私たちが商業上、SNSで拡散したり、「いいね」をたくさんもらって販売促進につなげようとしても、意図した内容でない情報の方が、早く伝達してしまうものだ、と心すべきだなぁ、と再確認する今日この頃。


そして、ユーザーとして発信する側になったとしても、気を付けることは「七嘴八舌(チー・ズイ・バー・シー)」、七つのくちばしと八つの舌でギャーギャー、わいわいがやがやと好きなことを言いまくるのではなく、良い情報を拡散できる方のプチ・メディアとして、成長していきたいですね。

七嘴八舌 [qi1 zui3 ba1 she2]

165.すぐ行動に!

2018/05/23 0:18 に Sae Goto が投稿

日本語では「ごちゃごちゃ戯言を言ってないで!」という意味で、「しのごの言うな!」と言いますよね。この「しのごの」は漢字で書くと「四の五の」。中国語にも似たような言葉がありますが、それは「四」でも「五」でもなく「二」。「二話(アール・フアー)」というと、一番目の本質に続く余分な言葉、という意味にでもなるのでしょうか、余計なこと、とう感じですね。今日のことわざは「二話没説(アール・フアー・メイ・シュオ)」、文字通り訳すと、要らないことを言ってないで…という意味。つまりは一度決断したら、あれこれ言ってないでさっさと行動に移す、ということなんですね。


最近、或る学生スポーツのニュースがメディアを騒がせていますが、今日はそのニュースをテレビで見ながら、このことわざを思い出しました。自分が間違ったことをしたら、誰かに迷惑をかけてしまったら、子供の時ならすぐに謝るよう教えられ、実際そうしてきました。が、大人になればなるほど、子供の時に教えられたはずの、こんなに初歩的なことが、謝るときの恥ずかしさや反応のことを先に考えてしまうようになり、「まず謝る」という行動を起こせなくなっているものですよね。今日テレビで見たスポーツ選手は、気づいたときに「本当はこうすべきなんだ」と、冷静な自分の頭で考えたことをすぐに行動に移された。きっと行動するときには、「こうすることで、もっとマイナスなこともあるかもしれない」と、不安に思われたに違いありません。でも、多くの方がすでにあちこちで発信されているように、私も間違いを犯してからの行動は間違っていないし、大変勇気が必要なことをされたな、と胸になにか、ずしん、としたものを感じました。


初動を間違ってしまえば、その後は歯車がかみ合わなくなり、マイナスの連鎖が止まらなくなってしまうものです。これは、経営にも言えること。会社組織の運営にあたり、収益を生み続けられる仕組みづくり。これは毎日変わりゆく状況の中で行うので、時には大事な判断に迫られるときや失敗することもあります。その時に、すぐに立ち止まって必要な修正、方向転換をすること、間違いを反省すること、これができれば、また前に向かって進んでいけます。自分自身にもそうで居られるよう、改めて背筋を伸ばした一日でもありました。

二话没说 [er4 hua4 mei3 shuo1]

164.意志あるところに

2018/05/15 23:02 に Sae Goto が投稿

無料相談や公的支援の経営相談の対応をしていますと、どうしてもネガティブな声が聞こえてきます。もちろん、経営コンサルタントは社長の右腕であり、孤独な経営者の弱音や愚痴をアウトプットしていただくことも大切なお仕事!!でも。たまに愚痴ることや、不安になることがあっても、組織のトップはそんなことばかり言ってられません。少なくとも、社員・スタッフの前では、常に先頭を走り、方向を指し示す役でないといけないんですから。


ここ数日、ありがたいことに、力強いリーダーの方々にお会いすることが続きました。そういう方々に逆境がなかった訳ではありません。紆余曲折、もう辞めてしまいたいと思ったこと、沢山あったことでしょう。そしてこれからも、嫌なこと、トラブル、失敗をゼロにすることは難しいですよね。おそらくそれは、誰にとっても同じ。それなら、そんな逆境や不安要素を心配しながら毎日を過ごすよりは、自分のやりたいことをいつも明確にしておくこと。特に事業であれば、「誰の、何に対して役に立つのか!!!」これを常に問い続けること。


株式会社は、もちろん自社の営利を求めて活動するわけですが、誰かの役にたったり、それにより助けられたり、楽しい気持ちになったり、という価値を提供し、その対価をいただくもの。であれば、より高い利益を得るというのは、自分だけが、儲かるようにすることを考えるのではなく、より高い付加価値を相手に与えられるような工夫や、研究をすることが、プロフェッショナルとして求められるんですよね。その高みを目指すことを楽しみにしてしまいましょう!!


意志有るところに道あり、「有志者事竟成:ヨウ・ジー・ジャ・シー・ジン・チェン」、やりたい!!こうしたい!!こうなりたい!!誰かの役に立ちたい!!こんなシンプルな欲望を、ずっと持ち続けましょう!!続けて努力していれば、いつか実現できますから!!チアーマンサポートも、「人と経営を元気に!!」できるよう、がんばります!!

有志者事竟成 [you3 shi4 zhe3 shi4 jing4 cheng2]

163.虎穴に入れる強さを

2018/05/07 15:55 に Sae Goto が投稿

『虎穴に入らずんば虎子を得ず』、日本でもよく使われることわざですね。近頃アチコチのメディアで聞かない日は無いほどの『働き方改革』、これもちょっと関係あると思います。というのは、近い将来(いや、既に今も…)簡単で、繰り返しがあって、プログラミングできるような仕事なら、機会やPCがやってくれるようになるのです。そして人間が必要な作業や業務は、より突っ込んで、深く話し、議論し、上手にプレゼンすることが求められるようになるからです。


営業と称して、応接室で適当に話しているだけでは、結果が付いてこなくなります。そういえば私も会社員時代、「お茶くみ」「文具当番」なるものがありました。そもそも営業でさえ、営業担当男性社員+女性アシスタントという、二人一組時代でした。営業業務というのは、お客様を獲得し、お客様から沢山ご利用いただけるように売り込む担当者ですが、そのためには見積書や契約書を作成したり、商談に必要な文具を調達・補充したり、来訪される場合はお茶をお出ししたり、外出する場合は交通費を精算したり…という、周辺業務が非常に多かったんですね。そのため、周辺業務というか、利益を生まない間接業務を担当する人間が必要だったのです。


ところが今ではどうでしょうか?パソコンやOA機器、そしてインターネットの普及に加え、労働人口の減少や不景気も相まって(!)周辺業務・間接業務は大きく圧縮されました。「お茶くみ」なんていう事務員用語も今では死語なのではないでしょうか?諸雑用が圧縮されたり、人がやらなくて良くなると、一見便利なようですが、実は人が勝負しなければならない場に置かれているってことだと思いませんか?携帯電話だって、導入されたころは「あ、もしもーし!!電波が悪いみたいです!!」なんて、上手くごまかせた(?)ことも、いまでは電源切らないと、スマホからは逃げられないですよね!!


ITが発達して便利になるから人が何もしなくてよいのではなく、真逆!!だからこそ、学ぶ姿勢を崩さす、強くなって物事の本質に取り組まないといけないんです…と、私はそう思います。で、物事の本質に入っていくような、そう、虎の穴に入っていける強さが必要!!と今日は言いたかったんですよ。「不入虎穴焉得虎子:ブールーフーシュエ ヤンダーフーズ」。ITスキルをちょっと身につけて、便利さを享受しながら、人間力、仕事力、コミュニケーション力を鍛えて働き方を変えましょう!!

不入虎穴焉得虎子 [bu4 ru3 hu3 xue2 yan1 de2 hu3 zi3]

162.しなやかに

2018/04/23 20:31 に Sae Goto が投稿

暖かくなったかと思えば、急に夏のような暑さの週末、それも一転、今日は半袖だと肌寒い、そんな変わりやすい気候の毎日ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。私も健康第一!!と自らに言い聞かせ、とにかく体の声を聴くようにしています。そして、食事や運動など、人一倍気を付けているつもりでいます。それでも、年齢を重ねると、体もいろんなところが故障してくるもんなんですね。先週は眼科で、老眼の始まり、と診断されました。私はかなり強度の近視なんですが、それでも近くが見えにくいって、一体…!あまり細かい作業はしない方がいいのでしょうか??


と、自身の健康の話は置いておいて、体は衰えますが、それについての不安や嫌な気持ちを越えていかなければ楽しくやっていけない、逆に開き直るとそれも一つの人生の糧になるらしく、ヒトとして一段上がれるような気がしてきました。また、若いころは、これ、と決めたら何がなんでもそれが正しい!!それを通さないと!という思いが強く、時には他人を排除したり、衝突、ということも少なくありませんでした。自身の主張を明確にすることは大切なことですが、集団の中では、時には自分の意見が通らなかったり、相手との折衷案で妥協せねばならないことがあります。それを若いとすぐにカチンカチンに凝り固まってしまうんですよね。若い時はそんなエネルギーと意欲があることが強みではあるのですが、肉体の衰えを含め、人生の経験を一つ、一つと積み重ねると、「ま、それもいいか」と、色んなことを柔軟に受け入れられるようになる、いや、受け入れざるを得なくなるんですよね。


私なんかまだ序の口なのかもしれませんが、その年齢による柔軟性は、一つの強みとしてこれから磨かねばと、最近強く思うようになりました。コンサルティング現場で、その会社にとっての良い方向を指し示したとしても、最終的にはその企業の皆さんに動いてもらわないといけません。でも、命令口調や上から目線では、人は心から動いてくれないんです。やさしく心に響くように、そこから行動が起こるように、経営者や従業員さんのご意見を受け入れながら、発信すること。


「柔能克剛:ロウ・ナン・クー・ガン」、柔よく剛を制す、一つの芯は通しながらも、柔軟な思考、柔軟な受容性、そして柔軟な体をこれからも鍛えていこうと思います。だって、「年を取って強情になった」と言われる方より「年を取って丸くなった」と言われる方々の方が、断然格好いいですから!!

柔能克刚 [rou2 neng2 ke4 gang1]

161.やってみないと!

2018/04/16 12:46 に Sae Goto が投稿

先週末は、スプリング・フォーラムという、中小企業診断士の新人歓迎イベントに参加しておりました。私は中小企業診断士11年目、ちょっと中堅(?!)の域に入れて頂いているのでしょうか、当日の支部イベントでは、診断士協会入会まもないフレッシュな皆さんに、どんな活動をしているのか、どうやって独立するのか、など、相談員をさせていただいておりました。


私自身、診断士になったころのことを振り返ると、一番疑問・不安に思ったのは「困っている企業さんをサポートする仕事で本当に仕事としてやっていけるのか?」ということ。今は流石に「そのニーズがあるセグメントに営業を行ない、自分も総合経営相談ができ、その業界に深く理解を示せるような日頃の情報収集と自己研鑽を怠らない。そうすれば紹介・継続案件も増え、事業が成り立つ。」と思えるようになりました。が、形の見えないサービスを提供するコンサルティング事業、資格を取ったところでいざ始めるのは確かに勇気が必要でした。他の先輩の経験談を聞いていても、とにかく初めは場数を踏むこと、鞄持ちでも現場の回数を増やすこと、そして自分なりの「何か」を磨くこと、というエッセンスにまとまっていたと思います。


今までの職業の専門性が高いからといって、すぐに経営コンサルティングができるわけではないんですね。訪問先の企業さん、初めてのクライアント(候補)さんは、とても私の経歴を気にされます。大事な秘密情報も開示して、会社の運命を決めるような相談をする相手として、ふさわしいかどうか、当然ですが先ずは疑われます。これは当たり前のこと。それにどれだけ自分なりの答えを出せるか、これは経験と時間しか解決してくれません。一足飛びには信用関係も成り立たないからです。


人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、という日本語のことわざ、中国語にもありまして、「路遥知馬力、日久見人心:ルー・ヤオ・ジー・マー・リー、リー・ジィウ・ジィエン・レン・シン」と言います。中小企業診断士試験に合格し、三度の実務補習を経てようやく経済産業大臣登録。早く一人前のコンサルタントになりたい!!と、はやる気持ちは大切です。でも、一歩一歩、特に対面で事業を行なう私達、同業者、そしてお客様との信頼関係構築を慌てずじっくり育てて行きたい、11年目の私もそう思える新人歓迎会でした。

路遥知马力 日久见人心

[lu4 yao2 zhi1 ma3 li4,ri4 jiu3 jian4 ren2 xin1]

160.やる気がなにより

2018/04/10 0:05 に Sae Goto が投稿

最近面談をさせていただいたお客様や、息子の少年野球の練習や試合を見ていて、「意欲」や「やる気」がどれだけ大切なのか、最近強く感じています。


まず、お客様ですが、その方は、夢や希望が非常にクリアでした。それに向かって今は何ができて、何ができないのか、できないことについては、どのレベルの準備が必要なのか、積極的に行動し、自分の足や視聴覚を使って情報を収集されているのがよく分りました。また、或るモノを活用してビジネスをしたい、という仮説の元、それが実際どんなものなのか、自分の感性で経験しておきたい、という気持ちが自然に働き、休暇になるととの「或るモノ」を経験するために時間を使われている、とのことでした。そうやって自分の夢に向かって進む人というのは、意欲に満ちて、次々と自分で新しいハードルを設定していかれるのですね。


一方、少年野球。これも低学年ならピッチャーがボールを投げ、それを打つ。打ったら1塁に向かって走る、というレベルで、なんとなく野球っぽいゲームはできます。また、小さい子供なら、持って生まれた天性とはそんなに関係なく、ボールに振れる時間が長ければ長いほど、上手くなれます。しかし、高学年になってくると、理論や次のアクションについて考える事が必要になってきますよね。そして、ここでレベルの分岐点が見えるような気がしています。


意識があるか、ないか。

ただ打てば楽しい、言われたことだけはする、という子は、ゲームの先を読むということ、基本は何で、今はその基本をどう運用すべきか、ということ考えません。自分から上手くなるにはどうするかを考えて練習しないのです。逆に、やる気の有る子はテレビ等を見てプロのまねをしたり、年鑑でデータを調べたり、考えながら練習するので、非常に有意義な練習時間になり、思考力の伴う上手さが身につくようです。


何よりも、意識、意欲。これがあれば、失敗しても、すぐに来た道を戻り、やり直せるんです。そして、従業員やチームメンバーにそんな意識を持って行動して欲しかったら、経営者はその「やり方を教える」のではなく「そう思わせる環境」を創ることが大切ですね。「求知若渇:チィウ・ジー・ルオ・クー」、知識を得たい!と渇望すること。私もボチボチでもずっと、知識や新しいことを追い求めて行こうと思います。

求知若渴 [qiu2 zhi1 ruo4 ke3]

159.海や空のように

2018/04/02 19:59 に Sae Goto が投稿

春。始まったばかりと思っていた2018年も三ヶ月が過ぎ、とうとう4月になりました。個人的には野球に縁のある生活を送っている(?)おり、甲子園のセンバツ高校野球、プロ野球開幕、そして息子の野球大会と、早くも紫外線一杯の春の青空の下で過ごすことが増えました。今年の冬は例年以上に寒かったせいか、なんとなく待ち遠しかったような青空です。


さて、そんな新しい年度を爽やかな気持ちで迎え、これから始まる新しい年度をどうやって過ごしていくか、2018年の始まりとはまた別の、すがすがしい気分でおります。顧問先の企業様の業容が改善されていくのが実感できるとき、それも私だけでなく、事業者さんご自身も感じられ、それを共有できるとき、今までコツコツ続けてきたけど、なかなか大きな進歩がみられなかった案件がゴロンと動き始めるとき、そして新しいお客様からお声をかけていただくとき。どれも私の心をウキウキさせてくれる事象です。上手くいくことばかりではありませんが、常に心を引き締めつつ、気持ちや体力に余裕をもっていられるよう、自己研鑽して総合力Upを今年も頑張りたいと思っています。


そのためには…やることは色々ありますが、とにかく知識や情報についてはコツコツとインプットし、人間力のトレーニングについては、いつもゆっくり笑っていられるような、ちょっとやそっとのことではアタフタせずに済むような精神力を鍛えること。ちょうどそのお手本が、今の季節の空のような気がします。明るく広く広がって、どんな嫌なことも「そんなこと、小さい、小さい。」と言いながらも、丁寧に対応していけるような度量の広さ。そして自分の小さな過去にとらわれず、今のそして将来の自分やお客様にとって、何が必要か、柔軟に、自由に考えられる柔らかな思考力。


中国語でも「海闊天空(ハイ・クゥオ・ティエン・コン)」といって、海や空のように際限なく広がる様子を、器の広い人格や発想の自由さに喩えたりします。ちょうど今の季節の青い空、青い海のように、新しい年度を大きくどーんと構え、楽しく明るく過ごしていきましょうね!

海阔天空 [hai3 kuo4 tian1 kong1]

158.習うより、慣れよ

2018/03/26 23:27 に Sae Goto が投稿

習うより慣れよ、とはよく言ったもので、色んな仕事のためにいろんな本を読んだり、スクールに通ったり、資格を取ったり。そんなことをしている暇があれば、どんどん経験を積みなさい、そうすればコツがわかります、ということですね。中国語なら「熟能生巧:シュー・ナン・シェン・チィアオ」。私たち、中小企業診断士も、そんな資格のうちの一つ。私はこの資格をとって、実は10年になります。


多くの中小企業診断士は会社員で、コンサルタントとして独立している人は2-3割。これは、中小企業診断士の資格取得の動機が、コンサルタントになるため、ということの他に、自己啓発のため、というような目的も多いから、と言われています。また、前職で体験したことを盾に、コンサル業を展開したい、と思っている人も多いようです。しかし、10年経過して、それはあまり適切ではないのでは??(少なくとも私の場合)と思い始めました。


中小企業診断士、または経営コンサルタントというのは、サービス事業者としての一形態。もし、今までやられていた業界・業種とはまた異なることの方が多いでしょう。前職でやっていたことが何かのきっかけや強みになることはあっても、職業としては全くことなるので、一から新しいことをやる、というぐらいの気持ちでないと、士業独特の上から目線に、ややもすればなってしまうのではないか、と少し危惧しています。本当に、真面目にやればやるほど、事業者さまには教えられることの連続。コンサルタントとしてどこを強みとして、どこを売っていくのか、どうやって売っていくのか…。他人の会社なら普段から分析していますが、灯台下暗し、自己分析は意識しないとできないものです。


もちろん私も考えています。ただ、今は幸い常にコンサルティングの機会があるため、その経験を積み重ねながら、プロのコンサルタントとして押さえておくべきポイントを確認し、その上で自分特融の強みを出していけるように、コツコツ、コツコツ、積み上げていきたいと思います。

熟能生巧 [shu2 neng2 sheng1 qiao3]

157.まずは施しを

2018/03/19 9:10 に Sae Goto が投稿

先週、二年ぶりに中国に出張してきました。三泊四日、とはいえ、実質動き回れたのは中二日。そんな中でも、色々な方々と出会い、刺激を受けることができました。中国のこと、日本のこと…それぞれに独特の風習や傾向があったとしても、基本的な行動の本質については、あまり変わらない、ということも再確認できました。例えば、

① よい会社は整理整頓できている

② よい会社は、社長がポリシーを持って、社員に分かるように行動されている

③ 他人への施しの気持ちがある人は、周りの人が自動的に助けてくれるようになる。よって、最終的に儲かるところまで達することができる

などなど。


今回特に強調したいのは、③です。自分で事業を立ち上げ、大きく強く育てておられる方は、この③の項目が非常に強いのです。先に逆の例を紹介してみましょう。利益率が薄く、業績が悪化している企業さんに、コミュニケーションや社員教育、社員評価の話をすると「そんな一円の得にもならない事を…」とあきれられます。実際、財務状態があまりよくないので、すぐには利益につながらないことを実践するのは非常に難しくもあります。しかし、初めからコミュニケーションや社員教育など、一見利益を生み出さないが、長期的には大きな効率化や付加価値増強のネタになる、ということを理解して行動されている方は、目先の損を考えたりはしません。それは損なのではなく、投資の一部。身銭を切って出資しているのですから、必死で回収しようと努力されます。その真剣度が品質管理、品質向上、社員の意識や満足度向上につながるため、良い流れを産んでいるのです。


こういった方々を、今回はあちこちで拝見することができ、非常にほっこりとした気持ちになりました。「解衣推食(ジィエ・イー・トゥイ・シー)」…自分の着ている服を脱いで他人に着せ、自分の食べる分を他人に譲る、の意味です。日本語でも「損して得取れ」という言葉もありますね。初めから全く損をせず、また、何の投資もしないでビジネスを行なうことも勿論可能です。ですが、一人の能力には限界があり、それを補い、継続していくには組織という形にすることが必要です。そのためには、初めにどうしても出費があるもの。身の程知らずの出費は破綻を招きますが、まずは社員のために、お客様のために、少しでも自分のできることを。そう思って行動していくこと、これからも大切にしていきたいと思います。


解衣推食 [jie3 yi1 tui1 shi2]

156.急な外部環境の変化には…

2018/02/26 16:58 に Sae Goto が投稿

最近、企業さんを訪問して力説していることがあります。「売上ではなく利益ですよ!!」ということ。別に私でなくても色んなコンサルタントさんが仰っているのですが、最近身に染みてその重要性を感じているので、つい力が入ってしまいます。


なぜかというと…

  • 売上は、外部環境にものすご~く左右されやすいんです。どんなに営業力が強くても最終決定権はお客様。さらに、景気やトレンドの移り変わり、天災や取引先の業績悪化など、売上が落ちる要因というのは、枚挙にいとまがありません。だからといって、自分ではコントロールできない領域、どうしようもありません。
  • 利益は、自分で創り出すもの。他の同業他社がやらないもの、他よりも一歩進んだ、一段上の何かを持っていたり、スタッフ教育がユニークだったりして何か工夫したことをアピールし、お客様の満足度を上げ、それに応じた金額をつけること。能動的な営みの結果が利益ですよね。


と、いうことから、売上しか見ていない経営者の方は、業績悪化を景気の所為にしちゃいます。もちろん、そうすれば悪者はいないし、責任は自分じゃない。ん?責任は自分じゃない、と言い切れるでしょうか?会社には社員がいます。社員には家族がいます。それらを守ることができるでしょうか?守ってもらえない社員は、会社に対して、サービスや商品制作に精を出せるでしょうか?


かといって、従業員を満足させ、会社も利益を出すというのは、並大抵な努力では実現しません。でも実現できている会社さんもおられるのです。それは並大抵な努力をされているからに他なりません。これからはロボットやAIが単純作業を担う時代になるでしょう。すると、人の教育の重要性がますます高まります。そこに投資をできているかどうか。教育された愛社精神強い構成員の利益体質にしておかないと、外部環境はどんなに真面目に働いていても、どんなに素晴らしいサービスや技術を持っていても、残念ながら無情にも変わっていきます。


「不測之禍(ブー・ツー・ジー・フゥオ)」不測の禍、これは避けることはできないこと。でもそのダメージを小さくすることはできますよね。備えあれば憂いなし、企業にとっては普段から強い企業になるよう、利益体質で常にいること。そのために、「ひと」「利益」に注目していきましょう!

不测之祸 [bu2 ce4 zhi1 huo4]

155.誠心誠意

2018/02/19 11:03 に Sae Goto が投稿

日本語かと思っていましたが、もともとは中国語の成語だったんですね。「誠心誠意:チェン・シン・チェン・イー」。最近は「誠意」「意識」といった、計りようのないものがいかに大切か、とつくづく感じています。


世の中効率化・IT化・働き方改革。効率化すること、高速化すること、時短することにパワーが注がれます。もちろん、少子高齢化で労働力不足が深刻になっていることから、自動化できるところはロボットに任せて…という方向に進んでいくのは理解できます。しかし、なんとか効率化しなければ!というポイント「だけ」に注目されすぎてしまうと、人が置いてきぼりになってしまったり、かえって効率化のための事務作業が増えてしまったり、と、逆効果の例も散見されます。さて、どうすれば良いのでしょうか?


経営コンサルティングを行っていますと、業務改革はほぼ、全ての企業さんで実施しなければ!という流れになります。「前任者からそのように受け継いだから」「この業界はそういうもんなんで」という答えが鉄板のように私に返ってきます。そんな文句が変革を跳ね返してしまい、鉄板のように凝り固まった動きとなり、時代に取り残されてしまう…という状況、どんな企業でも陥ってしまいやすいのです。「これはおかしいんじゃないか?」「この方法はもう、古いんじゃないか?」と誰かが言い始め「そうかもしれない」「変えてみよう」という動きを消し去ることなく、明確に「会社として」チャレンジする風土・環境を作る、これが経営者の仕事になるんでしょうね。従業員や現場の「想い」と経営者の「想い」を一緒に業務の中に表現すること。簡単なようでなかなか困難です。(だから私たちの仕事があるわけですが…)


学校で子供の作った作品や調べたものの掲示物を見ていても同じことが言えます。見ている者の心を打つ要素は二つ。一つは字や構成の上手・下手、美術品・アウトプットとしての美しさの上手・下手。もちろん上手な方に驚嘆します。もう一つは作品や掲示物のアピール力、その作品で何を訴えたいか、というメッセージや思いがどれだけ込められているか。特に後者に私たちは感動させられる、そう思われませんか?


誰でも初めは初心者です。失敗も含めて経験を積んでいくわけですが、どの段階においても、一生懸命、「〇〇のために」「△△を目指して」やる、という思いがどれだけ込められているか。学校での作品作りも、職場の業務も、目指すところは同じ。いつも「誠心誠意」。これは私自身にも言い聞かせながら書いております。

诚心诚意 [cheng2 xin1 cheng2 yi4]

154.山は高く、水は険しく

2018/02/05 23:29 に Sae Goto が投稿

2018年、明けたばかり!と思っていたら、既に二月。やろうと思ったことは沢山あるのに、なかなか進まなくて、ちょっと嫌になったりもする、今日この頃です。


「一度決めたことを、そんな簡単に諦められるか!?」という自分と、

「この判断とアクションが、あとあと命取りになる!すぐに決定して動かねば!」という自分。これはどちらも必要であり、どちらも時には捨てなければいけないものですね。「この場合は、かならずこう!」といったセオリーがあれば楽なのですが、そうはいかないのが、この世の常。諦めずに続けるか、とっとと諦めるか、誰も分るものではありません。結果として評論できたとしても。


診断士の仕事もそうですが、パターン化できてしまうようなら、もう人である必要は無くなるのかも知れません。今の世の中なら、AI、ロボットといったところでしょうか。では、ロボットに勝って仕事を継続していく、となると、どうでしょう。それは、一般には面倒くさい、と思えるような人間関係をある程度組み入れている仕事こそが、人のためになり、人に評価され、結果として利益を厚くとれる事業なのではないか、と思います。(もちろん、部分的には十分効率化をした上で…)


そう、そんなに儲かる話や美味しい話しはその辺には転がっていないのです。世の中の富豪さんや著名人と言われる方々は、たいてい凄い下積み経験をお持ちです。そして、いろんな荒波を超えてきたからこそ、その強みがあるのではないでしょうか。『山高水険(シャン・ガオ・シュイ・シィエン)』山は険しく、川も危険です。しかし、それを冒してでも、いろんな要素のバランスを取り、正しい小さい判断を重ねていけば、間違った道へは進まないでしょう。


さらに山が険しく、川が危ないような状況でも、まずそれを無事乗り越えていけるだけの心の元気も必要です。心が病んでしまうと、判断も鈍ったり、シュリンクしたりしてしまうからです。普段の鍛錬と失敗からの立ち直り練習、しっかり積んで、お客様からも愛されるキャラに慣れるよう、毎日精進していこう!!と思う、2月初めのコラムでした。

山高水险 [shan1 gao1 shui3 xian3]

153.総合力・相互力

2018/01/29 23:26 に Sae Goto が投稿

弊社、株式会社チアーマンサポートは、個人事業に限りなく近い会社です。ですが、株式会社にしているのには訳があります。独立当初は当然ながらコンサルティングの経験も実力も自信がありませんでした。でも、一歩踏み出すために、まずは事業、特に私の得意とする中国ビジネスのお手伝いから始めよう、そのためには個人名より株式会社の社長として営業したほうが、信用を得るのに早道だと考えたのです。


スタートとしては、その判断は合っていたと、振り返れば今はそう思います。そして今や第五期の中間地点に差し掛かっています。今の株式会社でいる意味は、設立当初とは少し違います。コンサルティングのお仕事を頂けるようになり、また増やせるようになり、経営コンサルタントとは、専門性も大事ですが、全体バランスや複眼力、総合力が大変重要だと考えるようになりました。しかし、一日24時間、限られた時間の中で、いろんな企業様の経営者をリードできるような業界知識やポイントを得られるはずもなく、やはり総合力を強く保ち続けるには、自身の努力と信頼できるネットワークだと確信しました。


確かに、一人で業務をする、ということは設立当初の狙いでもありました。ただ、それは子供達がまだ幼く、かなり手もかかったからで、個人の裁量で仕事をすることで育児との両立を目指していました。しかし、それもある程度卒業に近づいてくると、自分自身の力のない部分、無知な部分が自然と見えてきます。ちょっと今年は或る勉強もしているのですが(何かは内緒!!)、自分自身の活性化に加え、助け合える組織を作ることも大事だと考え、一昨年から「ちょっとITプロジェクト」を立ち上げました。これまたなかなか結果がでなくて、色々工夫と努力を重ねておりますが、続けていると良いこともあるもので、お客様から喜びのお声もいただきました。(こちらです)


嬉しかったのは、私自身ではなく、一緒にやってきたパートナーのコンサルティングに感動してくださり、それを私に教えてくださったこと。またそのパートナーから私たちも学べる!という道を作れたことが、小さいことのようで、大きな一歩だと思っています。「取長補短(チュイー・チャン・ブー・ドゥワン)」他人の長所を見習って、自分の短所を埋める。完全な人間はいませんよね。だからこそ、互いに補完しあえる仲間の関係を、いろんなジャンル、いろんなチャンネルを持っておくことが、自分を磨くことにもなるんだと思います。「お願い力」「育成力」も含めて、総合力を鍛えていきたいと思います。

取长补短 [qu3 chang2 bu3 duan3]

152.実抜

2018/01/22 21:18 に Sae Goto が投稿

経営改善計画策定のお仕事をしていると、よく銀行の方が「実抜(じつばつ)計画」なんて言葉を仰るのを耳にします。「実抜計画」とは、「実現性の高い抜本的な経営改善計画書」の略とのこと。「抜本的」と言えるような、ドラスティックな変革でありながらも、机上の空論ではなく、実行が可能な計画、そんな二つの要素が必要なんですね。


それにしても、計画は作り始めると、バラ色の夢が満開になります。でも、それが悪いわけではないですよね。折角働くのだから、夢はでっかい方が良い(かも!?)。会社の経営でもまずは「理念」という夢・進むべき方向のような方針があるわけですから。「理念」の次に、どのようにその夢に近づくかという「戦略」、そして個々の方法論である「戦術」…と、だんだん現実にイメージしやすくなります。このうちどれが必要でどれが不要という訳ではなく、ちょっと俯瞰して全体を見るとき、一つのことを突き詰めて集中して考えるとき、両方の目が必要なんです。が、これがまた、難しいんです。


そんな時こそ、我々経営コンサルタントの出番。だって、何かに集中して、それが忙しければ忙しい程、そのすぐ次にやることしか見えてこないですし、当事者として事象の真ん中で頑張っていると、外の世界は意識しないと見えないモノ。また、自分があくせくしている姿も当然見えません。でも、私達はまずはできる限りその企業さんの置かれている環境や業界を学んだ上で、企業さんを見るように心がけていますし、何より第三者として冷静にいられる分、視点を近くしたり、遠くにしたりしやすいのです。


実抜計画から夢の話、そしてコンサルタント活用の話しに飛んでしまいましたが、私が言いたいのは「そんなの夢だ」「そんなの無理だ」と投げてしまわないことです。本当に夢にしてしまわないで、頑張って自分のものにするために、いつまでに何をすれば良いのか、と逆算して考えること、そして実行すること。一生懸命実行したら、一歩さって自分は全体のどこまで来ているのか確認すること。こうして視点の距離をこまめに持つことで、ドラスティックな経営改善計画もかなり現実味が増してきます!


「実抜計画」に近い中国語ってあるのかな…と調べてみましたが、「切実可行(チエ・シー・クー・シン)」実行可能な…という言葉がありました。「とりあえず、やってみよう!」とアクションに積極的な大陸の文化、でも大事な計画組むときは、やっぱりそれが実現可能かどうか、って大事なポイントになるんですね。私自身もまずアクション!そして反省、夢への距離の計測!!牛歩でも一歩ずつ進んでいきます!!

切实可行 [qie4 shi2 ke3 xing2]

151.青い炎に

2018/01/15 12:34 に Sae Goto が投稿

2018年初めのコラムです。今日は、今年一年の自分への目標も含めて、上向き、前向きなことばを選んでみました。「炉火純青(ルー・フォ・チュン・チン)」炉の火がきれいな青になる、ということですが、どういうことでしょうか?


オール電化でIHコンロをお使いのご家庭では分からないかもしれませんが、ガスの火でも、低温は赤い炎、高温ほど青い炎になる、というのは小学校の理科で習いましたよね。囲炉裏端の炎が、混じりけのない青になる、ということは非常に高い温度になる、転じて、学業や技術が最高の域に達することを意味するようです。


昨年は私も診断士になって10年、二回目の更新(5年の限定資格なので)を終えました。そもそも、診断士を目指したきっかけは、子供が生まれて、会社員を続けながら育児をするより、自分の裁量で仕事をしたい、と思ったこと、そして出産の際にお世話になった助産師さんたちを見て、「やっぱり仕事は人のためになるものでないと!」と思い、助産師はさすがに今から勉強できないけれど、経営管理のことなら、それに近いことを業務でやっていたので、もう少し勉強してみよう!ということになった次第です。


実際、中小企業診断士の試験に合格して、三度の実習を経て経済産業大臣登録を済ませても、初めはお客さまに満足いただけるサービスを提供する、というイメージはなかなか湧きませんでした。でも、何とかきっかけをつかもうと、得意の中国関連ビジネスのお手伝いからはじめ、色んな企業さんに出会い、課題と自分の身の振り方、役に立ち方を研究できるようになりました。そう、経営コンサルに限らず、どんな仕事も、今すぐ簡単にできることは、商品価値もないものですよね。プロフェッショナルとして、対価を頂くわけですから、相手に納得と満足を感じていただき、明確に数字で示せる具体性と経験値を積み重ね、さらに時代に応じた更新・改善をしていかないと、「仕事」とは言えないのだと実感しています。


これまで、トラック運送業・建設業を中心に、企業様の経営改善サポートに取り組んでまいりましたが、その中で自分の強みはアクションを数値化し、組織に情報共有してもらうこと、組織に元気になってもらうことだと再認識しました。さらにその上を目指していけるよう、今年も多くの企業様のと多くの課題に取り組み、また新しい知識や情報を仕入れながら、青く澄んだ炎を熱く燃やしていける一年にしたいと思います。

炉火纯青 [lu2 huo3 chun2 qing1]

150.数だけなら力ではない

2017/12/18 21:42 に Sae Goto が投稿

人材・労働力不足、仕事はあるのに、募集活動をしても、なかなか人が集まらない…多くの企業さんの悩みだと思います。ほんの30年ほど前なら、どかどかと新入社員が入ってきて、皆で研修を受けて、「同期」の結びつきが強かった…そんな状況、多くの企業でみられた光景ですよね。まあ、同期入社がたくさん、といのは大企業だけかもしれませんが、労働市場はもう少し活気があったことは否めないでしょう。


しかし、景気が良かっただけで、コストに対してあまりシビアになる必要がなかったばっかりに、人材についても「とりあえず居た」というケースが多かったのではないでしょうか?企業経営が厳しくなった今、シビアにせざるを得なくなった、というよりは、本来この会社に必要な能力・人材は?と、良い方にとらえれば、真面目に考える時代になったのではないでしょうか?


中途採用の多い中小企業では、よく経営者さんが「良い人材は大手企業に流れる。」とよく愚痴をこぼされます。確かに、そういうことも有るかもしれません。しかし、そういう経営者さんの場合、「育てる」という観点が抜け落ちていることがしばしばです。即戦力欲しさに経験者を採用したとしても、その会社の文化、小さな事ならお手洗いの場所だとか、ランチタイムのルール(というか、流れ?)とか、大きいことなら理念や優先順位等、初めてのことばかりで、教えてもらえないと分からないのです。にも拘わらず、「あいつはできない」と決めつけてしまったり、それでも「教える・鍛える」ということをしない…。でも忙しくて人が足りない、だからまた、採用してしまう。


これでは、ほんとうにその会社に必要な社員が育たないだけでなく、無駄に人ばかり増えてしまい、給与以外の社保だなんだと、コストが膨らむばかりです。日本語でも「枯れ木も山の賑わい」といって、とりあえず頭数だけ揃えとけ!というような、人材の無駄があることを指すような言葉がありますし、中国語で「濫竽充数(ラン・ユィー・チョン・シュー)」笙(しょう:古代楽器)の吹けない人員を、楽団の中に頭数として揃え入れている、とうような表現があります。しっかり育成できれば、長きにわたってその会社で自分の居場所を見つけ、成長の方法を見つけて会社を引っ張る存在になりえます。しかし、育成することを面倒がってしまって即戦力を寄せ集めてくると、ただコストばかりが嵩むだけでなく、方針も分からないまま協力することもない集団は、みんながバラバラになってしまうだけです。数より質が大事、そしてその質は、自分たちで作っていくもの!そう信じて今後も邁進していきましょう!

滥竽充数 [lan4 yu2 chong1 shu4]

149.城と成すには

2017/12/11 23:11 に Sae Goto が投稿

最近、組織を如何に効率的に機能させ、最大の力を発揮するか…そんな課題によくぶち当たります。一人一人はみな、それぞれの考えや能力をお持ちで、そんな人達が集まれば怖い物なしなんじゃないか…!!??と思っても、案外「やっぱり一人でやったほうが、早いし、それでいいや」というところに落ち着いてしまう。「報告・連絡・相談」の「ホウレンソウ」なんて、もう面倒!というように。


しかし、どう考えても、一人でできることには限りがあります。あらゆるフィールドで多様化、高速化が進んでいるのに、自分一人、または一企業単独でプロフェッショナルとして、トップランナーとして事業を続けて行くのは困難です。しかし、二人以上の人間があつまって一つのことに取り組むことも、これまた困難なんです。


まず、価値観が人によって違います。自分の時間や生活の中での仕事とは、どの位置にあるのか、どのぐらいの重みを持つモノなのか、それも人によって違いますし、想いとしては沢山持っていても、家庭や他の条件での制約があり、時間的に参加が限られることもあります。また、今は制限を受けていなくても、育児に介護、いつ何が必要になるかなんて、誰も分らないのです。また、仮に十分に仕事に取り組む時間もあったとしても、答えのない問題に取り組むときに、どこがゴールなのか、二人以上の場合は予め言葉を用いて明確にしておかないと、それぞれがバラバラになってしまいます。またそのプロセスでさえ、誰が責任を持つのか、どこまで言ったらそのプロセスはOKなのか、いろんなルール決めが必要です。それはそれで、面倒なものですよね。そのうち、数名でやることが簡単でない、と改めて気づくことになります。


つまり、何人かでやれば、あっという間だね!というような作業であっても、目的と具体的な進み方を共有しないと、ただバラバラになるだけ、後片付けや整理で逆に時間がかかってしまうこともあり得るのです。逆に、それだけ難しいものだからこそ、チームワークが上手く回れば城となる!と言われるゆえんなのですね。「衆志成城(ジョン・ジー・チェン・チェン)」初めは面倒くさい!と思えるようなグループのルール決めですが、お城の土台と同じく、ここを固めないと、上はぐらついてしまいますよね。問題やアクシデントはいつでも起こりうるモノ。それに強く対処できるような、土台の強さは絶対必須!!急がず、慌てず、確実に!将来への礎を築いていきましょう!!

众志成城 [zhong4 zhi4 cheng2 cheng2]

148.得難いからこそ!

2017/12/04 15:12 に Sae Goto が投稿

近頃、訪問先で毎回「売上ではなく、利益が大事!」と連呼している私です。もちろん昔から利益の方が大事だったとは思うのですが、今特に、IT化のお手伝いをしていると、その利益の重要性をひしひしと感じています。何故でしょうか?


IT化、IoT、AIと、アルファベットばかり並んで!!!と思われる方もおられるでしょう。また、この人口減少で人材不足のご時世、ロボットが人間の代わりになっているニュースもお耳に入っていると思います。昔からやっていた「作業」はどんどん、AIにとって代わられてしまうのです。ロボットも投資すれば高額かもしれませんが、故障もしないで働いてくれれば、疲れることも間違うこともなく、投資分は回収できて、人間を使うよりもどんどん安価に作業をこなしていってくれることでしょう。


そうすると、誰でもできるようなことを、人を雇ってその人に任せていたなら、どうなるでしょうか。別にその人でなくてもいいのなら、経営者は安定して低賃金で働いてくれる方を採用するでしょう。そうすると、上手なロボット導入企業さんの方が、少ない人数で上手に利益を上げて行けるようになるのは、もう目の前に迫っているような気がするのです。


これをピンチととらえるかチャンスととらえるかはご自身次第です。人でしかできないこと、それも、その会社の独自のノウハウや技術、難易度の高いサービスがあれば、それこそが大きな付加価値となって、大きな利益を堂々と請求することができるのです。初めは投資が必要になるでしょうし、「いざ回収!」というにときのために、営業体制もしっかり準備しておく必要があるでしょう。


「難能可貴(ナン・ナン・クー・グゥイ)」得難く、貴い、という意味です。どこででも手に入らないようなモノやサービスは、それなりに値段が高い。付加価値が大きいのです。堂々と値上げ交渉ができない、と仰る企業さまの中には、「今までとは違うことを客先に言いにくい」と躊躇の理由を仰ってくださいます。しかし、中身が伴わない値上げだけをしたなら、ともかく、努力の結果得られた独自性の高い商品やサービスは、追随されることが少ないからこそ金銭的価値が高くつけられるのです。値上げ交渉、払う方は確かに嫌です。でも、自身をもって、自社のサービスを高く売り込めるよう、中身で勝負できるよう、しっかり研究し、準備し、自身や商品をどんどん磨いていきましょう!!

难能可贵 [nan2 neng2 ke3 gui4]

147.負けないで

2017/11/27 22:26 に Sae Goto が投稿

「臥薪嘗胆(ウォ・シン・チャン・ダン):がしんしょうたん」という言葉は、日本語でもよくつかわれる言葉ですね。薪(まき)の上で痛い思いをして寝たこと、苦い肝を嘗めたこと、いずれも屈辱の気持ちを表しています。そんな気持ちを忘れないで、再起をかける、そんな意味なんでしょうが、もともとは古代中国の戦争の復讐の意味で使われていたみたいですね。俗に「憎しみの感情が一番強い」とも言われますが、何不自由ない環境でいた人間が成功を収めるよりも、大変だったときのどん底から物凄い落差を這い上がる方が、その威力が大きく、またドラマチックに感じたりもするものです。


昔は大変な苦労をされたトップスターだったり、大企業の経営者や各界の有名人がメディア上でよくクローズアップされますが、長く辛い下積み生活を耐え抜いてこられた証なのでしょう、(その下積み時代のことを知ってしまったからかもしれませんが)人間力、というか、もっと軽い言葉でいうと、オーラのようなものを感じてしまいます。それは、単に大変な時を負けずに、投げ出さずに堪えてこられたことの凄さだけでなく、ほんとうに凄いと思える方々は、相当に酷い状況に居たにもかかわらず、そのことを言い広めることなく、またその底力の原動力となった「なにくそ」の感情を通り越して穏やかな態度でおられることに、静かな強さを秘めているからかもしれません。


よくピンチはチャンスとも言います。ピンチを、自力で乗り越えてこられた方は、その喜びと自信にあふれ、自然と輝いて見えるものです。乗り越えた人にしか与えられない輝きを得るチャンスなんだと思います。


職業柄、ほんとうに大変な状況の企業さんにもお会いします。でも、これはチャンスなんだ、なんとかここでひと踏ん張りして、正しい方向に向かって歩き出せば、必ず道は開けるんだ!!そう思えるようになってほしい、だから今は我慢しなければならないことも、怒りたくなってしまうこともあるでしょうけれど、その気持ちをパワーに変えて、そして季節も変わり目なので健康に気を付けて頑張っていただきたいと、切に願っています。そして、そんな経営者さんたちに負けないよう、自分も常に上昇志向で新しいこと、より良いことを追い求めて行こうと思います。


卧薪尝胆 [wo4 xin1 chang2 dan3]

146.人こそが

2017/11/20 17:29 に Sae Goto が投稿

企業さま訪問で、経営者の口からよく聞かれるのが社員の愚痴。もちろん社員さんにヒヤリングすると、経営者への愚痴。双方は思うところが違うので、労使のキモチのミスマッチはきっと、永遠の課題なんでしょうね。でも、大事なのは、あくまで業務上、仕事として会社の目標や理念を共有しているか、その理念に基づいた行動を労使共にできているか、ということだと思います。


私は基本的に、どちらかが他方の愚痴や不満を言われたら、まずは一旦お話しを聞き、その解決法を求められたら、まず自分が相手方に理解してもらえるよう、とにかく行動で相手に働きかけるようにと返事しています。とはいえ、最終的には殆どの場合、決裁権や事実上のパワーは経営者側にあるので、経営者が先に何等かのアクションをとることが必要になるものです。そして、社員の業務レベルや意識の低さを嘆く会社ほど、経営者は案外社員に対して丁寧に接していない、教育もしていないと言えるのでは?と、最近よく思うのです。


「お宅の会社では社員教育はしていますか?」こんな質問をしたならば、大企業でなければ、多くの企業さんではNo!という答えられるでしょう。それは「教育」と聞けば座学や知識の伝達を思い浮かべてしまい、外部講師を招聘し、高い教材を買い、セミナーに行かせて…などと決めつけてしまうから。でも、教育ってそれだけでしょうか?そんな悠長な時間を割けるのは、よほど利益が余って仕方がない企業さんで、大抵は毎日残業してなんとか急場をしのいでいます。私が申し上げるのは、そんなバタバタな中にでも、その会社の方向を意識し、そのためにどういうルールがあり、何を目標にすれば褒められるのか、という「運営」体制があるかないか、ということが聞きたいのです。


人間関係は物凄く面倒だけれど、上手に「教育」し、個々の生活を大事にしながらも会社の目的と目標は共有し、協力する体制さえ作れれば、こんなに強いものはありません。ましてや時代は少子高齢化とAI、どんどん単調でマニュアル化可能な業務は自動化されていきます。そこに気づいて従業員とのかかわり・従業員の品質アップを重視した会社は、生まれ変わったように活発に、明るく、そして業績も伸びます。そこまで到達するには並大抵ではありません。だからこそ「脱胎換骨(トゥオ・タイ・フアン・グー):(骨が入れ替わるほど)生まれ変わる、というのかもしれません。もともとは道教の言葉のようですが、まずは共通の理念と目標を持ち、コミュニケーションを整理するところから始めませんか?会社の空気が変わりますよ!

脱胎换骨 [tuo1 tai1 huan4 gu3]

145.偶然の!?

2017/11/13 11:25 に Sae Goto が投稿

「不約而同(ブー・ユエ・アール・トン)」…予め約束もしていないのに、期せずして、他の人と考え方とかやっていることが同じになることです。「あれ?」ということ、よくありますよね。でもそういうこと、案外「なるべくして成った縁」という気もしています。


昨日、ある民放のドラマを見ていて、そう思いました。(まあ、ドラマだから、上手い具合に色んな出会いのストーリーを作っているのですが…)苦境に立たされた老舗企業が、新規事業を打ち出したいけれど、経営リソースも限られていて、アイディアはあっても、当然新規投資ができずに八方ふさがりになる。でも、似たような大変な境遇だけれども、それぞれに強みを持っている、何より「想い」を持っている人達が集まり、その夢を共に叶えようとすると。。。ご覧になった方は、どの番組かすぐお分かりかと思います。でも、こういうことは、ドラマでなくても結構あることです。(もちろん、こんなに美しい形にまとまる、ということはないでしょうけれど…)


ビジネス上でも、似たもの同士だったり、あうんの呼吸が通じる仲間…これらは、「横並びを気にするときの同業者の集団」なのか「本当に気心が知れていて、プロフェッショナルとして共に上を向いて行こう!というキモチで繋がっている仲間」なのか、ということで、存在意義が全然違うと思います。ただ、外見上は紙一重でしょう。


先週土曜日、当社のパートナー向け勉強会で、建設業企業を中心に外国人技能実習生受入れの御世話をされている組合の理事さまに登壇いただきましたが、(記事はこちら)彼女もやはり、「仲間」だ大事だ、と仰っていました。でも、その出会いは、いつもの「なぁなぁ」の中ではなく、外に向かって、自分に無いものを求めて出て行ったときに出会うもののようです。目的は同じでも、異なった得意技を持ってそれを生かしたい!!そう思っていると、(そして、経営コンサルタント的にはその組織の管理がきっちりしていると!!)偶然のような糸に引っ張られて、物凄い力を発揮するものです。


でも、外に出るって、初めての人に会うって、勇気が必要ですよね。大丈夫。失敗の方が多いから。そう思って外に出ると、キモチが楽になりますし、笑顔で外に出る方が、良いお話、ステキなパートナーが近づいてきます。今週も、そんな素敵な縁に恵まれますように!!


不约而同 [bu4 yue1 er2 tong2]

144.難しいことは自ら進んで!

2017/11/06 15:07 に Sae Goto が投稿

毎週「ことわざ」を続けて、もう数年、これは私が知っている四字成語を解釈しているのではなく、言いたいことに合致するような成語が無いか探してその意味を確認し、こうやってコラムにしています。いわば、私の中国語学習の一環といっても過言ではありません。そんな私の中国語学習に今週もお付き合いくださいまして、誠にありがとうございます。三連休、如何お過ごしでしたでしょうか?先週は、コンサルティングよりも、子供達の学校行事に時間が割かれましたが、得ることが沢山ありました。中でも二つのイベントは、非常に感動しましたので、取り上げてみますね。


一つ目、PTA選出の際、多くの方が自主的に手を挙げてくださったことです。私はPTAの推薦委員を担当、来年度のPTA役員の選出を行なっています。例年クラスの保護者に電話して一本釣りをするものなんですが、今年は自らが電話しながら、そんな一本釣りで来年一年のお仕事をお願いするのは何となく気が引けてきました。仕事の内容さえ分らなくて不安なのに、メンバーも分らず、家の近さや子供の学年の近さ、連絡の取りやすい性格等等、不確定要素が沢山ある中、電話だけでお願いするよりは、一度候補者や経験者を交えてお話する会をした方がよいのでは?と考え、(そんなこと、却ってリスクでは?という声もありましたが)お話会を開催しました。すると、皆さん色んな質問、話しをする中で、最終的には殆どの方が「来年やります!」と挙手下さいました。


もう一つは、小学校でPTA主催のお祭りがありました。例年に増して大規模な出店、出し物と、子供達にとっては、とても楽しいお祭り空間。校庭や体育館も学校は開放してくださり、お友達と安全にあちこち動き回って喜んでいました。また中学生のボランティアも片付けなどに来て手伝ってくれ、多くの保護者がスタッフとして参加しました。昨今PTAは任意だ等、PTAについてネガティブな発言が目立ちますが、そんな風潮も跳ね返すような団結力とボランティア精神を感じることができましたし、その一端で参加させていただいたことも嬉しく思えました。


「毛遂自薦(マオ・ツゥイ・ズー・ジィエン):難しいことに自ら買って出る」まさに二つのイベントが当てはまるような気がしました。「毛遂」とは戦国時代に身を挺して楚国に赴き、楚王に援軍出兵を懇願した人物の名前とのこと。最終的には自分やその家族が恩恵にあずかれる、と分っていても、そのプロセスは自分の時間や労力、そしてリスクのあることもあります。それでも自らやってみよう!と手を挙げ、アクションに移すこと。素晴しいですね。今週も自ら、アクション興しましょう!!

毛遂自荐 [mao2 sui4 zi4 jian4]

143.とにかく繰り返し!!

2017/10/30 23:46 に Sae Goto が投稿

企業様に入り込んで会社の経営改善のお手伝いをすることの多い私ですが、かなり入り込んでやるのには、理由があると考えています。その大きな理由は強烈ともいえるほどの力で変化をもたらす必要があるから。改善すること、改革することに慣れている企業体なら、あまりその必要はないのかもしれません。でも、環境に応じて自らの在り方や体制を変化してこなかったがために、経営の悪化を招いているような場合は、とにかくこれまでやってきたことを、疑うことも、一歩下がって遠目から見たり、違う目で見たり、というような努力をすることもなく、昨日までやってきたように今日をすごす…そんな習慣や体質、企業文化が固定してしまっていることが多いのです。だからこそ、外部の人間が、多少の反発は承知で入り込んで改革を進めるのが良いのだと信じています。


その会社の歴史を守ること、伝統を守ること、昔からの製法で今も再現すること…これらも、付加価値や長所と言えることもあるでしょう。でも、それを必要とするお客さまは、またお客さまの生活は、どのように変わってきているでしょうか?どこか、何等か、今の生活スタイル・様式に合うものにできている?または変える必要があるかもしれない、と、研究しておられるでしょうか?疑問に思って調べてみたり、客層に直接その声を聴きにいったり、そういうマーケティングコストをかけておられるでしょうか?


もし、商品やサービスそのものも、売り方や広告の出し方、ターゲット、そして社内の体制が長らくの間、なんの疑問を抱くこともなく今日まできてしまっていたのなら、今でも気づく方が気づかないで毎日を過ごしてしまうよりはずっと良いです。でも、実際に長い時間かけて培ってきた社内文化や体制を、ちょっとやそっとで変えることなんてできません。とにかく変えるにも辛抱はつきもの。悪習もそうやって時間をかけて定着してしまったものだけに、変えるのも時間をかけて慣らすしかないのです。


「習以為常(シー・イー・ウェイ・チャン)」、とにかく毎日毎日のトレーニングで慣れることで、それが当たり前になる、ということ。しんどい、と思っていたことも、それが習慣になってしまえば、体はその通りに動くもの。毎週月曜日にコラムを書く、というのがその習慣になっているように!!とにかく、希望の光がはじめは遠くても、信じて毎日繰り返しましょう!!練習の神様は裏切らない、とよく言われますが、コツコツ、信じて積み上げるだけです!!

习以为常 [xi2 yi3 wei2 chang2]

142.知識じゃなくて

2017/10/16 20:42 に Sae Goto が投稿

経営コンサルティングをしていて、特に気を付けていること、いくつかあります。ひとつはしっかり聞くこと。もうひとつは相手が行動をとりたくなるような口調や言葉で話すこと。簡単にいうと、「よく聞き、よく話す」、ということです。対面でのコンサルティングは、コミュニケーション力(りょく)の良し悪しで、その質がずいぶん違ってきます。「質」とは、コンサルティングによってお客様がどのように、どの程度目的に近づくか、という私たちにとっては「サービス」の内容です。


しかし、コンサルタントになろうとして、例えば中小企業診断士になろうとして、まず初めに手を付けることは何でしょう?試験に合格するために、予備校や通信教育を申し込んだり、参考書を買ったり…。知識や情報、受験テクニック習得に力が注がれ、時間もかけられます。なぜなら、試験が多くは知識の有無で判断され、そして「コンサルタントになったら、どんなことを聞かれても答えられるようにしないと!!」という気持ちが先に立ってしまうから。まあ、私もそうでしたし、経営に関する基本的な知識がないと、まずはコンサルタントと名乗るにも憚られますよね。


果たして、私は診断士10年生。試験のために勉強した知識はどの程度、どんな風に役に立ったでしょうか?まず基本的に言えるのは、ITや関係法令・支援制度は年々変わります。これは10年前の受験時の知識では何の役にも立ちません。ではあまり変わらない経営に関する理論は?これについても、知っていて、かつコンサルをするときや判断するときの方針としては有用ですが、学んだことをお客さんの前で話すことはまず、ありません。結局、そのお客さんの置かれている業界のことをしっかり頭に入れ、そして会社の業務や動き、景況が財務の数字にどう表されているか、数字から読み取ったり、あるいは計画を数字に落し込んだり、いかに「お客様に近寄るか」というところが問われた10年だったと思います。


あたかもコンサルタントです!と言わんばかりの専門用語を並べても、仮に主張が正しくても、分かっていただかなければ、問題があるなら改善アクションを起こしてもらわなければ何もなりません。中国語でも「之乎者也:ジー・フー・ジュ・イェ」といって、これら四文字とも「の」とか「なり」など、文語で用いられる助詞、助動詞で主要な意味がないことから「専門用語ばかり使う人」を少し皮肉った形で指しています。分かりやすい言葉で、シンプル&ストレートに、そして心を込めて伝えること。これは一番と言っていいほど大事なことだと思います。決して試験にはでてこないけれど。

之乎者也 [zhi1 hu1 zhe3 ye3]

141.それも楽しみに

2017/10/02 20:47 に Sae Goto が投稿

このコラムでも何度か、私は「企業の中で動かない人を動かすトレーニングのために、PTA活動をやっている」と書いたことがあると思います。個人的なことながら、今年は小学校でも中学校でも推薦委員をさせていただいており、来年度のPTA役員候補を選出するお仕事をしています。やり方は小学校・中学校それぞれ異なるのですが、いずれにしても「はーい!!やります!!」という方は、極々まれで、「少しならやってもいいかな…」というご意見をお持ちの方に、「何とかお願いできませんでしょうか?」という交渉を行う今日この頃です。


実は私自身も、息子が小学校に入った頃、PTAは「そういう活動を好きな人がいて、そういう人がやるもんだ」と勝手に思っておりました。特に、長男の初めの小学校が上海日本人学校で、母親は限りなく100%に近いほど専業主婦。選出の保護者会に来ない場合はあらかじめレターが必要で、それがなければ罰ゲームのように役割が与えられるような厳しさでしたから、何となく小学校ってそんなものなのかな…と知らず知らずのうちに(勝手)常識化していました。ところが、帰国して公立小学校に編入すると、上海では殆ど「駐在員家庭」だったのが、色んな家庭が(当たり前ですけど)あり、上海の時のように厳格に規則を作っても、守りようがない、という状況に改めて「あ、これが普通の社会だ」と考え直しました。


さて、帰国後の日本で大切だなと感じたのは、「多様性を受け入れて、チーム最大の効力を発揮すること」でした。できないものを皆同じように押し付けても、どこかで無理が噴出し、周りに不機嫌が吹き荒れるだけで、だれもハッピーになれない。それよりは、皆のことを考えられるリーダーや、サブリーダーが集まり、知恵を寄せ合って協力して動けば、その社会は皆も明るくついてきやすくなる、ということです。あれ?これはやっぱり、PTAだけではなく、企業も含め、あらゆる組織運営に言えることですよね。


いくら仲良しグループでも、色んな困難や問題が起こった時、また順境であっても何か一つのプロジェクトをチームで取り組む時、チームワークやコミュニケーションも大切ですが、リーダーシップも大切です。「楽于助人:ラー・ユィー・ジュー・レン」人を助けることを楽しむ、という、中国では古くは美徳とされたこと。グイグイと力で引っ張ることも大切ですが、他人のため、と自然に体と心が動くような、そして自然と他の人もつられて前向きに進めるような雰囲気を作るリーダー像、ステキですよね!!私も目指して努力しようと思います!

乐于助人 [le4 yu2 zhu4 ren2]

140.間違いは、間違い!

2017/09/25 13:47 に Sae Goto が投稿

子供の頃のテストなら、必ず正答がありました。それが大学受験ぐらいになると、文章題で〇でも×でもない、△が多くなり、さらに大人になると益々事情が複雑になります。対象範囲が広がるだけでなく、妥協や落としどころや多様性も考えなければいけない、何が答えなのか分からないけど決めなければいけない、進まなければいけない…なんてことは日常茶飯事。必ず正答がなければやっていけないようでは融通も利かないし、答えが分からないのを恐れて何も進まないと、進歩がないだけでなく、変わりゆく世の中から置いていかれる羽目になります。


こんな不確実の中でどんどん考え、判断して、前へ進めていくのが企業経営であり、大人の社会なんだなぁと、子供達の算数や数学の問題を解きながら思っています。逆に子供たちが「算数が難しい!」なんていうのに対し「まだ答えがあるから良いじゃない。大人になったら答えがない計算を解いていかないといけないんだよ」と言うと、「それならこんな答えのあること、練習しても仕方がないのじゃないの?」という反発も生まれます。確かにそのようにも考えられますね。でも、一つひとつ答えを見つける、解答を見て安心したり喜んだりする、ということは、動機付けのトレーニングですし、間違ったときに振り返るというのも、これまた将来に役立つアクションです。


「将錯就錯(ジィアン・ツゥオ・ジィウ・ツゥオ)」、間違いを押し通す、ということですが、意識の有無にかかわらず、私を含め、人は知らず知らずのうちに失敗や間違いをしているものですよね。それに気づいて謝ったり、直したりするかしないかは、意識と行動力にかかっていると思います。多様な人々と同じ組織や社会で過ごすにはルールが必要で、それを守ることは時として面倒なこともあります。でも「ま、いいか」と、「赤信号、みんなで渡れば…」と、ルール違反をそのままにしている企業さん、小さなことを含めるとたくさんあることでしょう。でも、その積み重ねが業績悪化につながっていること、少なくないのです。


先が見えないから、答えが見えないから、面倒くさいから、間違っているのを承知でそのままやりとおす、失敗へのケアをおざなりにする、というのは、生活で言えば、食生活を真面目に考えずに、インスタントものだけをとりあえず空腹になれば食べる、というような繰り返しをするのと似ていると思います。毎日の食事のように当たり前のことを、真面目に、意識を以て、正しく行うこと、少しでもおかしいと思ったら様子を見たりしてみること、生活と同じように会社もお仕事も、ケアしてみましょう。

将错就错 [jiang1 cuo4 jiu4 cuo4]


139.秋にもいろいろ

2017/09/18 20:41 に Sae Goto が投稿

9月も後半になりました。日差しが強くても風が涼しかったり、夏のような湿度がなかったり、また八百屋さん、魚屋さんでは秋の味覚がみられるような季節になりました。そんな秋の入り口に、中国の四字熟語、「各有千秋(グー・ヨウ・チィエン・チィウ)」をご紹介しましょう。「千」「秋」この二文字を見ると、中国語よりもむしろ、百人一首のあの歌が思い浮かびます。(個人的には…ですが!!)


月みれば 千々に物こそ 悲しけれ 我が身ひとつの 秋にはあらねど 大江千里


月を見ると、いろんな事が悲しく思われるなぁ。私一人だけの秋ではないのに。というような意味ですが、「いろいろに、さまざまに」といった意味で、「千々に」ということばが使われています。そこは中国語も同じで、数が多いこと、多様なことを「百」とか「千」といった漢数字で表すんですね。で、百人一首に寄り道しましたが、今日のことわざの「各有千秋」、人それぞれ、色々ですよ、ということです。


先日、クライアント企業さまの社内会議にお邪魔しました。普段実施されている会議に私が参加させていただいたものですが、初めはいつもと違うメンバーがいることに多少硬さがありつつも、時と共に発言もみられるようになりました。そして、メンバーのコメントの中にはかなり突っ込んだ思いや意見・主張も出てきて、秩序が保たれた中で熱くなり、私としては非常に収穫のある時間だと感じました。


毎日寝食を共にする家族でさえ、価値観の合わない事、何度見ても慣れない事はあります。会社という人間社会ならなおさらです。でも、株式会社は利益を追求するもの。何か社会の中で果たす役割、それを果たすために守ること、大事にすることを共有しつつも、その方法や取り決めについて、自由に思いをぶつける場を持つことは、会社に活力を与えてくれます。「いろんな意見が出たら、かえって面倒だ」という経営者さんもおられます。でも、それは「意見」でなくて「グチ」が怖い、という場合の方がどうやら多そうです。会社の方針が不透明だとグチが増えます。逆に方針や理念がいつも明確に示されていて、その方法やアプローチについてアイディアを出し合うこと、これは素晴らしいことですし、極端に言えばメンバーの数だけバリエーションがあったって良いかもしれません。共通の目的を持った上での健全な話し合い、是非多様な意見を柔軟に受容し、あるいは取捨選択し、調整し、強い会社をめざしていきましょう!

各有千秋 [ge4 you3 qian1 qiu1]

138.翼はなくとも

2017/09/11 14:46 に Sae Goto が投稿

インターネットが私たちの生活や仕事に無くてはならない存在になった今、そのリスクも十分大きくなっています。企業様の経営改善の提案に必ずと言っていいほどIT推進を含める私でも、慣れないIT化を進める方々にこそ、しっかりそのリスクについて説明し、理解していただいているかを確認する必要があると肝に銘じる毎日。何事も表裏一体であり、便利になったからこそ、その逆もある、という覚悟が必要ですよね。


たとえば、マーケティング。企業がホームページを作ることは特別でもなく、当然のこととなりました。またPRのためでなくても、信頼や存在の確認という意味でもホームページが無いということは「本当に大丈夫?」とさえ、思われることもあるぐらいです。かといって、ホームページさえ作れば、また適当に更新さえしていればよいのか、というと、そうでもなく、あふれるばかりのインターネット情報の中から、是非見ていただきたい方にヒットして、自社サイトに引っ張ってくるには地道な更新・発信や、お金をかけて「流れ」を作ることも必要になってきます。これは、リアルの店舗、リアルの紙ベースの広告も同じことですが、印刷しなくて良くなった分、コストダウンが可能になり、工数やコストもずいぶん下がりました。


しかし、コストは下がったとはいえ、本当に来てほしい、見てほしい、買ってほしい層にターゲティングすること、そして引っ張ってくることというのは、そう簡単なものではありません。如何に魅力的に見せるか、いかに継続してきてもらうか、ずっと努力と工夫をしつづけなければいけません。ところが。お客様を獲得するのはこんなに難しいのに、逆に悪い話というのは、広まるのはいとも簡単なのです。SNSがメディアとしてその地位を確立している現代では、こそこそ話で広がる速さが恐ろしいほどで、社会的メディアだけに、途中で情報が曲がったり、尾ひれがついたりしても、その収拾はとても難しいのです。


中国の四字熟語に「不翼而飛:ブー・イー・アール・フェイ」(翼がないのに、伝播の速さが尋常でない)という言葉がありますが、まさにこの事象にぴったりだと思います。いや、そもそもこんなことばは、何千年前の言葉なんでしょうか?当然インターネットなんてなかった時代にできた言葉に違いありません。でも、良からぬこと、できれば他人に知ってほしくない事ほど速く伝わる、というのは、太古の昔から変わっていない、ということなんでしょうね。改めて、身を引き締めて、実直に、真面目に、毎日を積み重ねよう!!そんな思いでおります。

不翼而飞 [bu4 yi4 er2 fei1]

137.教えることは、学ぶこと

2017/09/04 17:23 に Sae Goto が投稿

中小企業診断士は「先生」と言われることもあり、企業さまに入って一緒に経営改善に取り組むこともあれば、セミナーで講師をさせていただくこともあります。ただ、「イノベーションが大事ですよ」と、常に新たなことにチャレンジするように経営者さんや社員の皆さんにお話しする立場上、自分たちも新しいことをどんどん取り入れ、あるいは失敗しながら一足先にネタを仕込んでいかないと、仮にも「教える」ということはできなくなります。つまり、「先生」とか言われているようで、実は私たちは経営者の皆様方から学ぶことが非常に多いのです。


今日は奇しくも9月4日、弊社の設立記念日。4年前の今日、チアーマンサポートは産声をあげました。中小企業診断士になって5年目の日本での初めての起業、どうしたら「儲けなさい」という身で自分が「儲ける」ことができるのか、自分にどんな価値のあるサービスが提供できるのか、それをずっと疑問に思い、問い続けてきました。その答えは、半分ぐらいは見えてきたように思えます。それは企業さん側に寄り添うこと、そして寄り添うためには、疑似的であれ、とにかくその業界やその企業さんを取り巻く環境のことを徹底的に調べまくり、自分でも計数計画の骨子をイメージできるようにすること、これに尽きるような気がします。


「気がします」と書いたのは、最終的な答えではなく、これからもまだ、疑問を持ち続け、新しいものを求めていきたいという気持ちも強いからです。学ぶ側から教える側に来てしまったら、それがゴールでなく、厳しい状況下でも自社の商品やサービスの品質向上を模索し、社員やステークホルダーの幸せにつながるような運営をする…いろんな企業さまと巡り合い、お手伝いさせていただく中で、より良い方法やポイントがあるのなら、それは徹底的に追い続けていきたいと思っています。


「教学相長:ジィアオ・シュエ・シャン・ジャン」教えること・学ぶことは双方向に高めあえる、教えるということは、自分も高められる、ということ。士業と言われる職業は、教えたりアドバイスしたりするだけでなく、常に現状に疑問を持ち続け、改善し続ける姿勢を見せることなのかもしれません。そのためにはいろんなパターンを知ること、つまり、我々の先生は、お客様であって、多く交流させて頂くことで、次の我々のサービス向上のネタになるのだろうなぁと思っています。季節の変わり目、まずは健康第一で、明るく楽しく、他人と経営を元気にできる、チアーマンサポートでいられるよう、新たな一年もまた、努力いたします。皆さま、よろしくお願い申し上げます。

教学相长 [jiao4 xue2 xiang1 zhang3]

136.天高く…

2017/08/28 21:37 に Sae Goto が投稿

今週の終わりはもう、9月の始まり。多くの顔を持つ私にとっては、いくつか意味のある季節です。主婦としては、ようやく給食のない夏休みから解放される時期。もう何もかもケアしなくてよくなったとはいえ、さすがに毎日の食事まで放っておくわけにはいきません。いつも簡単でも、何か作っておきましたがそれもあと数日で終わり!!家で静かに日中仕事することもできる!!と思うと、ちょっとウキウキします。


さらに、9月が誕生月の私は、もうすぐ新しい年を迎えます。だから何という年齢ではなくなりましたが、1年1年、反省したり、良かったことをかみしめたりしながら、また新たな気持ちになれますよね。さらに当社、チアーマンサポートも8月が決算なので、8月で一旦数字は〆て、成績表をまとめる時期も来ています。


チアーマンサポートのこの1年を振り返ると、一言でいうと「ちょっとITスタート」の1年でした。ちょうど10名のパートナーの方に集まってもらい、概要や目標をお話しさせていただいた日から1年たちます。それから、私は営業や新しいルールやネタを色々試すのですが、副業のチームという制限のなかで行う難しさや、コンサルティングサービスの営業を、やればやるほど深みにはまるわりには成果がでなかったりで、当たり前のことが一番難しい、とうことを自ら実践して実感した一年でもありました。でも、その忍耐と努力を継続し、パートナーの皆さんにもお付き合いいただいた成果も小さいものではありますが、芽生えてきています。また、定期顧問先の企業様も順調に増え、安定収益も確保できるようになりました。これもひとえにステークホルダーの皆さまのおかげでございます。損益的には、まだチャレンジの方が勝っていて赤字ですが、来期の数字はもう見えてきました。あとは攻めるだけです。


まだ8月ながら今日は一気に涼しく、過ごしやすい爽やかな一日でした。「秋高気爽:チィウ・ガオ・チー・シュワン」空が高く、空気が爽やかな秋。まさに今の私の気持ちのようです。この時期を当社の決算期にして、本当に良かったと思います。また秋空のように高い目標を掲げて、一年を締めくくり、新たな第五期を迎えたいと思います。皆さま、よろしくお願い申し上げます。

秋高气爽 [qiu1 gao1 qi4 shuang3]

135.大きい小さいじゃなくて

2017/08/21 23:50 に Sae Goto が投稿

何か新しいことを始めるとき、あれこれ夢を膨らませ、上手くいったときのことを思い描きながら準備をするのは楽しいものですね。でも。起業も新規事業も同様に、実際始めて見ると沢山の壁にぶち当たります。構想としては、理論的にはできるはず、上手くいくはずだし、他の方からも賛同を得ていたにもかかわらず、なんだか上手くいかない。焦る、いらいらする、なんてことはないでしょうか?あっても当然です。世の中、上手くいかない事の方が多いのです。と、私は思うようにしています。期待ばかりしすぎて、上手くいかなかったときのダメージで立ち上がれなくなるよりは、まずはやってみて、ダメでももう少し、自分を信じてやってみて、それでもダメなら引き返そう。どこで引き返すかは、初めに自分で基準を決めよう、私はそう思っています。


そう思って、自分の事業を株式会社の有限責任の形にし、資本金を使い切った時に何も残らないようなら、もう止めて誰かの下で、どこかの会社で働けばいい、そう考えていました。幸い、まだ資本金はあります(!)。そして、その次のステップ、さらにその次に進むべき道は見えてきました。今は止めるときではない、その先の目標に向かって、こつこつ進むとき、少し我慢の必要な時だ、と自分に言い聞かせているんです。


そんな我慢のコツコツ時期、気をつけないと行けないことがいくつか有ると思います。そのうちの大事なポイントの一つとして、焦っている余りに、大きいことだけやる、小さいからやらない、と、変な選択をしてしまっていないか、ということです。こんなチマチマしたことばかりやっていては、大きなビジネスにならないのではないか?という不安から、小さいことに手を出さなくなることもあります。でも、忍耐の時だからこそ、小さい一歩の積み重ねが大事なのだと思います。能力の高低ではなく、意識の有無が大事、とは普段から私がコンサル先のお客様に申し上げていることですが、自分でも実践したいと思います。良いと思ったことは、その大小にかかわらずやる。良くないと思ったことは、その大小にかかわらずやらない。非常にシンプル。


「勿以善小而不為(ウー・イー・シャン・シャオ・アー・ブー・ウェイ)」小さいからという理由で、良いことをしないのは良くない。この対応句として、小さいからという理由で悪いことをしても良いわけではない、というのもあります。夢は大きくもちながら、良いことか、悪いことかを見極めてコツコツ進んでいきましょうね。

勿以善小而不为 [wu4 yi3 shan4 xiao3 er2 bu4 wei2]

134.ずっと勉強!

2017/08/14 21:27 に Sae Goto が投稿

今日は、中小企業診断士資格の更新要件である、(基本的に)年に一度の理論政策更新研修を受講してきました。学ぶことは大事、新しい情報を常にキャッチすることも大事、とは分かってはいますが、こういう機会がないと、なかなか思い切った時間を使うことができません。そんなこんなで、今年は中小企業診断士になって、ちょうど10年、ちょっとした節目の更新研修。当社で「ちょっとIT」を取り組んでいることもあり、新しい政策とITに関する講義を選びました。講師3名のうち、お二方は若手で、経営改善支援の実践に基づくお話は、とても説得力があり、新しい学びを得られました。


思えば中小企業診断士になると同時に次男が生まれ、夫の海外転勤で日本で旧姓で働いていた「看板」もなしに子連れでシンガポールに渡航し純粋に「どうすればコンサルタントとして儲けられるのか?私が提供できることに、どんな価値があるのか?」を問い続け、行動し続けたシンガポールと中国・上海での合計5年間でした。その疑問は、ぼんやりしたヒント程度に熟したぐらいで帰国し、日本で初めての起業、それからもうすぐ5年です。振り返ると本当に速いものですが、ずっと「コンサルタント業」に疑問を持ち続けたことは、一つの誇りでもあります。


実際10年間、一つの疑問をもとに行動したことで得られたことは…帰国後の「ヒント」から「一つの確信」に変わろうとしています。企業さんにとって、何か苦境を超えることとは、問題を一つ解決することではなく、疑問を持ち続け、上を目指し続けるルーティン(体質)を創り上げること。特に経営改善支援を担当させていただくと、問題点が明確になり、その問題点をなんとかクリアしたい!という努力は、並大抵なものではありません。なので小さい問題を解決すれば、その達成感は努力した人しか味わえない喜びでいっぱいになります。でも、そこで終わってしまっては、それ以上伸びがないどころか、時代に置いていかれて退化に転じてしまうのです。


ルーティンとは、業務や作業のやり方の定型化というよりは、見直して、変え続ける、という意識や体質のルーティン。私が診断士試験を受けた時のITの科目では「パスワード」のことが仕切りに注目されていました。また関連法では「会社法改正」がホットでした。でも、10年たった今では古臭いと失笑されそうな言葉です。診断士に合格した、資格更新した、というステップに合わせ、ずっと学んでいきます!「活到老、学到老(フオ・ダオ・ラオ、シュエ・ダオ・ラオ)」老いるまで生きる、老いるまで学ぶ、死ぬまで勉強ですからね!!

活到老 学到老 [huo2 dao4 lao3, xue2 dao4 lao3]

133.犬や馬のように

2017/08/07 23:56 に Sae Goto が投稿

「犬馬之労(チュエン・マー・ジー・ラオ)」犬や馬のように人のために働くことを指すようです。人同士なら、サービスという労力に対して報酬が支払われますが、犬や馬は…ご本人に聞いたことないのですが、きっと人間の使うお金をもらってもうれしくないでしょう。飼い主のいうことを聞けば、餌をもらえる!と思って働いたとしても、人間同士の対価に比べると、とてもコスパよし。それに、犬や馬に対する先入観かもしれませんが、その働きぶりが、とても忠実・忠誠、清潔で真面目!って感じで、なんだか「ボランティア」を思わせます。


ボランティア活動は、無報酬(あるいは限りなく低報酬)活動でありながら、他人や何か目的のために実施されるものですよね。そういった活動に参加しない人から見ると「好きだからやってるんでしょ」「やりたい人にやらせておけば」と思われがちです。「犬馬」のイメージではないですが、報酬もないのに、嬉々としてやっている人を見ると「物好き」と映るのかもしれません。すべてのボランティア活動を肯定するつもりは全くありません。でも、「ボランティア精神」のない組織は求心力やまとまりがなく、メンバーに対して、またお客様に対しての気遣いもみられず、そして企業で言えば、必ずと言ってよいほど業績も思わしくないものです。


ある勉強会でお会いした社長さんは、ご自身の会社は互いの助け合い精神では日本一だと胸を張っておられました。ある地域の自然災害があった時も、そこから通う社員のために、他の社員もみな、復旧作業に手伝いに行かれたとお聞きしました。その作業に費やされた労力や時間は、企業の業績には関係ないかもしれません。逆にそのお手伝いに社員が何人か行ったことで、売上が減ったかもしれません。でも、その会社はそれが原因で業績が下がるようなことはあるでしょうか?


売上は、いくら頑張っても上がらなこともある代わりに、何かのきっかけで急増することもあります。外部環境はコントロールできないのです。でも、人の意識は同じ目標を共有して、相手を思いやる環境に置いておけば、良い時はもちろん、苦境であっても乗り越えられるものなんだ、と最近考えています。やはり大きい会社よりも強い会社。強い会社を支えるのは、犬や馬のように(!?)人のために一生懸命になれる社員の意識と行動。その結果、利益がでれば犬馬の労力にも報われる利益がきっと出ますよね。今週も、目先の利益ばかり考えず、どーんと構えてまず行動しましょう!

犬马之劳 [quan3 ma3 zhi1 lao2]

132.貪欲に攻めよ!

2017/07/31 22:07 に Sae Goto が投稿

もともと私は、何か一つのことを深く掘下げるよりも、アチコチ動き回って広く、そしてバランス良く保とうとするタイプです。中小企業診断士を受験したときも、一次試験の科目が多岐にわたり、大変だったのを思い出します。しかし、大学卒業後、どうしようか…?大学院を受験しようか…?と思い立ち、受験したときの、何となく息苦しさに比べてみれば、今の方がよっぽど辛くても自分に合っていると感じています。


実際企業さまの経営について助言しようという立場にあると、もちろん何かの専門性や強みを持っておくことは大切ですが、それだけではなく、ある程度広い範囲の知識が必要だと痛感しています。それは、会社経営という活動が、財務、人事、営業、製造…と、多面性を持ちながらもそれぞれが絡み合っているからです。もっと分りやすい例でいうと、私は常々「経営コンサルタントは企業の行きつけの町医者」と思っており、町医者なら多少の擦り傷を治療することから、大きな病気の場合の大病院紹介など、何でも答えられないといけない!…ですよね。そんな風に自分にも言い聞かせています。また、自分を鍛えることの他に、自分でできないことを明確化し、その道に強い人とのつながりを大切にしておくことも必須!!常に学び、実習し、そして課題を見いだしていきたい!と思っております。


「見多識広:ジィエン・ドゥオ・シー・グワン」、多くを見て、知識を広げること。

今の私にぴったり!!!よりよいコンサルティングを自ら求めつつ、それがどうやって一般企業の経営陣さまに受入れてもらえるか、「ちょっとやってみよう!」と思わせられるか。お客様に学んで頂けるように、自らはその倍以上かけて学ばないと、ある一定のレベルにまでとどかないものですよね。今の私も、「多少知っていることのレベルがまあまあ」であっても、時代と共に更新したり削除したり…柔軟に対応していけるようになりたいと思います。そうそう、或る意味、食事の準備をしながら次の作戦を考えたり…というような主婦の側面を最大限に活用しながら…!!!


见多识广 [jian4 duo1 shi2 guang3]

131.ポツポツ、コツコツと

2017/07/24 23:42 に Sae Goto が投稿

中国のことばにひっかけた週刊コラムも、ボチボチと続けていましたら、もうすぐ5年目に突入しようとしております。また、当社サービスの一環として、志同じくする中小企業診断士のパートナー10名と色々な勉強から始めた「ちょっとITプロジェクト」も、新たな段階に入りました。やはり、どんなことでも継続は力なり。続けていることで、周りの人間(それはクライアントであるかもしれないし、同業者かもしれない。または敵かもしれない…)にも信用や影響力をじわじわと浸透させ、確実な関係構築になっていくことを再確認しています。いや、逆に信用というものは、急にできあがるものではなく、普段のふるまいや態度、毎日の積み重ねでできてくるものなので、こつこつと時間は必須なのかもしれません。


そんな今日は、夏休みの学校主催「わくわくスクール」で、中国語を教えておりました。その中国語講座も今年で4回目。毎回試行錯誤を重ねていますが、なかなか自分自身への満点はありません。でも、心も頭の中も、真っ白な子供たちが、新たに中国語の言葉や発音を吸収し、笑顔で発音してくれるのを見ていると、こちらも元気をもらえますし、今日は終わったばかりですが、もう次の反省点の改善のことを考えています。さらに、良いことと言えば、その前後で担当してくださっている先生方とのコミュニケーションもとれること。やはりこちらも、毎年やっていると先生方との会話もより近く、より深くなり、話題に面白みが出ますし、互いへの安心感も感じられます。


ITが発達し、情報だけでなくアクションにもスピードが求められる時代になりました。そのため私たちもIT化推進のお手伝いをしているのですが、ここ数回の経営者さんとの勉強会や面談を通じて共感することがあります。それはスピード化や効率化だけのためのIT化ではなく、最終的にはFace to faceの機会を得るためのIT化なのだと。結局どんなビジネスも、信用なしには成り立たず、信用できる相手なのか、またどのように条件を詰めるのかは、駆け引きや嗅覚も含めたリスクの設定など、人間のアナログな感覚によるところが大きいですよね。そこを充実させるために、細かい業務はIT化していく必要があるんでしょう。


水滴石穿(シュイ・ディー・シー・チュアン)ぽつぽつ落ちる水滴でさえ、石に穴をあけることができる、そんな中国語の四字熟語。ぽつぽつであっても、毎日の積み重ねこそが、時代に穴をあける、イノベーションのパワーの源となりえるんでしょうね。今週もポツポツ、コツコツ、がんばりましょう!

水滴石穿 [shui3 di4 shi2 chuan1]

130.歩いていこか

2017/07/10 12:45 に Sae Goto が投稿

私が普段心がけていることで、「ぼちぼち」というのがあります。私は普段、けっしておっとりしているわけでも、のんびり屋でもなく、むしろ、いつも動き回っていないと気が済まないぐらいのせっかちです。また小さいころからお話ししたいことがいつも沢山あって、機関銃のように話す性格でした。(です!)。


もう少しゆっくりしないと、と分かっていても、気持ちが先へ先へと行ってしまうので、時々無理をしすぎてダウンしてしまったり…ということを繰り返し、夫からも「あなたはそういうところは全く学習しない!」と叱られたりもしました。そうした失敗を繰り返している間に、急スピードで走り続けるといつか倒れ、また立ち上がるまでに休まざるを得なくなり、結局急いでも、普通のスピードで走っても同時にゴールすることになってしまうことを実感するようになりました。それだけではなく、いつも同じスピードなら、周りもその通りお付き合いできるのですが、急スピードで周囲を振り回し、ダウンしたら迷惑をかけ、というのでは、協調性の面でも問題がある、と反省したりもしています。


時代の流れも決して遅いわけではありませんし、時機を見て「ここ!」という時に行動することも、普段からフットワーク軽く、動き回ることは大事です。でも、何事も「適度」が大事なんですよね。私にとっては、「スピード落せ、スピード落せ、ゆっくり、ゆっくり!!」と自分に言い聞かせているぐらいが、ちょうど良いような気がしています。それに、今年は年女、体力も年齢の割にはある方かもしれませんが、瞬発力も持久力も鍛えていたって衰えては来るもの。その分「ゆっくり、ゆっくり」で内面磨きをすることも必要だと痛感している今日この頃です。コンサルティングをしているとつくづく感じます。この年になってしかできないこと、年齢で人を自然に納得させられることもあるのですから。


「安歩当車(アン・ブー・ダン・チャ)」車に乗らず、ゆっくり、歩く。焦ることも沢山ありますし、困難な時ほど、できれば現実を見ないで、逃げ去りたいからバタバタと不用意な行動をとってしまうものですよね。緩急も大事ですが、急発進・急ブレーキは危険!ボチボチ進むことで、自分の体力・能力・体力のバランスを見極めながら、伸ばせるところを伸ばしていけるような、そんな一週間でありますように。

安步当车 [an1 bu4 dang1 che1]

129.わらしべ長者の作戦

2017/07/03 21:01 に Sae Goto が投稿

今年で中小企業診断士になって10年目です。私が中小企業診断士になろうと思ったきっかけは、出産。それまでワーカホリックで、残業や滅私奉公は美徳と思い込み(いや、20代やそこらでは、そこまで考えていたかさえ微妙ですが…)進んで仕事を取り込んでいました。そんな私でも、小さい命を育てる立場になると、「それではいけない」と思い始めたのです。でも、経済活動や社会から遠ざかることは考えませんでした。欲張りな私は、バランスをとりながら両方自分のものにしたかったのです。


一浪して晴れて診断士試験に合格し、二人目を妊娠しながらも登録のための実務補修を受けているときに、新たな疑問が生まれてきました。「これで資格は取得できても、どうやって仕事をとっていくのだろう。経営者なら、経験のあるコンサルタントに話を聞いてほしいと思うだろう。大体『助言』に価値があるのか??」ずっと、問い続けていたら、幸か不幸か海外転居する羽目になり、シンガポールで初めて独立することになります。その時も仕事が取れるようになるまでは、色んな人の話を聞いたり、無料コンサルをやってみて価値があるかサウンドしてみたり…で、仕事が取れるようになると、また上海に転居になり、幸か不幸か京都府上海事務所で京都の中小企業さんの中国ビジネスのお手伝いをすることになったり…


やはり問い続けました。上海でも、帰国後も。コンサルタント事業の価値について。10年目にして一つの答えが出ました。確実に言えるのは、「私自身の」経験は、お金にならない、ということ。私自身の前職での経験は、「きっかけ」「強み」になることはあっても、あくまで修飾部分。事業本体は私自身が柔軟でいて、いつも新しいものを取り入れ、それを誰でもわかるように翻訳したり、アレンジしたり、調整して提案する力。マニュアル化が難しく、殆どカスタマイズしかないコンサルティング事業で、自分自身の経験や知識が変わらなければ、多様で複雑な問題に対応できるわけがない。


「企業のお困りごとをサポートする仕事」とは、本当に困っている人に自分路線の解決方法に引き込むことではなく、今考えられるあらゆる方面のあらゆる可能性をヒントとして示すこと、そして判断してもらいやすいように導くことなんだろうな、と今は思います。「溺れる人は藁をもつかむ」、中国語なら「救命稲草(ジィウ・ミン・ダオ・ツァオ)」、細くてもなんとか窮地を脱して次につなげられるような藁のような作戦を、いつでも多様に創造できるよう、それがわらしべ長者の藁になれるよう、アタマとカラダを柔軟に、筋肉質に鍛えておこう!と思う、夏の始まりです。

救命稻草 [jiu4 ming4 dao4 cao3]

128.災いが転じてくれれば!!

2017/06/26 21:56 に Sae Goto が投稿

先週、長男の中学での初めての中間テストが終わりました。中学校の定期考査がどういうものか、いまいち分っていないだろうし、中学受験もしていないので部活も休みになるテスト一週間前は一緒に勉強をしてみたりもしました。部活がなくて、ダラダラする息子に何度も喝を入れました。果たして…今日は早くも4教科テストが帰ってきまして、本人もかなり参った様子。いつもなら部活が終わって「疲れた、疲れた」ムードで一杯なのですが、今日は泥だらけのユニフォームながらも、「ごめん!国語は○○点、数学は○○点だった!!」と、先制。


夕食後、本当は月末で私も時間的に一杯一杯なんですが、一緒に答案の間違ったところを確認しました。国語も数学も、簡単にいうと、基礎的なことが抜けている…。全体的な理解はできていても、「なぜ~なのですか?」と聞かれたら「~から。」と結んだり、文章の最後に句点がなかったり。数学も文字を数式に含めるときにルールを根本的に覚えていなかったり。あらら…と思ったんですけど、一通り回答し終えたとき、「これで次のテストは万全だ!」などと言うので「次のテストは違うことが出るんだから!!またしっかり勉強しないとだめ!!」「次は絶対やるよ。ちょっと今回は悔しい!」

とのこと。


本当にこれをバネにやるかやらないかは、今後のスリリングなお楽しみ、ではありますが、自らやる気にならないと何事も上手くいきません。親がいくら一生懸命「今勉強しないと後悔するよ」と言っても、やはり自分で恥ずかしかったり痛い目に会って、「なんとかせねば!」という気持ちにならないと本気になれないものです。災い転じて福と成す、「因禍得福:イン・フオ・ドゥ・フー」、日本語も中国語も同じですね。同じ失敗するなら早いほうがいい。中学一年の初めのテストで躓いて良かった!と思えるようなきっかけになって欲しいです…あらあら、今日は完全に母親モードになってしまいましたね。取り繕うようではありますが、企業でも同じですね。失敗をしても、そこから学びましょう。そうすれば、確実に一段、本気で良くなれますから!


因祸得福 [yin1 huo4 de2 fu2]


127.急いては事を…

2017/06/19 22:07 に Sae Goto が投稿

今日も企業様向けのメッセージのふりをして、自分自身に言い聞かせる週刊コラムです。「急いては事をし損じる」。中国語でも色々ありますが「抜苗助長:バー・ミャオ・ジュー・ジャン」。昔の中国、ある人が苗が早く育つように苗を引っ張って伸ばしたところ…当然ですが、伸びたところで根がダメになり枯れてしまいました。何事も、焦るとやり方を間違えてしまいますよ、という意味ですね。そんなことは分かっているのに、焦る場面に出くわすと、これまで学んだそんな格言もことわざも、全て吹っ飛んで、バタバタ片づけてしまいたくなります…よね。ましてや、この年になると、余計に、です。でも、この年になるから、ひと呼吸置くトレーニングも有効なんだ、とも思えます。


週末の新聞でしたっけ、女性の労働力活用のコーナーに、子育てを経験した女性は、マルチタスクを実行し、短時間に判断することに長けている。そんな人材を活用しない手はない、みたいなことを書いてありました。確かにそれは、頷けます。会社で働くことについては、出産や育児で休んでいる間にパソコンやITデバイス、ソフトなんかもどんどん変わっていくし、仕事の仕方や会社の期待するポイントも変わってくるので、置いて行かれている気持になりますよね。でも、ただ時間を過ごしているわけではありません。小さくて弱い命を育てるために、一生懸命なんですもの。でも生活はそれだけではないし、子供が複数いたり、夫をはじめ、家族に育児の協力をあまり期待できないような状況だったりすると…。仮に協力を仰げても、やはりまず、自分の体も変わってしまっていて、精神的にもナーバスにもなりますよね。イライラもしやすくなります。怒るのは良くない!って分かっていても、爆発してしまうこと、数え切れないぐらいです。それに、あれもこれも終わっていないのに、子供が熱を出したり(しかも夜中なんですよね~大抵。)、会社に復帰してもしょっちゅう保育園から連絡が来たり。今まで完璧にできていたことのうち、幾つものことを諦めたり、自分が期待する質までもっていけなくなる。大袈裟ですけど、そんな自分に屈辱を感じたり…。どうでしょう?「あるある」の方、おられますか?


ちょっと熱くなってしまいましたが、そんなマルチタスクをこなす人こそ、トラブルやアクシデントもマルチ!!でも!!どんなに焦っても、考えるときは頭を冷やさないといけませんね!これまでの経験データベースを引っ張ってきて、最高の解決になる方法を冷静に且つ(慌てちゃいけないけど)素早く組み立てないと!!そのトレーニングとして、本当にPTA活動を含む子育ては最高なのです!!子育ても引っ張ったって子供は大きくなりませんからね!!

拔苗助长 [ba2 miao2 zhu4 zhang3]

126.一本の大根には…

2017/06/12 16:50 に Sae Goto が投稿

よく日本の会社や組織の特徴として「強いチームワーク」「絆」が挙げられますね。しかし管理職世代の理想として思い描く「チームワーク」と、若年層のそれとはギャップがあるのでは…と勝手に想像しております。もちろん、「勝手に」と言いましても、一応色んな企業様のお話しを聞く中で、思い当たる節があるからなのですが、私は「役割の明確なチームワーク」「助け合いができるチームワーク」の両方が備わっていることが会社組織運営上大事だと最近つくづく感じています。


従業員ヒヤリングで、よく聞かれる不満が「不公平感」です。さぼる人は上手に逃げる、仕事を引き受ける人は同じ人ばかり。企業活動の場合、その不公平感はきちんと業務管理ができていれば事務的に報酬に反映することが可能です。少ない報酬がいやなら進んで会社に貢献すればよいのです。でも、多くの会社が業務管理・役割の明確化、人事評価の管理が不十分なので、整然としない中でやる人とやらない人が混在してしまう、その結果やる人の不満がたまる、という流れになってしまいます。


「みんなもっと、助け合って、まじめにやってよ~」と、経営者は思っているんですが、実は経営者の方で従業員がまじめにやるような(あるいはやらざるを得ないような)システムを作っていないことが事の始まり、ということが往々にしてあります。企業が顧客に商品やサービスを提供してその対価を受け取り、利益を獲得することを目的としているのと同じように、従業員も生活の糧を得るために会社に労働を提供しています。だとすると、会社は従業員に何を最低限期待し、上を見るならどんな方向を期待し、何を禁止するのか、そのルールの中で実行したことに対する報酬がいくらなのか、ということを事務的に示さないと、ということになりますよね。


従業員にとって優しい会社の「優しい」は、自由に放置することではありません。放置することはすなわち、教育もなく、レベルアップもその会社にいては望めないのです。長い人生を歩いていく中で、今は楽で良くても、その後は決して優しくないのです。事務的に明確に役割と期限を与えつつ、組織としての勝負なんだから他のチームメンバーが困ったときには助ける、それも評価!と、方向とミッションを示すこと、そしてその成果をちゃんと評価すること。まずは「一個蘿蔔一個坑(イー・グ・ルオボ・イー・グ・ケン)」一つの大根には一つの穴、というように明確なミッションを提示し、土の中ではしっかり根を張ってネットワークを強固にできるような、そんな組織を目指していただきたいと日々思っています。


一个萝卜一个坑 [yi2 ge luo2 bo yi2 ge keng1]

125.雨後のたけのこ

2017/06/05 23:35 に Sae Goto が投稿

今日は、ここ、東京では局地的に雷雨がかなりひどく、自宅に子供達と居ても何度もフリーズしてしまうほどでした。みなさん、お変わりありませんか?そんな雨後にふさわしい?中国のことわざを思い出しました。「雨後の竹の子!!」日本語でもありますよね。雨後の竹の子のように、次々と、色んなことが起こる様子。「雨后春笋(ユィー・ホウ・チュン・スン)」、読み方こそ違えど意味は同じ。私も3月は長男の卒業やら仕事も期末のこともあり、どうしようもないほどてんてこ舞いでしたが、新年度始まったら始まったで、もう退屈する暇もないほど、ありがたい日々。本当に、竹の子のように、次から次へと色んなことが公私ともに起こりました。


そんな中で、一番大切にしていることは…もちろん、からだを壊さないように、適宜休息をとったり、楽しい気持ちになれることを積極的に取り入れたりすること。でも健康面以外に大事に思っていることは…私の場合は二つあるでしょうか。一つは、「どうせ一つずつしか片づけられないのだから、とにかく一つずつ丁寧にやる」ということ。もう一つは、「ものごとは、考え方・捉え方で楽しくも悲しくもなる。プラスになるように捉えよう!」ということです。


前者については、忙しい時に限って、(きっと誰でもだと思いますが)一度に色んなことのピークが重なるものですよね。そんなときはパニックになって、すべて投げ出したい気分になります。でも、そんなことは皆にもあること。そのために助けてもらえるようなパートナーといつでも関係を良好にしておくこと、今後も長くお付き合いしていただきたいお客様にも、いつもと同じような態度で接することを心がけていたいものです。そうすれば、一つ一つ、なんとか片付くものなんだろうと思います。後者についても心の持ちようということでは変わらないかもしれませんが、次々襲い掛かる無理難題を災難と思うか、自分のトレーニングと考えるかで、取り組む姿勢が全く違ってきます。嫌だな…と思いながらやって、上手くいった例はないですよね?小さい子供でもそうでしょう。毎日毎日、サッカーが好きでボールを蹴っている子はどんどん上手になり、体育の授業で苦手意識をもって球技に参加する子は(私も小さい時はそうでした)いつまで経っても上手くはならない。


分かってはいることなんですが、日常の忙しさは、そんな理論も飲み込んでしまうもの。忙しさに飲み込まれないように、春の笋(たけのこ)がニョキニョキ出てくるのを、ちょっと深呼吸して笑顔で迎えてみたら、楽しくやり過ごせるかもしれませんね!

雨后春笋 [yu3 hou4 chun1 sun3]

124.少年老い易く

2017/05/29 21:31 に Sae Goto が投稿

この週末、他の多くの学校と同じように、我が子の学校も運動会でした。毎年同じような内容であることは分かっているのですが、一生懸命に演技し、競技に参加し、そして走り、同じチームのメンバーを応援する子供達を見て、心が洗われました。体中で喜んだり、悔しがったりしている姿を見て、その必死さやひたむきさは、将来の肥やしになるよ、って、お節介して言いたくなりました。前日まで出張だった私は、お弁当を作るのも一苦労ではありましたが、晴天下での運動会、見る方としても満足し、帰宅後は気持ちよ~く、午睡!


そして、翌日。日曜日は長男の野球部の夏季大会でした。小学生から中学生へ、たった1学年上がっただけなのですが、ぐんと男らしくなった体格も、日焼けした顔の色も一挙に大人の集団を見た気分。チームメンバーを励ますのに応援するにも、言葉の選び方や気の遣い方、当たり前ですけど「大人になったな~」と感じることが何度もありました。プレイそのものもそうですが、体格も技術面も、そしてゲームの先を読み、経験がなく判断に迷う後輩を思いやる3年生、1年生を引っ張りながらも3年生についていく2年生、そしてとにかく盛り上げ役に徹する1年生。それぞれが1年ずつ、経験も、技術も、体形も、そして人間性も、階段を上がっていっている様子が本当によく見えた試合でした。


試合の結果については私がどうこうコメントすることはありませんが、学校の活動の中で、時間割以外の課外活動で学年を越えて集団で活動する時間は、将来社会の大海で自分を見失わず、またちょっとした嵐にも耐え、そしてどんな人とでも協力していける力をつけるには最高の場なんだと再確認しました。今なら、どんなことでも新鮮に受け入れ、吸収し、自分のものにしていけるから。二度とないこの学生の時期を思いっきり失敗したり、努力したりして、濃い時間を過ごしてほしいと思いました。


さて。私自身も少し振り返ると、そんな時期を楽しく過ごしていました。でも、今も負けないくらい、いや、比較すること自体がおかしいですよね。今はこの年齢だからできることを精いっぱいやっています。仲間にも恵まれています。「少年易老学難成:シャオ・ニィエン・イー・ラオ・シュエ・ナン・チェン」少年老い易く学成り難し、とは、中学の国語でも習っていますが、少年の時期もそうですが、どの年代であってもその時その時を大切に、そしてコツコツ一歩ずつ、努力を重ねていかないと!と、改めて感じさせられた週末でした!

少年易老学难成 [shao4 nian2 yi4 lao3 xue2 nan2 cheng2]

123.乗り掛かった舟

2017/05/21 23:59 に Sae Goto が投稿

もともと子育てをしながら自分の裁量で仕事がしたくて中小企業診断士の資格を取り、独立したのですが、独立当初は(初めはシンガポールでしたが…)仕事を取りに行くにはどうするのか、3歳と0歳の子供を抱えながら、しかも海外であれこれ考えました。何事も動かないと何も始まらないのですが、きっかけが掴めると、そこから繋がりができてくるもの。そうすると今度はその繋がりで別のプロジェクトや仕事が始まり、なかなか止められなくて自分でコントロールするのも難しくなって…と、なり始めた矢先に上海に転居。一旦そこでのお仕事はすべて分断されてしまいました。


次に上海。こちらはもう少し長く滞在できたのですが、私はどうもグイグイ仕事をひっぱって(求めて?)来てしまうタイプのようで、同じようなことが起こりましたが、これもまた、海を越える引っ越しで、一旦終了しました。


さて、2013年以降の東京での私は…これまた、日本で初めて独立開業しながら、子供のこと、学校のPTAのこと、いずれも企業コンサルに必要なことばかり!と、あれこれ引き受けたり、診断士協会でも役をやらせていただいているのですが、大体仕事が忙しい時は重なるもので、本当にどうしようもなくなることもあります。でも、乗り掛かった舟は本当にやるしかない、降りられないのです。中国語では「騎虎難下(チー・フー・ナン・シィア)」虎に乗ったら降りられない、と言うようです。


さて、舟や虎から降りられないときのために、どんな工夫が必要でしょうか。まず、知識や技や理屈では片づけられない「覚悟」が必要でしょうね。「一旦やると決めたら、私はやるんだ!その理由は〇〇なんだから!」と、腹をくくること。次に、本当にどうしようもなくなって、助けてもらえるのは、やはりパートナーやお友達、部下、スタッフ…こういった信頼できるネットワーク。


これらも「付き合いが面倒くさいし」とか、「せっかく一人で仕事をしようと思ったから独立したのに」と思っていては、おそらく永遠に自分の時間24時間内だけでの処理しかできないでしょう。自分の仕事の効率を上げるか、それにもある程度限度はあるでしょうから、上限に届きそうならセーブするしかありません。でも!!私はそれでは面白くない気がするんです。独立したからこそ楽しめるような、虎からも舟からも下りずに、ゆっくりでも進んでいけるようなネットワーク・信頼関係を構築していきたいと思います。皆さま、今後ともよろしくお願いします!!

骑虎难下 [qi2 hu3 nan2 xia4]


122.足りている…という自己コントロール

2017/05/15 22:26 に Sae Goto が投稿

子供が3歳になった頃に一度、「楽になったなぁ」と思ったことがあります。その後、第二子が生まれ、別の大変さを知り、海外子育ても経験し、また帰国して…。まだまだ子育て途上中の私は、一瞬その時点で少し前より楽になったように思えても、成長する子供を取り巻く環境も次々変わり、その時その時に一緒になって考えなければいけない、という大変さを実感しています。つまり子育ては肉体的・生理的なお世話から、どんどん精神的なケアに変わっていき、その後は…いつ終わるか分からないというようなものなのでしょう。


だから、といって子育ては自分の時間と体力を奪ってしまうだけのものでしょうか?決してそんなことはありませんよね。子を育てることで自分も育ててもらっていることもありますし、やはり「家族のために」という気持ちが自分の生活の規律をリズム付け、前向きにすすんでいく原動力になっているような気がします。


本日はその子供達の学校のPTA総会でした。いつも同じ人ばかりがやっている、不公平だ!という声をなんとかしたい、という課題もあったようですが、私自身はボランティアはボランティアとして、それなりの楽しさと、充実感と、それによって得られることや人間関係を大切にしたいと思って参加しています。中にはくじ引きやじゃんけんで負けたから、という方もおられるかもしれません。でも、自分でコントロールできない状況下でそうなってしまったことについては、開き直ってその環境下で楽しくしてほしいなぁ…と勝手に思ってしまいます。仮に私に関係のない、接点のないところであっても、皆が気持ちよく参加・活動するには、皆の前向きの姿勢が必要だからです。


「知足常楽(ジー・ズー・チャン・ルー)」、足るを知って常に楽し、何事も満足していれば、いつも楽しくいられる、ということです。確かに「もうちょっとお金があれば」「もうちょっと時間があれば」「もうちょっと楽できれば」…欲は尽きません。でも、「今はお金がないわけではない。生活はできる」「時間もギリギリだけれれど、色んな人が助けてくれる」…というように、プラス思考でいれば、いつもキモチはハッピー、楽しい気持ちでいれれるのでしょう。文句の一つ二つ、ちょっとブスブスとキモチが落ち着かない時こそ、この言葉を思い出して、大きく深呼吸しながら現状に感謝の気持ちを持つようにしたいと思います。

知足常乐 [zhi1 zu2 chang2 le4]


121.舟に印を

2017/05/08 13:53 に Sae Goto が投稿

「この業界は昔からこうなんです。」「ずっとこのやり方で来ていますから。」こんなセリフは、このお仕事をさせていただいておりますと、毎週一度は聞いているといっても過言でない、経営者さんのよくあるコメントです。伝統産業などでは「一子相伝」「守り続けた匠の技」など、昔から変わらぬ伝統技法を今も生かし続けていることが注目されます。では、初めに紹介したよく聞くコメントと伝統を守り続けること、何か違いますよね?一体どこが違うのでしょうか?


事業を運営する、少なくとも会社を経営するということは、オフィシャルに数人(以上)の組織が、一つの目標に向かって営利活動を行うこと、ですよね。その組織運営にかかわる業務というのは、本業にかかわるものもあれば、直接には関係ないけれど、それをやらないと会社として運営できなくなるものもあります。前者は、例えば製造業なら商品を作ること、サービス業ならお客様にサービスを提供すること。後者であれば、製造したり仕入れたり、あるいは提供するために準備したサービスが売れるように広告宣伝・営業活動を行ったり、売れたものを管理して経理や財務の管理をしたりといったような業務のことを意味します。このように、会社にはいろんな要素の業務が関与しています。


大事なのは、時代や環境の変化によって、現在行っている業務の「何が」合わなくなっているのか(あるいは合わなくなりそうなのか)を、常にアンテナ張って注視し、より良い方向に改善していくこと。それは、時には商品そのものの変更や改造かもしれないですし、対面からインターネット販売などの「方法」、あるいは包装などパッケージの変更かもしれません。またまた或いは、もともと男性向けに主に売れていたのを女性にも、と対象の変更なのかもしれません。


「刻舟求剣(クー・ジョウ・チィウ・ジィエン)」、昔の中国の故事ですが、舟上から川に剣を落してしまった人が、思わず舟に剣を落した場所の印を描きました。向こう岸に着いてから、その舟に描かれた印を見て剣を水中に探しに行きましたとさ、ということ。世の中は流れて行っているのに、自分は昔のやり方を変えようとしないという意味です。昔からのものであっても、人々から愛され、求められているものまで変える必要はないのです。「なんだかうまくいかない、売れない、しっくりこない、違ってきているのかもしれない」そんな嗅覚を磨くこと、そして実行に移していくことこそ、大切な仕事術なのかもしれませんね。


刻舟求剑 [ke4 zhou1 qiu2 jian4]


120.和尚さんが三人

2017/05/01 21:22 に Sae Goto が投稿

さて、今日から5月。あわただしく過ぎていった新年度の4月、忙しくも多くの出会いがあり、またすばらしいコンサル経験を積ませていただきました。それぞれの家庭によって、家庭の味や生活リズム、価値観があるのと同じように、企業さんによって、それも同じような業種で同じような規模であっても、それぞれに多様な魅力、多様な課題をお持ちの企業様がおられるのだなぁ、と、改めて感じた月でもありました。


さて、その中でも「みんな優秀なメンバーばかりのはずなのに、どうもうまくいかない」といったお悩み、何度かお聞きしました。確かに事業運営の成否は人にある、といっても過言ではないほど、「人財」は重要です。そして、高学歴の方が文字情報を早く理解できる、コミュニケーションがスマート、などの利点はあるでしょう。しかし、私はもうひとつのベクトルをもっと重視してほしいと最近力説しています。


それは、「成績の良し悪し」「能力の高低」ではなく、「意識の有無」「意欲の有無」です。企業にとって、ヒト・モノ・カネは大切な資産。なかでもヒトの重要性は前述のとおりで、いくらAIの時代が到来しても、最終的には人の教育、人間性が何よりも大切であるということは変わらないでしょう。一方、教育には時間もお金も、そして労力もかかります。なかなかきれいごとでは済まない事情があるわけです。だから企業は即戦力を求め、経験者やその道のエクスパートを採用するんですよね。まずは「能力の高低」を重視するんです。なのに、うまくいかない。何故でしょう。


それは、別の文化圏で成功を収めた者であっても、別文化の組織では必ずしも同じように行動できるとは限らないからです。しくみも言語も違うかもしれません。そして共有できる社内ルールや価値観を受け入れられないままでいると、いくら経験者として入社しても、結局その組織の一員としては機能できず、組織のためという意識・意欲も湧くこともなく、かえって不協和音を起こしたりしてしまうのです。


中国語にも「三個和尚没水喝(サン・ガ・フー・シャン・メイ・シュイ・フー)」三人の和尚が集まれば飲む水もない、ということわざがある通り、有能な人を集めたところで、結局組織がきっちりしていないと、それぞれが自分の主張ばかりしてしまい、組織を食いつぶしてしまうのです。優秀な人材をかき集めただけの組織ではなく、縁あって集まったメンバーが、みな力を合わせて前向きに進んでいける意欲にあふれた組織をつくること、これが私のこれからのライフワークのような気がしています。


三个和尚没水喝 [san1 ge he2 shang mei2 shui3 he1]

119.旅はみちづれ

2017/04/24 22:09 に Sae Goto が投稿

本日、実は週明けから4時半置き、九州は大分へ出張に来ておりました。今回は企業様のコンサルというよりはビジネスマッチングのお仕事です。


「旅は道連れ、世は情け」ということば、探してみたら中国語もありました。「行要好伴、住要好隣(ハン・ヤオ・ハオ・バン ジュー・ヤオ・ハオ・リン」旅に出るなら素敵なパートナーと、生活するなら素敵な隣人と。ホント、人はひとりでは生きていけません。今回の出張も、東京から一緒に旅をしたパートナーの人となり、仕事観・人生観、そして現地のアレンジをしてくれた大学時代の友人の友情に現地でお会いした人々の想いに触れることができ、改めてそのことを確認した旅でした。


今回は、写真で別府情緒をお楽しみください!!

行要好伴,住要好邻

[hang2 yao4 hao3 ban4 zhu4 yao4 hao3 Lin2]

118.そのモチベーション、維持するために!

2017/04/17 6:15 に Sae Goto が投稿

4月は始まりの季節。「今年こそ〇〇しよう!」「毎年続かないけど、今年こそ頑張ろう!」と色々元旦以外にも「一年の計」を立てたくなる時期ですが、これまた「継続は力なり」と言われる所以、初めのモチベーションを維持し続けることは、そんなにたやすいことではありません。一カ月もすれば「5月病」患者が多く現れるのは、昔も今も、そう変わらないのではないでしょうか。


初めの盛り上がりややる気が「尻つぼみ」となってしまうこと、中国語では「虎頭蛇尾(フー・トウ・シュー・ウェイ)」と言い、始めるときは虎の頭のごとく、大きな声でやる気であっても、その気持ちとエネルギーは維持できず、結局蛇のしっぽのように、消えて行ってしまう、と表現されます。おそらく、どこの国でも同じ状況なのでしょう。私自身、あちこちのコンサル先、専門家派遣先で、同様の話をよく聞きます。会社の問題点解決のために、新たなプロジェクトを計画し、社内で取り組んでいくときも、初めはやる気なのに、だんだん会議も開かれなくなる。いつの間にか、うやむやになる。


そんな時こそ、私たちのような外部コンサルタントの出番です。内部にいては、毎日の忙しさに負け、目の前に有ってすぐに片づけてしまえるもの、答えが決まっているものを早く終わらせてしまいたい、多くの人はそう思います。そして、行動や結果が必ずしも定型化されていないプロジェクトについては、考えたり行動したりするのが、なんとなく億劫になり、さらに自分の周りの人たちも億劫になってしまえば、同じように互いを元気づけることをせず、静かに闇に葬られてしまう…。だからこそ、外部の人間が、プロジェクトマネージャーのように起爆剤兼タイムキーパーとして、プロジェクト遂行をお手伝いすることが有効なのです。


もちろん、自社独自でプロジェクトを管理していくことは可能です。そんな時に何を注意すればいいか。ポイントは三つだと考えています。

1. マネージャーと計画実務部隊とは確実にタスクを分ける。

2. タイムフレームは前もって決める。やらざるを得ないスケジュールにする!

3. 点でも線でも立体でもない、組織の上下、その奥行となる役割それが時間と共に進んでいく感覚、(後藤の個人的感覚では)つまり、「四次元」の感覚を持ち続けることが大事!

そう思います。立体が動くイメージを持って、パッションを常に上向きに持ち続け、行動しつづけましょう!

虎头蛇尾 [hu3 tou2 she2 wei3]


117.みんな違うから、こそ!

2017/04/10 0:02 に Sae Goto が投稿

分ってはいても、なかなか実行に移せないこと、この世の中には沢山あります。今日のことわざ、「多くの人が志を同じくして協力すれば大きな事をなすことができる」、「衆志成城(ジョン・ジー・チェン・チェン)」もそうです。一人では何も出来ない、みんなで協力すれば、一人×人数以上のパワーが発揮できる、と分っていても、実際細かいことで「あの人のやり方が好みに合わない」、自分のスケジュールに合わない、一歩踏み出すのに億劫だ…等で、結局なかなか集団活動も上手くいかないモノです。


お仕事でもそうです。私も、子供が生まれてから、会社員で居続けることに限界を感じ、独立出来るような資格を取ろう!と、中小企業診断士を目指した訳ですが、初めは「一人の裁量でやりたい」ということが主な動機だったのに、いざ始めて見ると、確かに一人の裁量でできることには間違いありませんが、どんな事が起ろうとも、代替はきかず、同時期に二つの仕事は出来ず、仮に効率よく仕事を詰められたとしても、一人では売上の上限が決まってしまう…そう思って、最近はお手伝いしてくださる方にJoinしていただいています。が、自分が思っているほど、他人は思いを同じくしてくれないものだし、同じくしてもらおうと思ったら、十分な説明と、態度と、寛容さと、そして報酬や時間も必要、ということを痛感しております。


経営相談をしていても同じです。「どうして私はこんなに発信しているのに、社員はついてきてくれないんだ??」という経営者さん、本当に多いですし、「一人でやり始めた仕事が大変になってきたので、数人でやるようになったけど、却って効率が落ちた」というお話も、よく聞きます。


なぜでしょうか?


それは、「共有すること」「体制を整えること」が、非常に高いレベルのことだから、だと思います。「みんな違って、みんな良い」と言われる時代。性格や価値観だけでなく、家庭環境や身体の健康度合いまで、違いが当たり前でそれを受け入れつつ、目的とゴールを共有し、高め合う組織を作ること。時には衝突したり、餌で走らせることもあるかもしれません。でも、いろんな試行錯誤を重ねてこそ、どこかでしっくり収まるところが見つかるのだと思います。難しいからこそ、みんなでチャレンジしてみる。その分、成功すれば喜びは何倍にもなって返ってくると信じ、今週も「共有」を追究し、「強い組織」作り目指して、がんばりましょうか!

众志成城 [zhong4 zhi4 cheng2 cheng2]

116.今は昔!?

2017/04/03 12:44 に Sae Goto が投稿

新年度が始まりました。当社は8月決算ですし、新入社員もいません。強いて言えば家庭内の方が新しい学年を迎える雰囲気が高まっています。毎年毎年、この桜の時期に新年度が始まる日本では、なんとなく旧年度の別れを惜しみ、新年度への希望が膨らむような、独特の雰囲気があります。


こうやって毎年繰り返される新年度の行事ですが、実施することは変わらなくても、毎年その内容・雰囲気、その社会背景は大きく変わっていますし、私は個人的に、新しさや違いに少しでも嫌悪感を覚えたら、黄色信号!!違うことを素直に受け入れなければ!と思える年齢になったような気がします。今日はその「違いを受け入れる」ことを、(かなり個人的な基準ですが)ざくっと横軸と縦軸に分けてみることにしましょう。


横軸は、国や文化の違いとします。国際交流・異文化交流において、違うことは優劣ではない、ということ、それぞれの価値観や生活がある、ということを受け入れること。同時代を生きながら地理的・文化圏的位置が異なることで生じる違いのこと。縦軸は、今と昔の違い。時間のベクトルとしますね。(別に縦横どちらでも良いのですが…)


最近新聞などを読んでいると「横軸の違い受容」の必要性は注目されていても(国際化、多様な働き方など)、縦軸に関しては、横軸より声が控えめな気がします。また、企業さんのコンサルティングでも、外国人従業員の受け入れは真剣に考えても、世代間交流に積極的なところは多いとは言えません。それが事業承継の問題にも発展しているのでしょうか。一概にはいえませんが、特に年齢が上の層の方が若く新しいことに寛容になれず、コミュニケーションを遮断してしまっていることが原因ではないかと思えるのです。(そして、私も「上の方」に所属しそう…と危機感を募らせています)


年齢を重ねる、ということは、経験を積み、後進を育てることでもありますが、「育てる」とは一方的に自分の時代に受けていたのと同じ教育を押し付けることではなく、剛柔使い分けて、「今の時代の最高」を引き出すことではないか、そういう術を会得していくことではないか、と思っています。何かといえば少子高齢化や景気低迷と、悲しい枕詞が並ぶ今日この頃ですが、そんな時代にもダイヤモンドの原石は隠されていると思います。「今非昔比(ジン・フェイ・シー・ビー)」今は昔より、大きな変化を遂げている。もっと素晴らしい!というような成語です。昔に積んだ経験値から今を見る目、その将来に続く眼力をトレーニングしていきたい、と考える桜の季節です。


今非昔比 [jin1 fei1 xi1 bi3]

115.重荷がほっと…

2017/03/27 11:08 に Sae Goto が投稿

プライベートの話で恐縮ですが、先週、長男が小学校を卒業しました。6年前といえば、上海での卒園式の前日に起こった東日本大震災を忘れることができません。世界中に大ニュースが広がり、海を隔てて具体的な情報が把握できず、とにかく凄いことが起こったとしか分からない中、こんなことをしていて良いのだろうかと思いながら複雑な気持ちで卒園式を終えました。そして、初めての小学校、しかも海外での日本人学校に入学する未知の世界への不安、幼児教育時代は英語中心できたことで日本語が本当に問題ないかの心配…そんな小学生生活の始まりでした。


それから2年は上海日本人学校、3年生からは帰国して東京の小学校に転入しました。この6年間で、顔・体つきが大きく、柔らかさや丸みが減ってきただけでなく、話すことも、考えることも、深みと自分らしさができてきたな~(でも、丁寧さと整理整頓はもっと頑張ってほしいな~)と感慨深くなる一方、私自身も、子供達を見守る側の親として、地域の一員として、いろんな経験をさせていただき、多少なりとも人として成長させていただいたのかな、と思っています。


PTA加入は義務ではない!とか、PTA活動は仕事や私生活の邪魔のような言い方をされる方もおられますよね。でも私自身は、かっこよくいうと自分の時間や労力を「犠牲」にするのかもしれませんが、それは単に時間や労力を捨ててしまうのではなく、投資と同じで、それ以上に楽しいことや、今まで知り得なかったこと、その活動をしなければ会えなかった人々との出会いでもあり、目くじら立てて敵視するものではないように思います。もちろん、運営の仕方や連絡・参加の方法は多様化の時代ですから工夫も必要でしょう。その工夫や反省点は、会社の経営や従業員のモチベーションアップの方法にもつながり、ボランティアであっても仕事のヒントになることがたくさんありました。


嫌だな、と思うことや負担に想うこともないわけではないです。でも、それはすべての人が完璧でないのと同じように、色んなことはあるけれど、トータルで考えて、良いことの方が嫌だったことを少し上回っていれば、それで良いのではないでしょうか。また失敗だった!と思えることがあるのなら、次に似たようなことがあれば回避・予防できる力がついたんだ、と前向きにとらえてみても良いですよね。そんな風に、子育ての中で子供と、自分の6年間を振り返り、一つの節目を終えたところで、まだまだ続きはあるのですが「如釈重負(ルー・シー・ジョン・フー)」、重責から解き放たれたような、一瞬そんな思いになっている、今日この頃です。あ、でもチアーマンサポートのお仕事は、頑張りますよぉ~!!!

如释重负 [ru2 shi4 zhong4 fu4]

114.言わなくてもできるように、普段から言う!

2017/03/13 16:40 に Sae Goto が投稿

今週も3月ネタ、続きます。当社のパートナーさんも、アルバイトさんも、年度末・学期末であれこれと手続きに追われます。また、そういう時に限って、家庭の事情も色々と噴出し、何かと落ち着かない日々であり、守らなければならない締め切りを恐れる日々でもあります。(みなさんは、いかがでしょうか??)


さて、そんなときにこそ頼りになるのが、仲間です。独立開業すると、一人で好きなようにできるのが何といっても魅力ですが、いかんせん一人でできることは限られます。また、生身の人間ですので、風邪もひきますし気分が乗らないこともあり、自分は元気でも家族を助けなければいけないことだってあります。そんなときでも、ゼロから説明しなくてもポイントさえ言えば、大体こなしてもらえるような仲間がいれば、仕事に穴をあけずに済みます。また、実際「有事」がなくとも、普段からの安心感がちがいます。また、自分自身だけでなく、お客様に対しても、自分以外の代替案を提案することができ(それを選ぶかどうかはお客様のオプションですが…)「それなりに代替要員も用意されているんだ!」ということで、安心感を与えることにもなります。


そんな何も言わなくても心が通じ合う仲間との間柄を「心照不宣(シン・ジャオ・ブー・シュエン)…言わなくても心を映す」と中国語ではいいますが、こういった関係は日本の「阿吽の呼吸」と似ているようで、ちょっと違うかな…とも思ったりします。日本の場合は、社会通念や団体のルールなどから「別に説明をあえてしなくても、知っているでしょ?」みたいなニュアンスのことが多いのですが、実はビジネスでは一度も議論をしあうことなく、なんとなくわかった気でいることが失敗の原因だったりします。「聞いたことないけど、確かめたことないけど、そのはずだと思っていた」という、確かめることに変なためらいがあるまま過ごしていくことで発生するすれ違い。


今日はその四字熟語そのものを紹介したい、というよりは、そういった間柄になるためには、普段からどれだけ情報を交換しあうか、どのぐらい自分の考えを主張し、聞きあうか、という下積みが必須である、ということです。そしてもう一つ、「タダより怖いものはない」、友達同士であっても、それがビジネスなのなら、多い少ないは別として、きちんと報酬で割り切るべき、ということです。「良い関係だから、ちゃんと支払うべきものは支払う、言いたいことは言える&聞ける」。その積み重ねが、そのうち本当に説明するのさえ大変な時に、キモチで通じ合い、サポートしてもらえるのではないか、と考えたりします。

心照不宣 [xin1 zhao4 bu4 xuan2]

113.昇竜がごとく

2017/03/06 23:26 に Sae Goto が投稿

3月。いよいよ春到来、卒業シーズンです。個人的な話ですが、我が家もこの春卒業と入学を迎えます。長男の中学入学のための説明会に行ったり、制服採寸に行ったり、そして先週末は謝恩会がありました。卒業式ソングに関して言えば、「仰げば尊し我が師の恩」というのは私の子供の頃ぐらいでしょうか、もう歌わなくなりました。その代わり、その年その年で人気のあったJ-POPが歌われるようになり(例えば…私の子供の頃なら「贈る言葉」(海援隊)とか、「春なのに」(柏原芳恵)とか…古い!!)、「卒業」を取り巻く時代の流れさえ感じます。


さて、私たちが実施した謝恩会、過度に華美に走らないよう、学校の施設を借りての茶話会なので、保護者が学校関係者を招待する、という、学校行事でありながら、ゆるーく保護者主導(でも先生方にかなりおんぶにだっこ)でもありました。


職業柄、またいままで診断士協会で何度もセミナーや関連イベントをやってきているので、とにかくお客様がどう思うか、進行をどうスムースに行うか、そのためにはどこにどの人を配置するか…というようなことばかり先回りして心配し、時間表や役割表を嬉々として作っていました。そして、準備・計画通りいけば大喜び!!!…の予定だったんですが、一つ大きな「良い誤算」がありました。


私たちがその場を作っているつもり、おもてなししているつもりだったのですが、主役の卒業生たちの歌声、演奏に完全に圧倒されたのです。彼らがホストのような不動の立ち位置に変わった気がしました。彼らの演奏を聴いていると、そしてその堂々とした表情を見ていると、何とも言えず体中が震えそうな、まだまだ顔や手足に柔らかさの有った小さなころとは全く違う強さを思い知らされました。


あとまだ少しの学校生活が残っていますが、こうやって行事の節目節目に、いろんな思い出の光景がフラッシュバックし、大きくなったことを思い知らされます。そして、これからの未来にも、もっと成長やもっと大きな幸せが待っていること、待っていてつかめないなら、自分でつかみに行ける力をつけることを願わずにはいられません。「望子成龍(ワン・ズ・チェン・ロン)」我が子が龍のように成長するのを望む。さすがに龍とは、中国のスケールのデカさを感じさせますね。でも、夢のスケールは、小さい島国日本でも大きな大陸中国でも、そこはきっと同じですよね!

望子成龙 [wang4 zi3 cheng2 long2]


112.年の差なんて!

2017/02/27 17:17 に Sae Goto が投稿

さて、いよいよ二月も終わり。三月というと、学期末、年度末、確定申告と、日本社会はあわただしさの中に、寂しさや感動の混じる時期になります。で、今日のことわざは「忘年之交」。「忘年」というと、日本では「忘年会」を連想しますよね。今回ご紹介するのは「忘年之交(ワン・ニィエン・ジー・ジィアオ)」、年末や年度末の意味ではなく、【年】の差を【忘】れたお付き合い(が、自分を磨く)というお話しです。


私が小学校の頃でしょうか、塾に行く児童や生徒が増えるようになり、受験戦争が激化、学校仲間・地域仲間より塾仲間が増えた、というような現象が起こりました。その結果、同年代としか遊ばず、上の子は下の子を面倒を見、下の子は上の子の言うことを聞く上下社会の構造が崩れ、社会に出てから上下関係を受け入れられない新入社員が増えた…。そんなことが社会問題化されるようになりました。私は、個人的に小学校から大学まで町の道場や部活で少林寺拳法を習ったり、夏休みには父親が近所の年齢の違う子達と一緒に遊びに連れてくれたので、性別・年代が色々の集団の中で行動する機会には恵まれていたのかもしれません。そういった積み重ねなのか、今でもビジネスやプライベートでも「年代が違うから付き合いにくい」とストレスに感じることもないですし、当社で進めている「ちょっとITプロジェクト」でも、できるだけ色んな年代を集めたい!と意識してまぜこぜにするようにしています。


そんな自分の行動が、中国のことわざにもあるなんて、ちょっと嬉しいような恥ずかしいような気分。やはり年代の差を通り越して、いや、年代だけでなく、いろんな境遇や生活環境を排除して広くお付き合いすること、深くどっぷりではなく、ひとつの目標について協業し、違う意見を持った人が集まって当然という中で一緒に進むことに慣れていくと、初めは「違う」ことが目についてストレスかもしれませんが、そのうち「違い」が「役割」になり、互いにいい刺激や行動へのエネルギーになるのでは、と考えています。もともと人はひとりひとり違うものですから、違う中でストレスをためずに楽しめる性格になっちゃうことは、強くなることなのかもしれません。


今でこそ、マイノリティーや外国人の労働者にも目を向けよう!と意識的に言われる時代ですが、意識的に言われないと、人間はどうしても似たものばかりで集まってしまうものです。それは楽かもしれませんが、進歩する、どんな人にも拡大・展開していける、という点では成長性・将来性は望めませんね。心広く、明るく、謙虚にいろんな方と仲良くしていきましょう!

忘年之交 [wang4 nian2 zhi1 jiao1]

111.企業の健康管理

2017/02/20 22:29 に Sae Goto が投稿

今日のコラムは病気のお話し。近日中に私は二つのセミナーを控えていますが、会社の業績低下をいかに早く察知し、対応するか…という話をしようと準備しているところです。私自身、中小企業診断士は「中小企業経営の町医者です!」と常々申し上げているのですが、実は実生活も我が家では風邪ひきメンバーが。。。


人間の病気も企業の業績悪化も、同じように伏線・兆候があります。それを見逃しても大丈夫なこともあれば、他の状況があまりよくないときに限って悪い結果に転んでしまうものです。そう、兆候が見えたり、はっきり見えなくても、何かを感じ取り手を打てば「備えあれば患いなし」。これが健康管理であり、企業の経営管理なんですね。ところが、「う~ん、なんだか調子悪いけど…もう少し様子見!」と無理を押してしまうと、ちょっとしたことがトリガーになって、雪崩のように体調不良や経営不振に陥ってしまいます。ほんと、会社も生き物です。そして一旦悪化してしまったり、病気にかかってしまった体は、しばらく寝ていないと良くならないのと同じく、企業の業績回復も外科的手術に似た荒療治をした後も、リハビリ期間を経て通常モードに戻るのです。


「病来如山倒、病去如抽絲(ビン・ライ・ルー・シャン・ダオ、ビン・チュイー・ルー・チョウ・スー)」病気になるときは山崩れのように一気になるものだが、病気が治るのは、蚕の糸を抽出するように少しずつしか良くならない。本当にその通りです。この冬は家族皆元気で過ごしてきた!と思っていましたが、2月も終わりに近づいて、二人も立て続けに発熱。私もありがたいことに、次々とお仕事を頂いているので、体調維持はとにかく資産を守るのと同じように、きっちり管理しないと!!


2月が終わっても三寒四温という、体も変調をきたしやすい時期が続きます。確定申告、決算期、学期末と、いろんなイベントもあるでしょう。でも、楽しく時を刻むためには、毎日の健康を企業も体も、しっかり管理しましょうね!!

病来如山倒病去如抽丝

[bing4 lai2 ru2 shan1 dao3 bing4 qu4 ru2 chou1 si1]

110.強く、冷静に、堂々と

2017/02/13 14:48 に Sae Goto が投稿

近頃、私がクライアント企業様でよくお話しするのが「大きい会社を目指さなくていい、強い会社を目指しましょう!」ということです。その会社の理念や目的、サービスや商品は異なることはあっても、企業は誰かの役に立つ(=付加価値を提供する)ことでそれに見合う利益を受け、事業活動を行っています。でも、その「誰かの役に立つ」本来のやるべき活動を見失い、その結果得られるはずの営利ばかりに目が行ってしまうことから、利益度外視の売上偏重になってしまう会社さんが多いように見受けられます。


では、強い会社とは、どういう会社なんでしょうか?


これは、私の勝手な定義ですが、外部環境の変化はどうしようもなく、防ぎようもないことが殆ど。それを管理しようとするのではなく、外部環境の変化の兆しに常にアンテナを張って敏感になり、その変化に対応できるような内部統制をしっかり網羅し、常にいつでも柔軟かつ筋肉質に変化していける企業のことを指します。内部統制がしっかりできていないと、何か危険な兆候やイベントを察知できても、筋肉質でないから動きがにぶかったり、あるいは普段から動くこと・変化することに慣れていないから柔軟さも持てないのです。


また、筋肉質であることは、外部環境への対応だけではありません。何のためにこの事業を継続し、「誰の何の役に立っているのか」明確に提示できるよう、また「さらに、もっと良く」を追求していくパワーとエネルギーを備えることが、付加価値の向上、利益率の向上につながるので、努力に見合った十分な利潤に繫がります。


私がいままで担当させていただいたクライアント企業さんで、経営者さんが「素敵な方向に」変わったな、と思うのは、一大事業を成功させたりされたときではなく(いや、もちろんそれも感動します!業績アップは誰でもうれしいことですし、簡単なことではないですから)、たいてい何かトラブルがあったとしても、毅然と、そして粛々と立ち向かっておられるときです。アクシデントやトラブルは誰も好んでやりません。ですが、「そういうこともある」と十分な準備と日ごろの鍛錬があれば、ちょっとやそっとのことでは崩れないような強さが備わってくるものです。中国語でも「見怪不怪(ジィエン・グヮイ・ブー・グヮイ)」怪しげなものを見ても、怖がらず毅然と冷静に対応すること。そんな頼もしい経営者の皆さんを見ていると、もっともっと強くなってほしい!と応援したくなります。

见怪不怪 [jian4 guai4 bu4 guai4]

109.自分が楽しくないと!

2017/02/06 17:41 に Sae Goto が投稿

週末は、私が属する診断士協会国際部のセミナーで実行委員兼パネリストとして、国際部や講師メンバーの皆さん、そしてお客様方と一緒に過ごしました。診断士協会の国際部活動では、同じ資格保持者も仕事や生活事情が異なる人たちが、ボランティアとして集まり、同じ目標を遂げようとイベント企画や運営をしています。この週末、その活動での大切なこと、いやボランティアでなくても大切だ、と再確認できたことがありました。それは、まず自分たちが楽しまないと、お客さんは来ない、ということです。


年末、年度末に挟まれたこの時期は、だれでも忙しなく、また天候も寒かったりすると体調を崩しがちだったりで、なかなかいろんなことがスムーズに進みません。本業でそんなに大変なのに、さらにボランティア活動など、もっと大変!!だからといって、「とりあわず終わらせればよい」「こなせば良いか」という気持ちで取り組んでしまうと、スタッフのチーム内でも、仕事の押し付け合いになってしまったり、イライラ度MAXになったり…なんてこと、ご経験ありませんか?そんな雰囲気だと、当然集客もうまくいかず、悪いスパイラルを突っ走ることになってしまいます。何故でしょうか?


「おもてなし」という言葉が取り沙汰されて久しい(!?)ですが、週末のセミナーも日本の「おもてなし」に関する日本のインバウンド・観光についてのお話し。その内容と今日のコラムのポイントは似ています。遠方から来ていただいたお客様に、心のこもったサービスを提供することが日本の美しいポイントの一つと広く認識されている(と思っています。私は。)一方、その言葉ばかりが一人歩きして、お客様対応そのものが「おもてなし」になってはいないでしょうか。観光客が増えて嬉しい悲鳴である一方、忙しさと人不足で外国のスタッフに外国人対応を任せてしまい、対応する側が優しい思いやりの心を以て気配りや心配りをすることを伝授できているでしょうか。


そのボランティア実行委員での集客も、初めはうまくいきませんでした。でも、毎日集計したり、それぞれの集客活動状況を共有したり励ましあったりしながら、見事に目標人員数の達成にこぎつけ、良いセミナーを創ることができたような気がします。これは、つらい時でも明るく、スタッフが楽しく前向きに取り組めた結果でしょう。「近悦遠来(ジン・ユエ・ユエン・ライ)」、近場の身近な人間が楽しめば、おのずと遠くから人がやってくる。この名の通り、人を集めて何かを行おう、人をもてなそうとする時は、やらされ感でやるのではなく、自分も楽しむキモチでリードしましょう。そうすればその波はどんどん遠くへと広がっていくことでしょう!

近悦远来 [jin4 yu4 yuan3 lai2]

108.最後は人頼み!

2017/01/30 17:40 に Sae Goto が投稿

経営コンサルティングのお仕事をしていると、色んな企業さんの、色んな局面での計画策定のお手伝いをする機会があります。皆、いい時も悪い時もあるって分かっているのに、計画を作る時に気を付けることといえば、バラ色の未来を描くことか、無難に時間を埋めること。「どんな時にでもこれは達成してみせる!」という心意気や魂みたいのものを感じる計画を創ることは、かなり難しいことのようです。なぜでしょうか?


夢は大きければ大きいほど、そこに到達するまでに超えていかなければいけない壁やハードルが色々、たくさんあって、ある程度時間も必要になります。また、失敗したら後戻りしたり、失敗のあと片づけをしたりしてから次の策に進んだりするので、そんな「原状復帰」の時間の加味も必要でしょう。そう、結構面倒なんです。そうすると、結局はゆっくりでも、負けずに信念をもって進む、初めに掲げた計画の頂点目指して頑張り続けた人が達成できる、ということになります。会社組織だと、経営トップは会社の理念や目標を考えますが、十分に周知されていない従業員は何に向かって頑張ればいいのか分かりません。社内で何かの計画を描く、という仕事を任されても、時間を埋めるか、計画書をとりあえず埋める、という作業に終始してしまいがちなのです。


もうひとつ、失敗をしたときや、外部環境の変化でダメージを受けたり、計画展開が難しくなったときに、リカバーなり計画変更なりコントロールができる体制をもっているかどうか、で計画策定時の確実さも変わってきます。失敗したときや停滞したときにお金が有り余ることは、まあ、無いでしょう。そのときのために捻出できるお金があるか、なければ人間関係があるか?が成否を分けるポイントになると思います。


公私共に、人付き合いは楽しいばかりではありません。かえって面倒な時もあります。でも、誰も一人では生きていけないですし、会社も誰かのために価値を提供し、その対価を得て利潤を生みだしています。そう考えると、常日頃の目標に直接繫がる技術の習得も大切ですが、それ以外に、他人とのつながり、それも普段事務的であっても、いざという時に助け合えるような、本当のネットワークを普段からどのぐらい開拓して、メンテしているか。これこそ成功により早く近づけ、失敗してもより早く回復できる、今からすぐできる技だと思います。「患難見真情(フアン・ナン・ジィエン・ジェン・チン)」苦しい時に助けてくれることこそ、本当の友情。もし今、健康なら、健康であることに感謝して、より多くの人に役に立ち、笑顔になってもらえ、元気になる工夫をしてみましょう!きっとそれは計画策定と実行に役に立つはずです!

患难见真情 [huan4 nan4 jian4 zhen1 qing2]

107.力ずくは、ダメよ!

2017/01/23 21:50 に Sae Goto が投稿

中国語のことわざを毎週ご紹介していますが、コンサルティングやプレゼンを行うたびに、物事の周りにあるいろんなものを取り払った、本当のエッセンスのところは、あまり国や文化には関係ないんだなぁ~と、実感しています。そして何度も「グローバル化」と勢い込んで行うことではない、国際化は特別なことではない。自然体で、話し合いで、どこかで妥協点(いや、落としどころ)を持ち込む術を身に着け、シンプルに「良いこと」「良い方向」に向かうことを考えるようにしよう、そうかみしめています。


と、いうことで、今回は初めに訳してしまいますが「只可智取、不可力敵(ジー・クー・ジー・チュィー、ブー・クー・リー・ディー)」策略・計画で勝負すべきであり、力ずくで攻めてはいけない、ということです。先週の「有理贏、無理輸」(理があれば勝ち、なければ負ける)と同じく、とにかく頭を働かせ、いかに進むか、いかに戦うかの計画策定が大切か、ということですが、計画を創ったら、それを粛々と、淡々と(もちろん臨機応変に、は大事ですが)実行していこう。焦って攻め急いではならないということですね。


でも、平常心の普段ならそれは分かっていても、いったん戦闘モードに入るとそんなセオリーは頭からぶっ飛んでしまいます。先日の息子のコメントにも納得させられました。「将棋の先生に、急ぎすぎるな、我慢、我慢」って言われるんだ、と。息子はよく将棋の本も読んでいるようですが、使った技をすぐに使いたくなるのでしょうか。幼い子供なら、猶更ですよね。若いコンサルタント程、相手の言うことを聞かないで、自分の論理を並べ立てたり、若いIT技術者程、お客様にたいして専門用語を並び立てる。年齢を重ねるということは、経験の蓄積によって忍耐が自然にできるようになることなんでしょうか。いや、自然にできるようになるということは、すでに「忍耐」ではありませんね。


さて、ビジネスもチャンスはなかなか来ないけれど、攻め時を待って、「その時」が来たらすぐに「突撃」できるよう、普段からぼちぼちと準備とトレーニングを積むことが肝要ですね。先週末は中日クチコミさんとの共催で、在日華人さん向けに創業セミナーを実施させていただきました。講師の税理士さんも仰っていましたが税務上の技は税理士が考えるもの。みなさんは、ビジネスをどうやって大きくするか、成功させるかに注力してください、と。私たちと一緒に、注力しましょうか!作戦づくり!!


只可智取,不可力敌 [zhi3 ke3 zhi4 qu3, bu4 ke3 li4 di2]

106.策を以て

2017/01/16 17:25 に Sae Goto が投稿

子育てと経営は本当に似ていることが多く、私自身もいつも双方で色んなことに気づかされています。お正月なので、今日は百人一首のお話し。


個人のブログでも書きましたが、息子たちの小学校での学校公開で、百人一首大会がありました。単にたくさん覚えてたくさん枚数を取る技以外に、勝負をつけなければならない焦りや、覚えた句を頭の近いところに落ち着いて置いておく、というような自分自身との闘いの技も競われているように見えました。


自分自身との闘いというのは、焦りや緊張をどうやって鎮めるか、どうやって自信をもってベストを出せる状態に持って行くか、なのですが「これだけ練習したのだから、自分は大丈夫」という暗示や「この句は誰でも知っている句だから取らせておいて、自分はマイナーな句を覚えて確実に取る」という作戦も、有効です。「こうすればこうなのだから、こうすれば勝てる」という理論が自信や行動への確信に繫がるのであれば、やはり経営も同じことが言えると思います。


今年で中小企業診断士歴10年目の私ですが、企業さんの経営状態がよろしくないという原因は、何か外的環境要因(例えば、リーマンショックとか、震災とか)である場合を除けば、多くは管理ができていない、やっていない、そもそも問題や課題に気づいていないことにあるようです。「知らぬが仏」という言葉もありますが、「知らないでやっているほど、意識なしでやっているほど怖いものはない」と、何度か思いました。時には思惑が外れてしまったり、失敗してしまったりすることもあったとしても、大きな目標があって、それを達成するための具体案や計画があって、「こうなのだから、うまくいくはずだ」という裏付けがあっての実行であれば、失敗してもどこで狂ったのか、たどり返せばすぐに分かりますし、改善ポイントがすぐに明確になるので回復も早いのです。しかし、無策のまま、昨日やっていたことを今日もやる、というような業務の流し方では、時々刻々と変わる世の中で、ただ取り残されてしまい、またそれに気づかずにいてしまう、という事態になってしまうのです。


中国語で勝ちは「贏(イン)」、負けは「輸(シュ)」、理があれば勝ち、なければ負ける「有理贏、無理輸(ヨウ・リー・イン、ウー・リー・シュ)」と言われますが、昔から賢人が言われていること、変わらぬセオリーは人類の歴史が何代変わっても繰り返されているようです。熱い思いと、クールな策を以て、この一年を過ごしたいですね!

有理赢,无理输 [you3 li3 ying2 wu2 li3 shu1]

105.まずは目の前の一歩から

2017/01/09 15:37 に Sae Goto が投稿

昨年12月半ばには、バタバタしても回りきらない落ち着きのなさと諦めモードの中、冬休みに突入し、お正月を終えて事始め…と思ったら、すぐに三連休。子供達は特に長い冬休みと喜んでいますが、なんとなく素直に喜べないオトナです。でも、時は確実に進んでいきます。もう1月も三分の一が終わろうとしているのです!!


「年末はアレをやり残した」「休みのウチにアレをやらねば!と思い出した」「ああ、1月の締め切りがアレも、コレも…」焦っても仕方ないのに、焦ってしまう、今日この頃ですよね。でも仕方ありません。そんな時こそ、目の前のことから、まずは身の回りから、できることから、ひとつずつ、片づけていきましょう。


「隗より始めよ」とは日本語でもすっかりお馴染みの中国の諺、大きな事業であればあるほど、まず自分から率先して動き、ステキなパートナーさんたちに敬意をもって、謙虚に教えを乞う。中国語なら「先従隗始:シィエン・ツォン・ウェイ・シー」。「隗」(かい)は人名でウェイと読みます。中国の燕国の国王は、自薦した郭隗さんを雇用することで成功するのだとすれば、私の周りには、助けてくださる「隗」さんのような方がたくさんおられます!!一人でできることは限られています。でも、チームで助け合っていくためには、まず誰かが一歩を踏み出し、率先して行動し、ひとつでも多く結果をだしていくことなんでしょうね。


昨年も新しいプロジェクトで、「会社という組織で集団を引っ張る」ことの難しさ、改めて思い知らされました。だからこそ、今年もその難しさに挑戦していきたい、その難しさを超えて、自分も一段上に上がっていきたい。そんな気持ちを新たにしています。そのためには…まず健康でしょうか。身体と精神の健康のバランスがあって、人のために、と考えられるような気がします。今年は年女、特に健康には気を付けて、笑顔で一年駆け抜けたいと思います。


みなさまにも素敵な一歩と素敵な一年がありますように。

先从隗始 [xian1 cong2 wei3 shi3]

104.幾多の困難を恐れずに

2016/12/25 21:55 に Sae Goto が投稿

今年最後のコラムとなりました。本年も多くの方々に御世話になり、また大所高所からご指導・アドバイスもご協力もいただき、本当に感謝しております。誠にありがとうございました。学んだことは本当に沢山ありますが、やはり、まず行動を起こすことが何より大事だということ、実績を作ることが信頼に繋がることを、改めて感じた一年でした。この一年の活動を、来年に生かすべく、どんな風に進んでいくか、どんな方々に御世話になりたいか、もう絵は描けました。


新しいことを始めるのは、パワーも必要ですが、ウキウキと心躍るモノです。方針と

目的は明確に、それにそった戦術は柔軟に準備為ておくことが肝要ですね。さらに、ウキウキするのは、上手くいったことを想像するからであり、妄想も含めて幸せな気分になることもあります。もちろん、それは悪いことではないのですが、必要なのは上手くいかないことも想定に入れておくことです。思ったように自分やパートナーが進めなかったり、自分達は頑張ったんだけど、外的要因で阻まれたり。そんなことは余り考えたくはないのですが、考えておいて実際起ったときの対処、全く考えずに実際起ったときの対処では、スピード感も精神的ダメージも違います。


中国語のことわざに「不怕一万、就怕万一(ブー・パー・イー・ワン、ジィウ・パー・ワン・イー)」たくさんあることは恐れなくてもいいけど、万一起こりうることは恐ろしい。だから備えが必要である、ということです。新しいことに向かって進んでいく時こそ、不安定・不確定要素やリスクもつきもの。不必要に怖がることはないでしょうが、「こんなことも起こりうるかもしれない。そのときは、このように対処しよう。」と、自分なりに考えを張り巡らせ、常に動かすトレーニングが必要なんだろうな、と思います。


2017年はまた、新しい環境で、新しい事業にも挑戦します。あれこれ出てくる問題を恐れることなく、でもリスクの仮定とその対応策については、しっかり考えながら進んでいきたいと思います。みなさま、毎週お読みいただきまして、誠にありがとうございました。2017年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。

不怕一万就怕万一 [bu2 pa4 yi1 wan4 jiu4 pa4 wan4 yi1]

103.覆水盆に返らず

2016/12/19 20:46 に Sae Goto が投稿

ありがたいことに、忙しくなってくると、コンサルしている私たちこそがタイムマネージメントを頑張らなければいけません。いや、ぶっちゃけタイム・マネジメントなんて、前から頑張ってます。特に、出産後から今まで。それまで(結婚・出産前)も、どちらかというと、ワーカホリックなまでに働くのが好きだと思い込んでいた私は、どんどん自分を忙しくして、満足感を得ていたといっても過言ではありません。でも自分のことだけ考えて自分の時間をマネージメントするのと、放っておいては大変なことになる子供のケアをするようになってからの時間のマネージメントは天と地ほどの違いということ、子供が生まれて、仕事復帰してから実感の連続です。


まず大変なことといえば、単にやることが増えるだけでも半端な量ではありません。保育園に預けさせてもらうことができても、保育園に行くまでの準備が(書かなくてもわかる!!!という方は多くおられるでしょうが)着替え、おむつ、哺乳瓶やミルク、お弁当、水筒、ハンカチ、タオル、そして日誌を書いて、申し送り事項や体温を書いて…その上で自分の身なりも整えないといけないのですから、電車に乗って職場についたとたん、まずため息から始まります。そして仕事が乗ってこようが、忙しくて片づけるどころではなくてもお迎えの時間になったら強制終了して保育園に向かわないといけませんし、戦闘態勢の顔から母親顔に戻ってごはんや洗濯物の取り入れ、そして保育園での汚れ物を洗って…という、笑顔でいるのも難しい切り盛りになります。しかし、それで標準の日々。それに子供が「ちょっと熱が出た」「感染力の強い伝染病にかかった」「怪我をした!」などとなると、もう、綱渡りだった日常が、音を立てて崩れます。


さてさて、話しは10年ほど前の自分の話になってしまいましたが、そんな時を越えてきたからか、「何事も完璧にできるわけではない」「子供の発熱やプチ・トラブルが起こってしまったときは、もう腹を据えてできることから一つずつ片づける」という良い意味の開き直り精神がずいぶん鍛えられました。最近訪問した企業さんの経営者さんが、「世の中が女性の登用に躍起になっているからいう訳ではないけど、オトコ・シゴト社会にしがらみのない、いつでも腹を据えて中立でいられる女性の方が、経営に向いていることがあるんじゃないかと思います。」と仰っていました。なるほど、こんな子育てで培った、過ぎ去った時間を嘆かず、まず、前を向く!というメンタル面の強さ、或る意味女性は得しているのかもしれませんね。「覆水盆に返らず」は中国語でも似ています。「覆水難収(フー・シュイ・ナン・ショウ)」小さい失敗や困難は、自分を強くしてくれるはず。自身をもって乗り越え、前を向いていきましょう!

覆水难收 [fu4 shui3 nan2 shou1]

102.錦に花

2016/12/12 20:41 に Sae Goto が投稿

先々週末はシンガポール時代のお友達と再開し、そして先週末は日本にいる華人のビジネス・パートナーさんの方々との忘年会。毎週末インターナショナルな集いに参加できて、せわしない年末の中でほっとする時間帯でもあります。どの国であっても、国際間ビジネスの成功の鍵は、相手方の国にどれだけ信用できるパートナーがいるかどうかに掛かっている、といっても過言ではありません。もう少し広く考えると、別に国際ビジネスでなくても、国内ビジネスでも、全ては「人」次第、とも言えるでしょう。


昨日の忘年会では、一人一人自己紹介をし、その度に盛り上がっていました。日本人の会の場合は、人が話している間に食べるのは、なんだか気がひける、という雰囲気で、食べている間は誰かが話すのではなくて、とりあえず自由に食べる、という会食が中心ですよね。こうして誰かの話を聞いて、大きく反応し、また食べる、というのは中国だけではなくて、私が2年間滞在したロシアでもそうでした。ロシアの場合は、特に私が滞在したのがソ連崩壊直後の1993年から1995年という時代。インターネットもようやく開通したばかり(それもメールをダイヤルアップで…)、娯楽もあまりない冬文化の国で、今はどうだか分かりませんが、当時はお家の中でおしゃべりして、お酒を飲んで、ダンスして、また食べて…という休日の過ごし方でした。そういう文化に慣れていた人々は、皆人前でお話するのがとても上手で、とても面白くて、言葉にパワーがあったように思います。そして、「話す」ということは、当然相手が居るわけですから、相手を褒めたり気持ちよくさせる言葉を使われていることに当時の私は感動し、昨日もそれを思い出しました。


昨日の忘年会で誰かも言っていました。「人」というのは支え合って、互いの欠点を補完しあって助けていくモノだ、と。(中国語もやはり、漢字文化だなぁ、と改めて感激)昨日こられていたメンバーも素晴しい方々、輝いておられる人々ばかりでした。でも、皆さん謙虚で、互いの協力やサポートを求められていました。それはまるで、「錦上添花:ジン・シャン・ティエン・ファ」、錦の上に花を添える、つまり既に錦のように輝けるようなものの上に、より完璧になるように花を添えるということ。錦のように素晴しい人というのは、さらに花を添えてもらえるような素地をもお持ちですよね。一人でも輝けますが、やはり協力してパワーがばっちり合ったときの感動や喜びは、一人で成功を喜ぶよりも倍以上です。そんな錦になったり、花になったりできるよう、今週も磨いてきたいと思います!!!


锦上添花 [jin3 shang4 tian1 hua1]

101.心が通じていれば

2016/12/05 21:46 に Sae Goto が投稿

週末、6年前まで住んでいたシンガポールのお友達家族が我が家に遊びに来てくれました。私の長子と同級生だったお子さんのご家族です。当時私は0歳児と3歳児と共に夫の駐在についてシンガポールに転居し、取得したばかりの中小企業診断士の資格を無駄にしないよう、現地でコンサルタントとして働く術を探し求めていました。そのために、幼い子供たちを現地の共働き家庭の子供たちが通う保育園に通わせていたのです。


日本もシンガポールも、保育園に通う子の親は当然仕事で忙しいので、平日送迎の前後でお話ししたりお茶したり、一緒に遊んだりすることはありません。唯一週末に溜まった家のことをこなしながら子供たちとの触れ合いの時間を作るのです。シンガポールでは、特にお誕生日会等、週末に家族で集まることもよくありまして、それがリクレーションのような感じになっていました。そんな中で知り合って仲良くなり、また偶然にもそのお子さんの両親ともに会計士で、シンガポールでかなり無茶な独立を果たした私にシンガポールの会計や税制のことを教えてくださる素晴らしい先生でもありました。


そんなシンガポール生活も2年で終わり、私たちは上海に転居します。上海にいた時も、やはりシンガポールが忘れられなくて、二度訪星し、そのたびに会っていましたし、私たちが上海にいるときに、その家族のキャリア・ママが上海に出張にこられ、会って話すと共に、ビデオチャットでシンガポールもつなげてお話もしました。


それっきりになっても、決しておかしくはないのですが、年賀状程度のやりとりに加え、今年の秋に「家族で日本に旅行に行くことにしたわ!会えるかしら?」と連絡が来て、再会に至りました。幼稚園児だった子供達はすっかり大人っぽくなり、会話は少しぎこちなくなってしまいましたが、チェスやオセロをしながら遊び、手巻き寿司を紹介したりしながら、楽しいひと時を過ごすことができました。


中国語で「海内存知己、天涯若比隣(ハイ・ネイ・ツン・ジージ、ティエン・ヤー・ルオ・ビー・リン)」世界に気の知れた仲間がいれば、それはもう、隣にいるようなもの、ということばがありますが、まさにその通り。私には、チアーマンサポートには、海外の心強く優しいお友達がたくさんいて、本当にいつでも近くにいるような気持ちでお仕事させていただいています。こんな楽しい国際化を多くの企業さまにも実感いただけるよう、これからも精進いたします!!


海内存知己,天涯若比邻

[hai3 nei4 cun2 zhi1 ji3, tian1 ya2 ruo4 bi3 lin2]

100.どちらにとってもHappyで。

2016/11/28 22:01 に Sae Goto が投稿

コンサルティングを行う時に、いろいろ注意するポイントはありますが、一番は「ひとりよがり」にならないことだと考えています。クライアントさんがご存じでない知識、気づいておられないポイントをピックアップしたり、説明したり、ということはコンサルタントだからできることではありますが、その後のアドバイスや知識の受け入れ方、改善方法などの実行の仕方については、相手の事情を十分、いや、十二分にくみ取って引っ張っていくなり、背中を押すなりしないと…と、私たちのコンサル・サービスへの満足度が下がってしまいます。私も初めは、「そんなに一杯話されても、全部消化できない!」とクライアント企業さまに、お叱りをいただいたことがあります。

大体コンサルタントでお節介で「なく」て、口数も少ない人は余りいないと思います。大部分が自分が経験してきたことや得た知識を、他人にも有効活用してほしい、というパターンで(そして私もそうです)、他人の役に立つことで自分も満足したい、と願っています。もちろん、仕事に生きがいを感じるのは良いことだと思うのですが、こと、コンサルタントに限って言えば、いつも私は経営コンサルタントの「先生」ではなくて、コンサルティングサービスの「プロバイダー」でありたいと心がけています。また、頭と口だけでなく、本当に手や足といった労働もつぎこむことで、「トレーナー」「サポーター」の役目も果たせれば、よりサービスに厚みがでると考えています。ほかの商品を作る人、サービスを提供する人が「より良い品・サービス」を目指すのと同じように。

ビジネスの世界なので、誰もそれをタダで買おうとは思いません。ただそれが、プロフェッショナルのレベルに達していて、食べておいしいと思えたり、疲れているという気持ちが癒えたり、壊れたものが治ったり…と、何か対価を支払うに値する満足を顧客が得ていることが大前提です。「経営コンサルタントなんて、相談役にお金を払う企業なんて、ほんの一握り」などというグチも良く聞きます。「靴を履かない国だから靴が売れる!」と市場創造をするのか、「靴のない国だから靴は売れない」と、別の市場を目指すのかは自分次第。確かに日本はマーケティングやコンサルティングにお金を使う、ということは余り普及していないかもしれません。でもそこはパイオニア精神で顧客のニーズを徹底追及していって良いのではないかと思っています。そうすれば中国語の成語、「両全其美(リャン・チュエン・チー・メイ)」、顧客側もプロバイダー側も、ともに満足というような双方にとってハッピーな状態が創出できるんだと思います。そう、いつも自分と同じように相手を見ることを、忘れないでいたい…ですね。

两全其美 [liang3 quan2 qi2 mei3]

99.雪の日には

2016/11/21 13:15 に Sae Goto が投稿

今日は、某協会さんのセミナーにお呼びいただき、講演させていただきます。タイトルは「現場に見る中小企業の国際化支援」について。診断士を対象に講演させていただいたことは何度かありますが、全く違う団体にお呼びいただくのは初めてです。ちょっと今までにない緊張感はありますが、同協会さんが必要とされる情報やポイントをしっかりおさえられるよう、頑張りたいと思います。


セミナーも、経営「支援」の仕事も、相手のニーズに合わせることが大事ですよね。総じて経営コンサルタントは「支援」の面が表に出すぎて、サービスプロバイダーである、という意識が一般的に薄くなりがち。(実は私もなりたての頃は「情報が多すぎて理解できない」と言われたことがあります。)逆に、正義感が強すぎて、ボランティアばかりになってしまい、事業として成り立たないということも、ちょくちょく耳にします。どんな仕事でも業種でも、最終的には「人の役に立つ・人々に必要とされる」商品やサービスを提供することが、価値を決定しますよね。コンサルティングをしていると「この業界は特殊だから」というセリフをよく聞きますが、確かに業界慣習、業界の構成など、ユニークなこともあるでしょう。でも、どんな業界でも経済活動の中では最終的には「どれだけ“良く”他人の役に立てるか」が評価され、対価が支払われるのです。


では、何に気を付けることが必要なんでしょうか?それは…別に私の考えではなく、普遍的なセオリーだとは思いますが、どんな商品でも、ターゲット市場を定めたら、そのニーズを正確に把握することが何より大切ですよね。もちろん、今あるニーズということもあるでしょうし、今は想像もつかないことだけど、その商品を世の中に送り出したら初めてその必要性を感じてもらえるニーズもあるでしょう。いずれにしても、相手に「ほしい!」と思っていただける商品でないと、売れないのです。もっと言うと、相手が「ほしい!」と思った瞬間に提供できる体制にしておかないと売れないのです。「これを作ったから売りたい」「これが得意だからそれを生かしたい」というのは、自分の希望であって、対価を支払う側の希望ではないのです。


「雪中送炭(シュエ・チョン・ソン・タン):雪の降る中では、炭を送る」、寒く雪が降る日には、暖を取るための炭を送る、急場を助ける。相手が必要な時に、必要なものを送る、ということですが、経済活動という、なんとなく事務的でクールな世界のような話であっても、結局担当しているのは人間。人の心やキモチを読み取って、それに応える「人間力」が大切、ということですよね!今週も人間力、鍛えましょう!


雪中送炭 [xue3 zhong1 song4 tan4]

98.何を初期投資するか

2016/11/14 17:19 に Sae Goto が投稿

そもそも私が中小企業診断士を目指したのは、一人目出産後のことでした。大学卒業位迄は、芸術とか文化交流には興味がありましたが、法律や経済・経営等、自分には全く関係のないことだと思っていました。ですが大卒後、3年間の日本語教師生活にピリオドを打つ時、やはり社会経験が必要と痛感し、商社やITベンチャーの会社員になることにより、今まで関係ないと思っていた分野をがっつり勉強することになりました。

特に商社時代は「在庫」管理の面倒さに辟易したものです。(当時は今ほどITも発達していませんでした!)そこから在庫のないITベンチャーに転職したはずが、その会社の新規事業部長として、Eコマースを始めることになってしまいます。それは、皆広告業出身者ばかりで、商社出身の私が適任、と思われたからなのですが…。

そんな経験をしていたので独立する際、「在庫管理の面倒さ」も「重いバランスシート」も無く、初期投資も少ない(と、思い込んでいた)コンサルティング事業は、産後休暇から子育て中で収入も減っていた私には非常に嬉しく、手軽に始められる、存在でした。「でした」と書く、ということは、その反対の状態になっている、ということなんですが、結果的に、確かに大きな初期投資もせずに開業はできているかもしれませんが、何も投資せずにすぐに事業化できるものもない、ということも同時に実感しました。

もちろん、専門家登録もできました。中国関連ビジネスも始められました。でも、海外に渡る前は旧姓で、会社員をしていた私にはお客様もなく、日本の最新情報もなく、今の名前では「初めまして」の人ばかり。結局、公的支援ルールの枠内で活動するか、民間ビジネス支援にしても、結局は「支援」であり、自分で意思決定して進めて行くことはできませんでした。継続的な「自分の」あるいは「自社の」案件を作り上げていくには、まず何か、時間でも自分の労働でも投資をして、基本的な人間関係や信頼関係を築かないと、その上に案件が流れてこない、ということを思い知らされたわけです。

日本語でも「損して得取れ」という諺があるとおり、中国語でも「喫虧是福(繁体字:チー・クイ・シー・フー)」損せぬものは儲け無し(損することは福である)、と言われます。コンサルティングの中で、社長に対して「腹をくくって!」なんて偉そうに言いますが、結局自分もそうしないと、お客さんは継続的についてこない。そういうことですよね。資材や固定資産で投資することがない分、動き回り、実物を見て、感じて…という経験を積み上げる投資を、これからどんどんしていきたいと思います。

吃亏是福 [chi1 kui1 shi4 fu2]

97.そんな揚げパンに

2016/11/07 21:08 に Sae Goto が投稿

20代のころは、30代になるということが信じられなくて、いつまでも若い自分が続くんだと思っていました。また、20代の私は一人でロシアに旅立って2年滞在したり(日本語教師をしていました)、東京に出てきて働いたりと、なんでも自分でできる気持ちになっていて、今から思うとホント、恥ずかしいくらいです。

30代になって、結婚・出産をし、当時会社員だった私は産後職場復帰するのが怖いと思いました。それは、20代独身の時に、育児のために定時よりも早く帰る女性社員や、どんなに忙しくても契約社員だからと時間通りに退社する人たちに対し「こんなに忙しい時に、信じられない!」という表情を露骨にしていた(と思われる)ので、私も今度はそんな視線を向けられる側になる!!と考えたからです。ところが、実際は全く違いました。20代の若手社員、当時の私からすると後輩や部下に当たるような人たちは、私の子供のことを心配してくれたり、私が一人早く帰っても笑顔で挨拶してくれたりしたので、こんな親切にされるなんて、と正直拍子抜けでした。その頃からでしょうか。自分よりも年齢が上ということは、その分自分の知らない世界を経験されてきている方なんだ、という風に心から思えるようになったのは。

若さは確かに武器です。心身ともに充実してエネルギーに満ち溢れ、なんでもすっと覚えられるし、フットワークも軽々と行動できます。もちろん、お肌だってハリもあり、若いだけで美しい!って思えてしまいます。だからそれが実力と過信してしまうのも若さなんでしょうね。イレギュラーに出くわした時の解決方策、それに立ち向かう時の心構え、そして他人へのいたわりの気持ち。こういったことは、経験の乏しさから勢いや若さだけでは乗り越えられず、くじけたり耐えられなくなってしまったりもします。

中国語、それも北方の言葉のようですが、「老油条(ラオ・ヨウ・ティアオ)」とは、揚げパンさん?とでも訳すのでしょうか?経験のある人のことを形容します。「老(ラオ)」の訳し方に迷いますが、年上の人に対する「~さん」のような意味もあり、「いつもの」とか「古い、大きい、経験のある、年老いた」のような、比較的日本語の「老」に当たる意味もあります。が、この場合は「油条(ヨウ・ティアオ)」という中国の伝統的朝ごはん、お粥と共に食べる、日本でいう、お揚げの小麦粉版みたいな揚げパンに冠しているのですから、いつものお粥に味を深める役目をする、いつもの、絶大なる信用力を誇るこの食べ物!みたいなイメージなんでしょうか。いつまでも新鮮で素直な気持ちを持ちながら、信用され、頼りになる揚げパンになれますように。


老油条 [lao3 you2 tiao2 ]

96.ごちゃごちゃ言う猫

2016/10/31 22:09 に Sae Goto が投稿

自分のスキルアップを目指す割に、集中して自分と向き合うのは難しくて、どうしても視線は自分以外に向いてしまうもの。(そして、自分が上手くいかないと、「私はあの人とは違うから」と、勝手解釈をしたりして…)また、子供たちが、他のご家庭のことを羨ましそうに話すと、「他人は他人、うちはうち。」と言って、他人のことは気にしないように促したりする割には、自分の家庭でのオリジナリティーを創造したり、肯定したり、ということも案外少ないもの。黙って精進すればいいのに、どうしても「ごちゃごちゃ」言ってしまうのが、人間の弱いところなのかもしれません。

経営コンサルタントの私も、「他人の会社」に対して助言し、その助言の先に意識や行動を変えてもらい、業績向上を実現頂くことがお仕事ではありますが、その「助言」が「ごちゃごちゃ言う」にならないよう、かなり自分でも気にしています。というのも、クライアントさんには注意するけど、自分はその注意を守っていない、なんてことは実に簡単にできてしまうことですし、それがクライアントさんの目に留まったときは、今までの信頼関係も崩れてしまうことについて危険を感じているからです。

前者の「他人には注意するけど、自分は守らない」こと、実は家庭でも子供たちに指摘されて凹むことがあります。子供が「ごめん、ごめん。」というと、「ごめんなさいでしょ!」というのに、自分は「ごめん、ごめん。」と発してしまうんです。これは子供にとっては「だから大人は信用できない!」に繫がる原因。子育てと経営コンサルは本当に相通じることろが多くて、毎日毎日、家庭内でトレーニングをしている気分です。

では、どうすれば子供たちやクライアントさんに聞く耳を持ってもらえるでしょうか?行動にまでリンクしてもらえるでしょうか?それはまず、自分がとにかく先に行動することにあると思います。いや、それしかないと思います。言われなくても、また自分がやっていても主張することなく、まず自分が信じたこと、やると決めたことは黙々とやる。中国語の「好叫的猫不捕鼠(ハオ・ジィアオ・ダ・マオ・ブー・ブー・シュ)」…よく鳴く猫は、鼠を捕まえられない、という言葉にもあるように、「ごちゃごちゃ」言っているだけの人は、行動もできない、ということです。そうならないように、まず行動!まず行動できるように、まず健康!!今週も元気に行動していきましょう!!

好叫的猫不补鼠 [hao3 jiao4 de mao1 bu4 bu3 shu3 ]

95.思い通りには…

2016/10/24 20:31 に Sae Goto が投稿

ありがたいことに、新規のお仕事依頼をいただく数もバリエーションも増えてまいりました。ここは自分自身の時間&仕事マネージメント、パートナーやサポーターとのシェア、リードする際の説明・教育そして管理の力を鍛える格好の機会と嬉しく感じております。ですが…「何事もなければ」できるはずの予定を組んでいるつもりでも、世の中そんな時に限って、「何か」が起こるんですよね…。おまけに、仕事だけでなく、家庭や地域と、異なる組織に参画していると、それぞれが忙しい時期というのは重なってしまうもの。さらにアクシデントなど起ころうものなら、もうカオスです。

先週末もそうでした。私自身もいつもお仕事でお世話になる方のお手伝いで一日外出、そして同じ日に子供たちもお稽古ごとの試合で朝から夕方まで。なんとか夫が引率してはくれましたが、お弁当が三人分必要。しかも晩御飯は外で…とはいかず、帰宅して「日本シリーズを見ながら食べるんだ!」とのリクエストから、買ってくるにしても自分で作るにしても、「考えて支度すること」が必要。一日自分は外出するのに、三食の段取りが必要でした。なのに!!!!!

朝から台所の床が濡れているのは何?私がこぼしてしまった?と何度もぞうきんで拭いているのに、すぐ水浸し。おかしいな…と排水パイプをたどっていくと…一か所、ジョイントのねじが緩んでいるではありませんか!!もうシンク下の物入れに入っていた食品や調味料も水浸しです。まずはそれらを取り出して拭き、ゆるんだパイプの下にバケツを置きながら、食事の支度のキリのいいところまでなんとか済ませました。家族たちも諸々協力しれたので、精神的な平穏は保てましたが、やはり緊張している時の感情はコントロールが難しいですね!!ふぅ、深呼吸、深呼吸。

本当に、なかなかうまくいかないものです。一夜明けて月曜朝に業者さんを予約することができました。中国語でも「不如意事常八九(ブー・ルー・イー・シー・チャン・バー・ジィウ)」思った通りにならないことというのは、十中八九、しょっちゅうあることだ、人生大体、思った通りにいかないものだ、そういうことですね。大事なのは、だから何も計画や準備をしないのではなく、そんな時にも柔軟に対応できるような、物事の進め方、コミュニケーションの取り方、そして何よりも、自分の精神を穏やかにいつも笑顔でいられる強さを得るために、日々鍛えていくことなんでしょうね。今週も何が起こるかわかりません。うまくいかないことは十中八九と開き直って、どーんと楽しんで行きましょう!!


不如意事常八九 [bu4 ru2 yi4 shi4 chang2 ba1 jiu3 ]

94.「分からない」と発信しよう

2016/10/17 16:31 に Sae Goto が投稿

「聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」と言いますが、先生と呼ばれるような立場であっても、常に変わり続ける世の中にあっては、永遠に100点満点ではいられません。常に分からないこと、新しいことにぶち当たるものですよね。そんな時は、下手にごまかしたり知ったかぶりをしないで、素直に聞いた方が自分もすっきりしますし、相手に対しても良い印象を与えます。相手が経営者となると、もちろん若い方もおられますが、多くは年配の方で、年齢でいうと私よりも人生の先輩ばかり。教えていただくことはこちらも多くあります。ですから、結構素直に知らないことは「知らない」と言えるのですが、これが相手が自分より年下の人にも同じように言えるでしょうか?

どんなにダイバーシティだ、自由だ、多様性だといっても、悲しいかな、人は話をするとき、相手はどんな人間なのか、話を進める上でその人のプロフィールをインプットしたがります。しかも、絶対的な項目よりも自分を基準として上か下か、という物差しが身近で分かりやすいので、すぐに持ち出してしまいます。ですので、年齢、知識、専門性などで自分よりも上の方には敬意を払えても、下(と思われる段階)の方には、なんとなく質問することさえ躊躇われてしまうのでしょう。

実は、この「できない、分からない、助けて」と誰にでも発信すること、これは今後広がるであろうリモートワークの成功の鍵のように私は思っています。見た目で年上・年下と判断して、話を進めていた今までとは違い、オンラインで相手とやりとりをするとき、「ここで質問したり、できないと言ったら、見えない相手の人たちに私はどう思われるだろう…」という不安がよぎります。当社でも、今、リモートワークでパートナーのコンサルタントさん達と、もろもろのやりとりをしています。社員として雇用している訳ではないので、少し緩い感じのつながりなのですが、強制力がない分、コミュニケーション力で活性化状態を保つしかありません。しかし、皆ができることだけを言い、できないことや不安なことを胸にしまったままでは、問題の認識や歩調を合わせることも難しくなります。人生も仕事も山あり谷あり、谷の部分の共有も必要なのです。

「不恥下問(ブー・チー・シャー・ウェン)」、下の者に聞くことを恥じない、という意味の中国語のことわざですが、インターネット出現のずいぶん前からある格言、どんなに世の中が変わろうとも、人と人との関係や接し方の基本は決して変わることがない、ということなのでしょうか。今週も素直な心で全てに全力投球しましょう!

不耻下问 [bu4 chi3 xia4 wen4]

93.見た目7割、中身3割!!

2016/10/03 16:41 に Sae Goto が投稿

人間は見た目じゃなくて中身だよ、と、中身磨きを続け、切磋琢磨の毎日なのに、見た目の良さで負けてしまうこと…ありますね。私は人事部に配属されたことがありませんが、人を採用する立場で、まず書面で選考するとき、顔写真しかないのだからその印象は大きいものなんだろうな、と、割と簡単に想像できてしまいますよね。(後に能力や内面のギャップが分かったとしても…)じゃあ、もう外見磨きに集中すればいいじゃない、中身はそこそこで…となるでしょうか?やっぱりそうではないと思います。では、外見で採用して、後から失敗だったという経験を、ほとんどの人は何度か繰り返しているはずなのに、やっぱりまた、外見で判断してしまうのは何故なんでしょうか。中国語の諺でも「三分人才 七分打扮(サン・フェン・レン・ツァイ・チー・フェン・ダー・バン)」、3割は人柄で7割は見た目や身なり、というのがあるほどです。

それは…人間の判断が、ものすごくスピードを要求するものだから、なのかな?と思います。

人は、毎日いろんな判断をして生活しています。買い物に行ったら、並んでいる果物をみてどれが新鮮でおいしそうか選ぼうとします。同じようなら安いのはどれかも見ます。手に取ったりしていると、マナーの問題もあったり、時間もかかりすぎて本来買いたいものが買えなくなってしまうので、まず見た目に入ってくる情報で「買う・買わない」を判断します。お昼ご飯を食べるのに、同じようなレストランが並んでいたら、本当はおいしいものを食べておなか一杯になりたいんですが、まず食べてみるわけにはいかないので、おいしそうなメニューの写真が張り出してあったり、おしゃれな雰囲気や清潔なイメージがある方を視覚でとらえて判断します。果たして、その通りだと満足し、ギャップがあったりすると不満がさく裂します。

結局は食べてみて、買ってみて、付き合ってみて、働いてみて、その良さがじわじわわかるものなのに、初めの入り口は大抵視覚情報。きっと視覚からだとその先のイメージが膨らませやすいのと、多くの場合視覚情報と中身に関連性がある、というデータがあるからなんでしょう。だから…本当に良い中身を持っているなら、「適当な」PRが必要なんですよね。「こんなに良いこと言っているのに、分かってくれないの?」と、他人を批判するのではなくて、分かるような表現をしていないのが問題なのでは?と、自分を顧みてみましょう。できることなら、その良さを早く、的確に分かってもらった方が、自分のためですもんね。さて、どんな工夫をしましょうか。

三分人才 七分打扮 [san1 fen1 ren2 cai2 qi1 fen1 da3 ban]


92.体力でなく、知力で

2016/09/26 21:27 に Sae Goto が投稿

日本では起業3年半ですが、中小企業診断士の資格取得、海外独立から数えると、もう8年を越えました。初めは「コンサルタント」とは、何かお悩みを解決する、役立つ話をすることが、その役目だとぼんやり考えていました。一方で、そんなお話だけでお金をいただく価値があるんだろうか?それよりも一緒にビジネスを作ったほうが喜ばれるんじゃないか?と、企業さんとの共生の道を探ってみたりもしました。もちろん、上から目線での話だけでなく、「一緒にやる」姿勢は、それなりに企業さまとの距離を縮めるのに役立ったとは思いますが、残念なことに「サポートする」ということを主体に考えると、「コンサルタント事業者」としては事業をコントロールできず、自分のペースで推し進める、ということに限界を感じたりもしたものです。

こうして経験を積むうちに、「コンサルタント」の仕事の意味について、少しずつイメージがわいてきました。ビジネスを一緒に作ったり、経営のお悩み事の解決をお手伝いする、という直接的で短期間で解決できる問題対処だけではなく、長期的に、自分たちの力で成長したり、問題解決ができる「体質」、「企業文化」を創るお手伝いをする、ということです。もちろん、資金繰りの問題が急務の場合は、外科的な対処も必要でしょうが、やはり問題ある場合というのは、俗にいう「コミュニケーション」が十分でない、整備されていない、管理体制が脆弱である、といったケースが殆どで、それも結構分かっていながらそのままやり過ごしてきているので、時間をかけて文化の立て直しが求められるのです。そして、文化さえ入れ替わったら、皆、また目を輝かせて業務に向かってくださるようになります。

子供もそうです。「危ない!」という時は、大声で叱らないとすぐに危険から離れないでしょう。でも、いつも大声で怒鳴っていては、落ち着きもなくなり、他人にも優しくする心の余裕がある人間には育たないと思うのです。家庭内も、会社内も、やはり文化が大切。強硬に力でねじ伏せるのではなく、話し合って、納得させて、時には時間をかけたりしながら積み上げていくのが本当に賢いやりかたなんだと思います。本日のことわざ、「只可智取、不可力敵(ジー・クー・ジー・チュイー、ブー・クー・リー・ディー)」力でねじ伏せて勝利を得るのではなく、知恵を使って勝利をつかめ、ということ。経営状況が改善された企業さんでは、スタッフさんのお顔がとても明るくなります。意外にも「結構当たり前だよね」ということから初めて、それを継続されていることで「勝利」を掴まれているようです。私たちも、体力は年齢と共に落ちていきます。知的に・素敵に成長していきたいですね。

只可智取,不可力敌 [zhi3 ke3 zhi4 qu3,bu4 ke3 li4 di2]

91.連休に想う「働く」こと

2016/09/19 11:50 に Sae Goto が投稿

三連休最終日ですね。月曜日の休日、コラムを書こうかどうしようか、迷いましたが「やるかやらないか、迷ったときは『やる』ことにしよう」という勝手な自分の決まり(要は「休みたい」と思ったときは「休む」んです!)により、書くことにしました。せっかくなので、お休みに少~し、関係のあることを。

「働き方改革」が求められる時代ではありますが、「働く」って、なんでしょう?必ずしもお金を得るためのことだけではないですよね。家庭内労働というものがあるかぎり、こちらの「働く」も軽減したり便利になったりはしても、存在し続けます。すると、家の外から家庭内に資金をもたらす経済活動としての「働く」、家の中が平和に清潔に保たれるための「働く」のバランスがとても大事になってきます。

何が言いたいかと言いますと…ほとんど自分に言い聞かせるようにこれを書いているんですが、

「三連休だから、子供をどこかに遊びに連れて行ってやりたい」

「三連休で取引先がお休みの間に、たまった事務仕事をしたい」

「三連休の間に、アイロンや買い出しなど、たまった家事を終えたい」

と、これら種類の違ういろんな「働く」をこなさないといけなくなります。もちろん、一番目は「働く」という側面では「家族サービス」だけど、せっかく参加しても自分がしかめっ面ならサービスにならないから、サービスを提供しながら自分も楽しまないといけませんよね。こうやってそれなりに疲れて帰ってきても、二番目、三番目は、何とか終わらせたい!!そんな気持ちに押しつぶされそうになり…そんな「お友達」がおられることを、少し期待しています。

そんな時こそ、「じゃあ、やれることだけやって、やれないことは諦める」と、スパッとキモチを割り切るか、または「うだうだ考えていないで、できることを一つ一つ、終えていこう!」このどちらかでセルフ・コントロール!!そうすれば明るく過ごせそうですね。では、中国語の類似表現のご紹介です。「小車不倒只管推(シャオ・チャー・ブー・ダオ・ジー・グワン・トゥイ)」手押し車(小車)は倒れない限り、ただひたすら推すだけ。やれることを一つでも多く、積み上げましょうか。ぼちぼちと。もちろん、推し続けるためにも、ぼちぼち良い休息もとりながら。

小车不倒只管推 [xiao3 che1 bu4 dao3 zhi3 guan3 tui1]

90.大きく、そして小さく

2016/09/12 9:31 に Sae Goto が投稿

ここ数か月のコンサル・ワークで、あちこちの企業さんから結果が出ていること、継続して取り組んだら改善が見られたこと等のご連絡が続き、非常に嬉しくて幸せな気分でいっぱいになります。が、その反面、自分でも経営改善のセオリーは分かっているつもりなので、弊社事業に諸々取り組み、実際やってみようとすると、そう簡単に動くものではないことを思い知らされるのも現実。毎日、毎月、家族や従業員を抱えて会社を経営される社長様は、とにかく凄い!と、実感する毎日です。

では、どういうことをしたら、結果が出たり改善できたりしたのか、というと、極々普通のやるべきことの繰り返しによって得られた、というケースが殆どです。やはり現状を把握・整理し、今後はどういう大きな目標の下、何を基準に・誰の何のためにサービスや商品を提供するのか、どうやってプロジェクトを推進して管理していくのか、などなど、理念や目標の共有化は、会社の中で定期的に行う「べき」ことですよね。ただ…人というものは弱いもの、「こうすべき」理想や理念は理解しているのですが、そうはいっても、と、例外や予期しないことが方々で起こると、その解決に奔走してしまい、それでなんとなく忙しくて安心し、ふたを開けてみると…儲かってなかった、ということになってしまうんですね。多くの場合。

よし、それなら、と、多くの日本人・日本企業は、あらかじめものすごい勢いで、微に入り細にわたって計画を立てます。よく日本企業に協業しようとする中国企業が、「どんなことがあっても、状況が不利に働くように変化しても、日本人は計画を変更しない」と驚くのを聞いたことがありますが、何が起こるか分からない何年先までも、細かい計画を立てるのは、時に愚策であることがあります。では、計画なしで行き当たりばったり?いえいえ、そうではなく、物事を進める方向については、大局的に、大きな夢と目標をもって、それを実現化するためには、できればジャンプして高く飛びたいけど、こつこつゆっくり、確実に進むことなんでしょうね。

大处着眼 小处着手(ダー・チュー・ジュオ・イェン・シィアオ・チュー・ジュオ・ショウ)大局に着眼し、小さいところから手を付ける、と、中国語でもまさにそのもの。小さいことばかりやって、時に進まないことが不安になるときは、一歩下がって大局を見直しましょう。1ミリでも進んでいたら、大局の目的に進んでいる、ということにしましょうか。今週も。

大处着眼 小处着手 [da4 chu4 zhuo2 yan3 xiao3 chu4 zhuo2 shou3]

89.本領を発揮できる一年に

2016/09/05 8:58 に Sae Goto が投稿

9月4日は株式会社チアーマンサポートの設立記念日です。今年でまる3年、新たな4年目が始まりました。「石の上にも三年」と言いますが、この三年間、帰国直後の生活上のゴタゴタ、子育てなどと奮闘しながら、新規顧客開拓や新ビジネスの挑戦を続けて参りました。お陰様で、民間ベースでは経営顧問契約を3件確保、公的支援の専門家派遣も毎週のようにあちこち訪問させていただけるようになり、コンサルティング以外の新規ビジネス創出も、貿易案件、海外展開案件、地域活性化案件もスポットながら受注できるようになりました。本当に色々な方々のご協力、愛情に支えられての三年間でした。この場をお借りいたしましてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

さて、ではこの3年の経験を生かして、4年以降はどうするのか?ということですが、実は新しいプロジェクトを始めました。新しいサービスを、ほぼ一人会社の株式会社チアーマンサポートとしてではなく、パートナーの方々とのチームワークを自ら強化することの挑戦です。9月から開始したのはテストであり、本格サービスとしてのローンチは来年1月を予定しておりまして、名前や詳細については、煮詰めていきながら、紹介させていただきますね。ただ、大事にしたいことは、子育てをする中でたくさん得たヒントをもとにしています。例えば、子供に「○○しなさい」と命令すると、「大人はそんなことしないのに、どうして子供はしなきゃいけないの?」と反論され、こちらがタジタジになることがあります。実はコンサルタントも同じ。基本に基づいて、アドバイスしているんですけど、私たちこそ、上手にビジネスできていない、上手にコミュニケーションできていない、ってことが往々にしてあるのです。

そして、もうひとつ、新プロジェクトで大事にしたいことは、色んな立場や条件の方々が、さまざまに、独自性を生かして大活躍できる場を実現することです。あちこちで言われていることですが、ICTの発達で、今ある仕事の○%がなくなる、自動化してしまう、と。そんな状況下、より応用することや、人間しかできないことの価値を上げたり、革新していける力を、企業さまやその従業員さんにつけていただきたい!そんなサービスを準備しています。中国語でも「大顕身手」(ダー・シィエン・シェン・ショウ)とうことばがあり、大いに腕前を見せる、大いに本領を発揮する、ということを意味しています。一人でも、一社でも多く、与えられた場所・環境で、大いに本領を発揮し輝いていただけるような4年目にしたいと思います。それこそが、私の「大顕身手」になることだ、と信じていますから!

大显身手 [da4 xian3 shen1 shou3]

88.山と水を愛せよ

2016/08/29 11:21 に Sae Goto が投稿

先週はお休みを頂いておりました。ちょうど東日本では台風だったようですが、私がおりました西日本では、台風に影響を受けているのか異様な暑さはあったものの、雨に降られることなく、東京まで戻ってきました。

実家の帰省に少し旅行をくっつけて、国宝姫路城と世界遺産の広島の宮島・厳島神社、そして呉の大和ミュージアムに行ってまいりました。青空に高くそびえる白鷺城こと、姫路城も、海の中に神様をまつった厳島神社も、そして時代はかなり後になりますが戦艦大和も、重機も(大和の時はありますね)コンピューターもない時代に、壮大な構想、綿密な計算、地道な労力の積み重ねで、こんなに大きなものを、しかも今まで残るものを創られた、という古の人々に、尊敬の念を抱かずにはいられません。その一方で、もの事の基本は、何事も、そしていつの時代も同じである、ということも再確認できました。国を治めるために、という一大理念があって、そこに向かうために何をするのか、お城や神社を建てるのか、相手は誰で、それに対応するためにどんな機能を付けるのか、それを実現するために、どんなな体制で、いくらの予算で、どんな材料・スケジュールで進めるのか…。まるで経営管理ですよね。

こうやって創られたものを見て感動する一方、自然美しい瀬戸内海や、まだまだ緑の中を行く電車に揺られながら心も洗われました。自然の山や水は、人間の気持ちを癒してくれるものですが、そこから学べる事もあります。「仁者爱山,智者爱水(仁者愛山、智者愛水)レン・ジャ・アイ・シャン、ジー・ジャ・アイ・シュイ」、仁徳のある人は山を愛し、賢明な人は水を愛する、という中国のことばです。このときの山は静かで泰然としているもの、些細な事で動じない、ということを、水は時代の流れや変化に従って、動的かつ臨機応変に行動することを意味しています。これも、無理やり経営管理に当てはめると(いや、案外無理やりでもなく、結構すんなり?)、山は何があっても変わらない経営理念を表し、水は日々の仕事と流れに合わせるイノベーションといったところでしょうか。

古典から学ぶことは、本当に多い…ということばは少し軽いですね。深みがありますよね。夏休み、山と水と、そして大きなプロジェクトの産物を見ることができ、キモチもリフレッシュしました。新学期9月からもがんばりましょう!


仁者爱山,智者爱水 [ren2 zhe3 ai4 shan1 zhi4 zhe3 ai4 shui3]

87.居ても立っても

2016/08/15 9:42 に Sae Goto が投稿

世の中、お盆休みに突入したようですが、夏休みは少し先にいただくことにして、今もカリカリ事務仕事に追われる私です。が。子供たちが夏休みで、毎日客先訪問しても、打ち合わせがあっても考えないといけない食事の支度やもろもろケアで、時間がいくらあっても足りません。それなのに、また地球の裏側で盛り上がっているオリンピック!!!私もスポーツ観戦は大好きですし、この日のために、日々鍛錬し準備されてきた選手やその取り巻きのみなさんのことを、勝手に感情移入して見てしまうものですから、疲れることといったら…。

そう、こうやって事務仕事をしていながらも、なんだかそわそわしてしまうこと、やはり中国語でも同じような言葉があるようです。「坐立不安(ズオ・リー・ブー・アン)」文字の通り、座っていても立っていても不安、いてもたってもいられない、という意味です。自分自身の中でも、この仕事をやらないと!!という気持ちのほかに、お盆休みで取引先や客先のペースもかなり緩んでいることから、キモチはかなりオリンピックに引っ張られています。

う~ん、こういう時は、4年に一度の2週間だけですもんね。思い切って応援しますか。切り替えも大事ですし、そわそわしながらやっても、間違いがあってはイケませんからね!!と、都合のよい解釈。夏休みにしましょう、みんな、がんばれ~!!

坐立不安 [zuo4 li4 bu4 an1]


86.美しく、輝こう

2016/08/01 19:34 に Sae Goto が投稿

先週の土曜日、東京近辺で活躍する在日中国人女性経営陣の集いに参加させていただきました。40名近い参加者のうち、私を含めて日本人女性も数名いましたが、20代の芸術家から還暦近くの女性大先輩まで、皆非常に明るく、日本語が上手く、生き生きとされている方ばかりで、並々ならぬ刺激を受けて帰ってきました。

また、日曜日、東京では初の女性知事が誕生しました。イギリスの首相も再び女性が就任し、アメリカでも初の女性大統領が生まれるか??という状況で、世界中で女性の活躍がみられるようになりました。それが良いとか悪いとか、女性活躍のための育児・介護政策云々については、ここでは述べません。私が今日言いたいのは、そういった表に出てくる女性たちの顔が共通して「美しい」ということです。

誰かに会ったり、人前に出るからお洋服やお化粧にも気を遣うということもあるでしょうが、もっと中から出てくるような美しさとして、「誰かのためになりたい」「世の中をもっと良くしたい」という強さや意思の表れが、美しさとなっているような気がするのです。顔やスタイルというよりは「オーラ」といったほうが近いかもしれませんね。

土曜日の中国人女性社長の会に話を戻しますと、多くは子育て中または子育てを終えた女性でした。子育てから離れられるから、お化粧やお洋服に気合が入っているのではなく、子育ての前から外国にやってきて、中国ならもう少し自由に働けるのに(日本よりは両親が育てる習慣が根付いていたり、アイさんというベビーシッターを安くで雇ったりできるし、女性管理職は珍しくない…)日本で不安な子育て時期を経験し、それを乗り越えて勇気と共に一歩踏み出された方ばかりですから、輝かない訳がないですよね。

中国語には「女大十八变(ニュイー・ダー・シー・バー・ビィエン)」という言葉があります。女性は成長と共に磨きをかけ、多くの変化を遂げる、という意味で、必ずしも「18個の」変化がある、とうことではないようです。確かに、環境や自分自身の体の変化に対応し自分よりも他人にペースを合わせなければいけないのは、出産・育児を経験する女性の方かもしれませんが、それを苦とせず、プラスにとらえた人が輝けるんでしょう。18の変化が、世界をも変えていけるよう、世界の半分の要員として、もう半分の方々と手を携えて、より魅力的に、輝けるようになりたいですね。

女大十八变 [nv3 da4 shi2 ba1 bian4]


85.ぶつぶついわずに

2016/07/25 8:37 に Sae Goto が投稿

さて。夏休みに入りました。子供達の手はそれほどかからなくなってきたとはいえ、給食に御世話になっている間は考えなくてもよかった毎日のお昼ご飯のこと、ただ「自分達で何か買ってきなさい」を含めて「気にかける」事項が毎日一つできたこと、親にとっては少しアタマの痛い時期でもあります。そんな私個人の事情とは全く関係なく、お仕事はいつもと変わらず有るわけですから、これはこれで、大変ありがたいことなんですが、ついつい「子供が夏休みでなければ、もっとできるのに」とか恨み言の一つや二つも言ってみたくもなります。ただそこを本当に言ってしまうかどうかで、器の大きさが1サイズも2サイズも変わってきそうですね。

ダイバーシティの時代が到来し、男性のオフィスワークを基本とした9時から17時+残業たっぷり、という就業サイクルが「スタンダード」ではなくなりつつある今日この頃、もう、何が「普通」なのかは自分が決める世の中となりました。自由になった、というよりは、自分で責任持ってコントロールする時代になった、という方が適切だと思います。私も「子供もいますし、あまり沢山できません」などと、ついつい言ってしまいますが、そんな断り方をすると、子供がいる人の働き方はいつまでたってもスタンダードにならないですよね。もちろん、周りの人々の理解や協力あってのことですから、常に感謝の気持ちは忘れてはいけないですが、「一日8時間労働」を普通にしない、つまり、家のことや他のシゴトをしながらでも今のシゴトをすることに、誇りと自信と責任を持ってやるには、それをさせていただける環境と情況につねに感謝をする、そういうことなのかな、と思います。

不満があれば、それを克服することでモチベーションを上げればいい。ただ、自分が変えられない環境や情況について、グチを言っても変えられないのなら、その環境の中で自分が最大できることについて、まずは満足をすべきなんでしょうね。その気持ちさえあれば、いつもにこにこ、満足し、ありがたく思い、さらに向上していけるような気がします。大変な子育ても同じ情況があと何十年も続くわけではありません。「知足常楽(ジー・ズー・チャン・ラー)」足るを知って常に楽しむ。これだけしか働けないけど、全く働けないより、いいじゃないか、と、自分を満足させ、前向きな気持ちにさせる。そんな心がけから、良い運も舞い込んでくるのではないでしょうか。前を向いて、行きましょう!一歩一歩。


知足常乐 [zhi1 zu2 chang2 le4]


84.三本の矢…でなくて、お箸?

2016/07/11 21:16 に Sae Goto が投稿

最近の私の中でのテーマは「共有」なので、今週も共有に関して少し書かせていただきますね。一人の力では何事においても限界がある。チームで力を合わせれば、人数以上の力が出る。…そんなことは分かっているのに、企業様のコンサルに伺うと、組織のパワーを出し切れず、モチベーションも上げられず、結果、みんながバラバラの動きをとり、非効率を生んでいる…なんてことがままあります。会社に限らず、各種ボランティア活動、特に私のお得意のPTA活動でも、力を合わせることは本当に難しいです。みんな、頑張った後は美味しいビールが待っている、と分かっていても…です!!なぜでしょうか?

最近はこればかり意識しているせいか、いろいろ見えてきました。企業であれ、ボランティアであれ、「その団体の目標が明確で、皆に周知されているか」、ということがまず一番で、「グループの目的>個人の動機」の時には、皆グループ活動に参加してみようかな、と思うのですが、自分自身に高い望みがあったり、自分のことを置いておいてでも組織の目標に向かっていきたくなるほどの魅力的な目標を、組織側が掲げていなければ、皆、自分の目の前の生活や作業の場から腰を上げようとしません。結局、皆が持ち場を離れず、組織のために動くことをしないので、互いにわかり合えず、結局「一人でやった方がいいや」となってしまうのです。

次に、組織の目標があったとしても、皆それさえあれば、あうんの呼吸で勝手に動くわけではありません。その目標の元に、自分の役割を見いだした(あるいは明確に指示された)ものがあれば、さらに一歩目が出しやすくなります。さらに、一歩踏み出した組織の中でのルールを定めると、皆が目標に向かって、ルールを守って前進できるようになります。会社でもボランティアでも、「どうせ自分は」と思っている人が多数派なら、そんな組織は動きません。多少のプレッシャーや緊張感・責任感があったとしても、その先に見えるもの、そのための自分のやることを一歩目だけでもリーダーが示すことが大事であると、痛感する今日この頃です。

「一根筷子容易折,一把筷子难折断(イー・ゲン・クワイ・ズ・ロン・イー・ジュ、イー・バー・クワイ・ズ・ナン・ジュ・ドゥワン)」一本のお箸は折れやすいが、一束のお箸は折れない。三本の矢のお話に通じる、お箸のお話。束ねてもバラバラにならない内面の粘着力強化が大事なんですね!

一根筷子容易折,一把筷子难折断


83.三方よし

2016/07/04 20:44 に Sae Goto が投稿

近江商人の行動規範とされていた「三方よし」。最近続けて目にすることがありました。ご存知のとおり「三方よし」とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」。よくビジネスの協業で「Win-Win」の表現は出てきますが、関係者双方だけでなく、社会的にもどうか、ということが、企業の社会的存在意義にもなる、ということなのでしょう。

このダイバーシティの時代、当社もそうですが、個人事業に近い形での企業の設立のハードルが下がり、簡単に創業できるようになりました。個人で独立するときの形態として、「個人事業主なのか、法人なのか」で迷われるケースも多いでしょう。(そして、弊社も全くその通りで…)すると、なおさら一人でできることが限られてくるので、パートナーの重要度が大きくなってきます。そこで「Win-Win」の相手を、できるだけ確保して、利益が入ってきやすいネットワークを拡大していく…という、プロセス。

ここまでなら自社とパートナーの二社だけの話。社会にどれだけ貢献できているか、というところまで、なかなか目が向けられないものです。起業するときには「こんな便利なものを世に出したい」「こんな人々を助けたい」と、思っているのに、実際事業を始めると、家賃だ人件費だ、税金だ、HPや広告…と、どんどんコストが出ていきます。その出費を上回る利益を出すのに(当然ですが)必死になってしまい、もともとこの会社として、社会のどんな役に立ちたかったのか、ということはどんどん後回しになりがちなのです。

でも。経営者さんのコンサルティングをしていて「もともとどうしてこの会社を起業されたんですか?」あるいは、「社長になったとき、どんな会社にしようと思いましたか?」と聞くと、ふと、三つ目のことを思い出される方が多いです。すると、希望に燃えてきたときの気持ちがよみがえるんでしょうか、意欲的に課題に取り組まれるようになること、よく見受けられます。社会の中でどんな役に立ちたいか。これは経営者にとっての大きなロマンなんでしょうね。

で、これにあたる中国語を探してみたんですが、「Win-Win-Win」はなくて、「Win-Win」まででした。「两全其美(リャン・チュエン・チー・メイ)」双方が美しいこと、双方にとって良い結果になること。三方はやはり、なかなか難易度が高いので、まずは双方のことから考えましょうか。自分だけ大変ビジネスなのではなく、自分も相手もワクワクするような、ビジネスになるように。

两全其美 [liang3 quan2 qi2 mei3]

82.「こつこつ」と「一気に」

2016/06/27 20:41 に Sae Goto が投稿

何事も、勢いが大切。その一方で、コツコツ、無理なく、も大事。コツコツと実績と経験、時には失敗とその回復を重ね、自分に力を付けてきたら、今度は次のステップを目指さないと!…と、クライアント企業さんを応援しながら、そんな声がけをするものですが、ふと自分を見返してみると、なかなかできるものではないこと、勇気がとても必要なことを思い知らされます。では、どうして勇気がいるのでしょう?何が怖いんでしょうか?それは…失敗でしょうね。

クライアント企業さんの課題をピックアップして、進むべき方向を指し示す側の立場なのに、自分の方向を指し間違えたり、方向は間違って無くても各論で躓いたりしてしまったら…。なんて、正しいか正しくないかではなく、格好良いか悪いかでさまよっている自分がおかしくなります。よく考えたら、間違ってからが勝負なんですよね。もちろん、誰も失敗したくないですし、間違いたくもありません。でも、自分ではコントロールできない事情や予測不能の事態も起こりうるのですから、できるだけそんなことは少なくなるよう、最大の努力はしつつ、進むべきは進む、という判断力が大きな意味を持つ局面になるのだと思います。

そんな自問自答、この頃多くなりました。どこからが無茶で、どこからが適度な挑戦になるのか。おそらく、失敗したときにやり直せる規模なら適度な挑戦といえるんでしょうね。しばらくは、その見極めです。起業したときに「やりたい」と思ったことを思い返し、今までやってきたこと、蓄積してきたことを踏み台にして、どの時点でジャンプするか。タイミングを逸すること無く、機が熟したら一気呵成に攻めていけるよう、体調も準備にかかりたいと思います。

そう、中国語でも一気呵成に似た言葉、「一鼓作气(イー・グゥオ・ズオ・チー)」。ネット辞書で調べてみますと、この場合の最後の「気」という感じは、「勇気の気」と解釈してありました。じっくり準備ができたら、あとは一歩踏み出す勇気が必要、そういうことですね。滑走路の端近くまでノロノロとやってきた飛行機のように、新しい挑戦に飛び立てるよう、今週もがんばりましょう!

一鼓作气 [yi1 gu3 zuo4 qi4]

81.適材適所

2016/06/20 9:47 に Sae Goto が投稿

帰国し起業してもうすぐ3年。目の前に与えられる環境をと課題を受け入れ、頂いた講師やコンサル等のチャンスはできる限り受け、また帰国時に一緒にビジネスを!と言ってもらった中国現地パートナーとの関係も切らさずに、貿易等のビジネスも細々とやってきました。なんとなく、一回りしたところで感じます。基本はどれも同じ、だと。

例えば、中小企業診断士としての得意分野が何であっても、プロのコンサル業として成り立たせるためには、お客様に価値を認めてもらう以外に何もないということも、再確認できました。私がお会いしてきた中小企業さんのニーズは、「やらねばだめだ、とは分かっていても、どうやってやってよいのか分からない。逐次できることなら教えてほしいし、自信もないから、一緒にやってほしい。」という点にほぼ、集約されています。そんな要望に対し、大変専門性の高いアドバイスができる人か、専門性はそれほどでなくても、一緒になって調べたり、考えたりできる人か、どちらが長く付き合いたいと思われるかというと…そうですね。そういうことです。

もちろん、例えば海外展開後、その国の特殊な制度のために問題解決が難しい場合は、本当に高度な専門家の知識やアドバイスが必要です。でも、たいていのお悩みはそこではありません。もっと身近な存在でありながら、時には引っ張り、時には後ろから背中を押せるような知識と人間性を磨いていかないといけないのでは?と思います。

また会社を経営したことがないのに経営コンサルをする、というのは、運転したことないのに教習所の先生になるのと同じように思えてしまいます。或いは自分が経営しないなら、誰にも負けない第三者としての磨きをかけることが必要でしょうね。私自身は自分で人を雇ったとき、会社の望む仕事、その人の適正に合う仕事を創り、マッチさせることが如何に難しいか、そこに人がいれば仕事がはかどるわけではない、ということ、マネージメントの難しさを実感しています。それも多くの中小企業経営に共通する点で、一人なら何とかなるのに、数人になった瞬間にうまくいかない。無駄が出る。これこそマネージメントがうまくいっていない、中小企業診断士の出番だと考えています。

中国語で「大材小用(ダー・ツァイ・シャオ・ヨン)」大きな人材を小さく使う、つまり適材適所になっていない、ということですが、中小企業診断士の価値を認めてもらえるような自分のスペック創りに尽力しながら、中小企業さんの人材マネージメントも親身に考えられるよう、今週も頑張りたいと思います。

大材小用 [da4 cai2 xiao3 yong4]

80.卵を投げたら

2016/06/13 22:15 に Sae Goto が投稿

「鸡蛋碰石头(鶏蛋碰石頭):ジー・ダン・ペン・シー・トウ」。「鶏蛋」は鶏卵、「石頭」は石ころのこと。卵を石にぶつける、つまり…間違いなくすぐに割れてしまうので、勝ち目のないことをする、身の程知らずのことをするという意味だそうです。確かに、勝算のない勝負はやってはいけないかもしれませんが、日本人はいつも、その心配ばかりして、チャレンジしないような気がします。いや、卵を投げてしまうか、あるいは全く何も投げないのかもしれません。

たとえば、ビジネスの海外展開で、よくあること。私は常々、海外展開や国際化というのは、急に何か特別なことを始める、ということではなく、国内事業の延長線上にある変革(売上拡大のための市場拡大、コスト削減のための海外材料調達、何かの問題解決やイノベーション)を行うこと、と申しております。簡単に言うと、現状の取引形態では、これ以上の利益拡大は見込めないから、ビジネスの一部をボーダーを超えた取引に替える、というイメージです。ですが、ボーダーを超えてしまえば、言語、法律、商習慣が異なってしまい、色んな壁にぶち当たってしまうことも事実です。

「だから…」なのか、「にもかかわらず…」なのかで、全く何もしないか、あるいは投げるとしたら無防備に卵を投げるか、に陥ってしまうケース、よく見られます。何事も初めてのことはストレスもエネルギーも、そしてお金も必要になってきます。でもそれは越えてみて初めて、次のステップなり課題がみえるもの。「今動くのは得策でないから、静観する」という「能動的なストップ」は別として、「こわいから、めんどうくさいから、わからないから」ストップすることは、時代に取り残されること、退化していくことに他ならない…ですよね。一方、ボーダーを越えて取引するときの違いやリスクの対策もせず、日本にいるときと同じように商談し、当然のように上手くいかないことがありますが、こちらは十分な準備もせずに卵を投げてしまう場合です。

いずれも困った例ですが、両極端の例ながら共通していることがあります。変化を、もっと言えば進化をしようとしていないのです。日本の市場で十分利益が確保できなければ、勉強してでも海外進出も検討しなければいけないですし、日本でのやり方と同じようにはできないのだから、国際ビジネスとして通用する方法を模索しなければいけません。卵を次のステップの鶏に育てるため、あるべき変化は苦労してでもやり遂げなければいけませんね。今週もがんばりましょう。


鸡蛋碰石头 [ji1 dan4 peng4 shi2 tou]

79.チームワーク

2016/06/06 20:05 に Sae Goto が投稿

グループや集団で力を合わせて一つの結果が出せたとき、喜びを分かち合える仲間がいると、その喜びを倍にもしてくれます。また、仲間がいれば、失敗してもその悔しさや悲しさは分かち合えて気持が軽くなります。ただ、集団で何か一つのことを成し遂げるというのは、そんなに簡単なことではありませんよね。皆それぞれの事情や、感性や価値観があり、同じ目標があってもアプローチの方法やスピードがそろわないと、トラブルのもとにさえなってしまいます。集団で何か結果をだせば「ああ、よかった!」と思えるのに、それまでの地道な努力や日常がなかなかうまくいかないのです。

それは中小企業のIT化にも言えると思います。インターネットの普及、メディアの多様化で、中小企業にとっても国内外のビジネスの独自の道を切り拓くチャンスが巡ってきました。しかしながら、一人なら個人輸出・個人輸入のように自由に、いろいろ工夫してできるのに、数人の小規模事業者になると、一挙に管理ができなくなります。そう、「共有」という概念が、管理上もコミュニケーション上も、非常に難しいステップなのです。逆に、ここができていると、一挙に効率もあがります。効率が上がると、次のことを考えてみたくなり、色んな事が楽しくなり、良いスパイラルができてきます。そして結束力の強いチームが出来上がるのです。逆はもう、説明しなくても大丈夫ですよね。共有できていないと、どんどの負のスパイラルに入り込んでいきます。

週末は子供の学校の運動会でした。新学期始まったばかりで、落ち着かない間から早朝練習、居残り練習を重ねて本番を迎えた応援団・組体操の演技は本当に素晴らしかったです。また、演技が終わってから余韻に浸ってハイタッチしている子供たちは、一仕事を終えてほっとした気持ち、力を合わせて成功できたことの喜び、そしてもう練習しなくていい代わりに、なんとなくこれで終わっちゃうのかという少し寂しい気持ちなど、虹色のオーラが満開でした。

「同甘共苦(ドン・ガン・ゴン・クー)」、苦楽を共にする、という意味の四字熟語です。ちょっと面倒くさい「共有」、共に目指す目標と、共に過ごすためのルールを決めて気持ちよく成功に向かう、あるいは共に失敗を悔やんで次に向かうことの大切さは、洋の東西を問わず大切なチームワークなんでしょうね。当社でも実現していきたい、次のステップです。

同甘共苦 [tong2 gan1 gong4 ku3]

78.雀のように

2016/05/30 17:34 に Sae Goto が投稿

「スズメは小さくても、その五臓六腑はすべてそろっている。」(麻雀虽小五脏俱全:マー・チュエ・スイ・シャオ・ウー・ザン・ジュイー・チュエン)という中国のことわざがあります。小さな機械でも必要な機能を全て完備しています!と、売り文句のようでもあります。が、中小企業診断士としても、大事なのでは…と思います。

「経営コンサルタント」は、それぞれが専門性を持つことで差別化しながら競争力を発揮するわけですが、専門性と同じぐらい汎用性というか、幅広さが求められるなぁと近頃強く考えるようになりました。そもそもなんでコンサルタントになるかというと、第一は中小企業の活性化や支援に強い関心があるからなんでしょうが、その次は、自分がやってきたことを、他人のために生かせないか、という動機があると思うのです。また、だれでも起業するときは初期投資は小さいほうが良い!と考えますし(良いか悪いか、ではなくて、安く上がるならそれに越したことはない、という意味で)、設備投資の必要なメーカー、店舗の必要な商業に比べ、コンサルは初期投資無でいける!!!と思ってしまいがち。いや、たしかに初期投資で考えると、“製造業>卸・小売>コンサルなどのサービス業”の順でしょうけど、「比較したら少ない」だけで、「ゼロ」ではありません。むしろ、初期段階で適当な投資をしているかどうかで、今後のコンサル業としての事業を左右するのではないか、とさえ思っています。

会社の規模が大きくても小さくても、自分の得意分野であってもなくても、私たちのクライアントである企業の社長は、決裁をどんどん行っていかねばなりません。現場や各部門から上がってくる問題や課題について判断し、導いていくのが役割だからです。だからこそ、孤独であり相談相手が必要になってくるのですが、その時、社長が悩むあらゆる心配に、できることなら一歩進んで応えていかねばなりません。相手のニーズに応えようとすればするほど、色んな知識や知見が必要となります。(すべて経験までしている時間はありませんが…)

私たちが投資すべきは、ここだと思います。幅の広さ。得意な分野で差別化できつつも、基本的に何をきかれても、最悪自分がわからなくても対応できる情報ルートを投資として開拓しておくこと。それが外部ネットワークでなく自分自身に新鮮な情報をどんどん貯め、更新していけるのならより高い利益を実現できますよね。やはり自分が資産なら自分に投資をしないと!中身空っぽの大きな図体ではなくて、小さくとも強く信頼できるコンサルタントにならねば!!!と改めて感じています。

麻雀虽小五脏俱全 [ma2 que4 sui1 xiao3 wu3 zang4 ju4 quan2]


77.桃は何にも言わないけれど

2016/05/16 13:37 に Sae Goto が投稿

弊社では、中国スマホアプリ「WeChat」の販売協力もさせていただいているのですが、その関係も有って、さらに中国企業や在日華人の方々のネットワークを広げています。昨夜も、WeChatのオンラインイベントであるセミナーに参加しました。「セミナー」とはいえ、WeChatというアプリのチャット画面を立上げ、そこで音声チャットによる講演内容が資料等と共に流れてくるものです。完全中継ではないですが、コマ送り?のような、「細切れ送り」(?)のような、ほぼリアルタイムイベントで、とても新鮮な思いで、自室で参加していました。自室なので主婦でもある私はアイロンを掛けながら、在日華人対象の中国語の講演を聞き、終了後に流れてくるチャットでの拍手喝采や多くの質問、賞賛のコメントなどを眺めていると、本当にホールにいるような気分、まさにバーチャル体験でした。そんな不思議な体験以上に感動したのが、参加者数です。なんと80名もの参加者が同時にそのチャットの中に入り、お行儀よく最後まで聴いていたのですから、その運営主体の信用力と集客力には本当に素晴らしい人たちなのだと再認識しました。

当社でも1月にGセミナーを開催しましたし、診断士協会でも何度もイベントやセミナーを企画・運営しており、いつも集客の難しさを思い知らされてきています。今回、バーチャルイベントで80名集める、というのは、物凄いパワーもあったでしょうし、誰でも良いから、または何か「釣り」道具を使って呼んできたお客さんなら、こんな風に最後まで皆集中して聴き、終わったら一斉にコメント、ということはありえないと思います。これも主催者さんの積上げて来られた信用と、実績の賜物なんだろうなぁ、と深く感動しておりました。

「桃李不言 下自成蹊(タオ・リー・ブー・イェン、シィア・ズー・チェン・シー)」。桃や李(すもも)は、言葉はなくても勝手に人が集まってくる。良い人の周りには自ずと人が集まってくるものである、ということです。成蹊の「蹊」は道、という意味でもありますが、大きな夢やビジョンを持ちながらも、自らを高める事で足元を固めて行けば、自ずと道は拓ける、ということなんでしょう。営業することも、広く分かってもらえるように努力することも大事ですが、まずは自分を黙って磨け、ということなんでしょうね。私もまだまだ磨き続けて、こうやって新たにできた人のネットワークの中で、新たな道が拓けて行くよう、コツコツ進もうと思います。

桃李不言 下自成蹊 [tao2 li3 bu4 yan3 xia4 zi4 cheng2 xi1]

76.魚より魚獲りの方法を

2016/05/09 0:21 に Sae Goto が投稿

誰かの役に立ちたい、誰かのために何かをしてあげたい、と思う時、コンサルタントの我々は、少し立ち止まって考えねばならないことがあります。その(今からやろうとする)サポートや知識は、本当にその人のためになることか。もっと言えば、短期的にも長期的にもそれがベストなサポートなのか、ということです。

私は大学卒業後、三年間日本語教師をしていました。日本語教育メソッドを通信教育で習ったばかりだと、それを使いたい気持ちが高まり、「私が」教えることに焦点が当てられ、相手(生徒)が「日本語をできるようになること」はその次になってしまいがちになることに、比較的早い段階で気づきました。また、普通の会社員の経験も積まないと!と帰国して東京の会社に勤め始めた時、初めは営業アシスタントでしたので、社内システムの使い方を先輩女子社員から教わったものです。その説明が「動作の目的」ではなくて「動作の順序」でしかなかったので、イレギュラーが起こると全く判断できない状況になりました。転職してITベンチャーで勤め、新規事業部長になった時、営業数値を管理する女性社員が余りに数字の打ち間違いに気が付かないので、「大体の数字を思い浮かべながら作表しなさい。そうすれば、ゼロの数がちがったら『おかしい!?』と思えるでしょ。」と指導すると、間違いが激減しました。

要は、相手を助けるつもりが、目の前の処理方法にしか目がいっていないと、サポートの「賞味期限」もその場かぎりとなってしまうのです。ところが、サポートの目的をもう少し長期的に、いや今後ずっと、あるいは自分で更に改良していける力をつけるところまで目指すのであれば、その場の知識を与えるのではなく、知識を得て行く「力をつける」、ということがより良いサポートになる、と言いたいのです。

老子の言葉に、「授人以鱼不如授人以渔」(ショウ・レン・イー・ユィー・ブー・ルー・ショウ・レン・イー・ユィー;魚をやるよりも、魚の獲り方を教える方が良い)というフレーズがあります。長くてイレギュラーの多い人生で、強く生きていける力をつけるためには、自分で問題を解決し、楽しんでいける力をつけてやる、ということが何より大切なんだ、と子育てをしながらも益々そう思うようになりました。気が遠くなるかもしれませんが、相手の数年後を見据えて、私達は今を大切にしていきたいですね。お魚を直ぐにやりたい気持ちを抑え、ちょっと面倒でも一緒に釣りをするつもりで。


授人以鱼不如授人以渔

[shou4 ren2 yi3 yu2 bu4 ru2 shou4 ren2 yi3 yu2]

75.偶然の成功なんて

2016/05/02 15:14 に Sae Goto が投稿

先週金曜日、東京都中小企業診断士協会公認の研究会の一つであるワールドビジネス研究会に、セミナーの講師として呼んでいただきました。チアーマンサポートとしての中小企業さまの事業国際化のお手伝いの事例※やそこから学んだことをお話しし、私自身も頭の整理になりました。また、話す内容の整理や資料の作成、そして話し方(発声・抑揚・表情)もプロフェッショナルとしては、ある程度のクォリティを求められるものだという考えから、何度も、特に初めの挨拶は練習しました。

練習、といっても、そのために特別に時間を取れるほど余裕の無い私は、炊事や洗濯ものなど家事をしながらの発声練習が殆どです。もともと、子どもの頃から人前で話すことも多く、人前で司会をする機会も色々とありました。でも、その度に両親から「早口すぎる」等と指摘を受けたものです。自分では何となくできるような気分でいるのですが、実際他人から見てみると、そんなレベルにはなかなか達しないものなんですね。そこで練習を真面目に始めたのが、診断士資格を取得し、いきなりシンガポールに渡って財務会計の講師のお仕事を頂いた時です。

財務会計講師の仕事は、いきなり一日、4時間の授業でしたので準備の量も膨大。それを説明し、答えてもらい、質問を受け…と、時間を計算するのも(初めての事なので)大変です。まずは話す方で私が時間を狂わせてはいけない、一発でばっちり理解してもらわないと!と、内容の書き下ろしとその暗誦を心掛けました。自分自身、どこがゴールなのか分かりませんでしたが、まずはできるところまで、気が済むまでやってみようと、最後まで資料を見直し、話す練習をしました。

その結果、やはり緊張はしましたが、しっかり受講生の顔と反応を確認しながら自分の言いたいこと、初めに立てたミッションを達成することができました。今回も色んな方に「あなたでも練習するのですか?」と言われましたが、プロなら最後までクォリティに拘りたい、という気持ちからできる限りの練習をした努力は結果に繋がったように思います。「成功とは偶然ではなく、努力は必然である」という中国語のことわざ「成功不是偶然,努力才是必然(チェン・ゴン・ブー・シー・オウ・ラン、ヌー・リー・ツァイ・シー・ビー・ラン)」とは正に、その通り。今後も成功の為に努力を積み重ねたいと思います。

※同セミナーでの企業名の開示は、同意頂いた企業さまのみ紹介し、企業名の掲載された資料は配布しておりません。

成功不是偶然,努力才是必然

[cheng2 gong1 bu2 shi4 ou3 ran2, nu3 li4 cai2 shi4 bi4 ran2]

74.考えるスキマを作ろう!

2016/04/25 21:07 に Sae Goto が投稿

年度の変わり目に、中国出張をしたり、なんとなく大企業の人事異動などで案件が進まないのを良いことに、少し落ち着いていた私ですが、いよいよ本格始動といったところです。(でも、それも連休でまた一旦休止モードになるのでしょうが…)しかも、コンサル案件も、有難いことに増え、診断士協会の(ボランティアながら)お仕事も新しくなり、そして昨年度から取り組んでいるWeChatの普及・販売活動も、いよいよ次のステップに進み、そして…また新しいプロジェクトが始まろうとしています。もちろん一人でできることは限られていますし、色んな方に助けてもらってやる気、満々です。もっと言えば、プライベートではPTA活動も担当することになりました。

今日も、今週のセミナーの練習をしようと思っていたのですが、そういう時に限って、いろんな「飛び入り」事項が入り、テキパキこなしたつもりだったのですが、悲しいかな時間は過ぎて行きます。でも、やるか、やらないか。やるしかないんですよね。やるんだけど、どうやって効率上げて、どうやって精神的に健康に楽しくやるか。この辺りが長続きするコツだと思います。また、こまごましたものを片付けて行きながら、それで成長する、という前向きな気持ちを持っていれば、多分…いろんな問題はある程度同じようなプロセスで収束していき、問題解決のトレーニングになるのではないかな…と、都合のいいような解釈をしております。

それにしても、時は金なり。「作業」という、手続き上やらなければならないけれども定型化できるものをできるだけ自動的にできる環境を整え、スキルを身に着ける。そしてその分ででた頭とキモチとカラダの余剰で新しいものや問題解決などの思考やトライに充てる。皆、同じ時間しか与えられていない中で、どれだけクリエイティブな時間をクリエイトするか、それが楽しく生きることに繋がるんだろうな…と思います。「一刻千金(イー・クー・チィエン・ジン)」この一瞬一瞬を大切に、忙しさに流されないように、今週もがんばりましょう!

一刻千金 [yi1 ke4 qian1 jin1]


73.力を合わせること

2016/04/18 0:27 に Sae Goto が投稿

「众志成城」この、一番初めの文字は、中国語の簡略体ですが、日本語の漢字に置き換えると、大衆の「衆」という字になります。「衆志成城」(ジョン、ジー、チェン、チェン)、大衆の志は城を成す、すなわち力を合せて団結すれば、困難も克服できる、という意味です。日本語の「衆」よりも、ヒトが三人いる中国語の漢字の方が、意味としては分かりやすいような気がしますね。

会社を興して一人で色んな事を試してきましたが、昨年後半から試行錯誤の効果が少しずつ現れてきたり、あるいはそんな兆しを(私が勝手に?!)感じたりで、パートで秘書さんに来てもらったり、パートナーに依頼することも増えてきました。そして、私一人での時間や能力での限界も見えてきたことから、どんどんと「甘える」ようにもなってきました。初めは、私の思った通りにしてくださらないと、それをストレスに感じてしまう浅はかな私が居りましたが、今は一段ステップアップした気がします。「私の思った通りに動いてくださらない、ということは、私の伝え方が悪い」、「私の思うこと、やりたいことが100%正しい事ではない」ということがはっきり自覚できたのです。役割を決めて相手にアドバイスや意見をもらうこと、自分の行動を反省することは、何も恥ずかしいことではなく、堂々と行うことなんだ、と素直に思えるようになりました。

もちろん自分のやったことに対して、否定的な言葉をかけられたら、どんなに丁寧な気配りに満ちた言い方であったとしても、やはり嬉しいものではありません。しかし、そこでグチグチと湿っているようでは、自分自身が小さい器なんだ、そんなところを目指しているのではないのだと考えると、より明るく前向きな気持ちになれ、また出来るだけ色んな方に助けてほしいという感情も湧いてくるような気がします。そうすることで、(できているかどうかは、まだ少し自信がありませんが)助けてもらっている人への感謝の気持ちや謙虚な気持ちがチームワークとして生きてくる。また、互いに強いところ伸ばし、弱いところを補完し合おうという動きになる…こんなに強いことはありません。一人でやっていて「これは正しい」と思いこむよりも、ずっと背中を押され、または背中を支えてもらっているようにも思えるからです。

初めは子育てもあり、一人で融通の利く仕事をしようと始めた動機もありましたが、少しずつ、少しずつ、お城が建てられていくように、また楽しみや喜びを分かち合えるように、チームや組織を創る、育つ、育てる、ということを自分自身意識し、努力していきたいと思います。


众志成城 [zhong4 zhi4 cheng2 cheng2]

72.そんな簡単に良いことは手に入らない

2016/04/11 9:32 に Sae Goto が投稿

何かをしようとすると、すぐに邪魔が入る。それも、調子が良いな~と思っているときに限って。育児の場面でも、赤ん坊がようやく寝てくれてホッと一息コーヒーを淹れた瞬間に泣き出したり…。そんな経験は、誰にでもあるでしょう。はい、もちろん私も日常茶飯事と言ってよいぐらい。中国語でも「好事多磨」(ハオ・シー・ドゥオ・モー)といって、良いことには邪魔が多いという意味で使われていますし、きっと世界のどこでも、似たようなことは起こっているんだと思います。

私の経営コンサル先でも同じような話を聞きました。色々な問題を解決し、ようやく「これから本格的に行くぞ!!」という時に限って、トラブルが起こるんです。と。でも、コンサルとして状況を拝見していると、そういったトラブルの解決も、非常に冷静に事務的に、またある時は時間をかけ、ある時は素早く、非常に臨機応変に対応されて来られています。また、小さい問題解決の積み重ねで、その企業さま、随分強くなられてきたと実感しています。「雨降って地固まる」なんでしょうね。と、すると、解釈の仕方にもよるかもしれませんが、結局のところ「良いことには邪魔が多い」のではなくて、「邪魔や困難を乗り越えてこそ良い事にたどり着ける」のではないかな、と思ったりもするんです。

恐らく、何の問題も失敗も無いという人はいないでしょう。できれば皆、失敗したくないし、いざこざに巻き込まれたくもない。そのために、予防となることはどんなことなのか、解決するためにはどんなパワーが必要なのか、競って学ぼうとするのだと思います。私自身、起業して2年半、撒いて来た種がアチコチで芽を出したことを嬉しく思いながらも、その分アチコチで大小色んなことが起こっています。一杯一杯になってしまいそうなことも、少なくありません。でも、一度にはできないし、その先には「良い事」が待っているんだと信じて、時にはそんな状況を楽しみながらコツコツ毎日を積み重ねて行くのも良いのかな、と思っています。

今、大変なのは、それを超えると良いことが待っているから。卵が先か、ニワトリが先か、みたいな議論になりそうですね。いや、そんなことで議論しなくて良いんです。自分がやりたいと思うこと、やらなければならなこと、その前に立ちはだかる問題の解決にパワーを注ぐことが大事なんだと思います。では、今週もがんばりましょう。


好事多磨 [hao3 shi4 duo1 mo2]

71.やっぱり行ってみないと!

2016/04/04 22:48 に Sae Goto が投稿

一昨日、大陸出張から戻りました。普段は中国に付き合いの長いパートナーが多くいることを自分の強みのように言っていますが、なんだかんだと国内でバタバタしている間に、あっという間に一年のブランクが空いていました。果たして、久々の上海は、物価も上がり(昔より円安だから余計にそう感じる)、スマホ人口が蔓延して電車の中はうつむく人々とQRコードの広告で溢れ、時給の比較でさっさと仕事先を変える若者たちのサービスは仕事への誇りや自信を微塵も感じさせず、それでも多くの人は大きな声で笑い、話ながら道を行き交う…。一年前には話題にも挙がらなかった越境EC、WeChatでのプロモーションと、アナログ時代の人間にとっては、ちょっと煙たい顔をしてみたくなる変化ですが、それでも何とか工夫してビジネスをしよう、もっと豊かな生活ができるように仕事をしよう、というエネルギーは、やはり圧倒されるものがありました。

日本の新聞やテレビの大陸情報は、私は正直、フィルターがかかっていると思っており、それなりの意識で情報を受け取っていますし、「直送」的なメディアの情報も、いくつか入手して自分なりの「像」を持つようにはしています。でも、今回一週間弱、行ってみて初めて感じる事、分かる事、味わえることがあると再認識しました。また、子供達には「そんな年でも勉強するの?」と笑われますが、今の年齢になったからこそ受け入れられることや、納得できることだってたくさんあります。また、パートナーの某社長も、一人娘が嫁いで母になり、家政婦も雇っているから自分は育児を手伝わなくてもよいし、ようやくこれから自分の好きな仕事ができる!と張り切っていましたし、別のパートナーからは商材の開拓や、貿易の仲介依頼のお話もいただきました。

こうやって、皆、少なくとも私の周りのパートナーさんたちは、真面目に、実直にビジネスを素直に愛して進めているのですが、どうもフィルターのかかった情報しか受け取れない状況では、そのような人達にスポットが当たらないようです。でも、今やインバウンドの時代、どんどん中国のみならず、色んな国から日本に外国の旅行客が来られるようになりました。また外国企業の日本駐在員とその家族、そして日本で独立する外国の方も増えています。そんな人たちと私達は交流できているでしょうか?素直な気持ちで接していられるでしょうか?残念ながら多分そうでない場合が多いですよね。なのに、ビジネスはインバウンドを狙う…。どうやってそのターゲット市場の特性を掴むのでしょうか?とにかく話してみる、まずは行ってみる、商売を始めてみる。百聞は一見に如かず。一歩踏み出せば課題は明らかになりますよね。そんなことを再確認させられた大陸出張でした。


百闻不如一见 [bai3 wen2 bu4 ru2 yi1 jian4]

70.ことばと空気

2016/03/28 10:47 に Sae Goto が投稿

「空気を読む」という言葉が流行りだしたのは、いつからでしょうか?もともと文語で、文字化されていないニュアンスとか、雰囲気とか、奥に秘めた想いや考えを汲み取ることを「行間を読む」と表現されていたような気がします。活字離れを背景に(?)、Face to faceのコミュニケーションにおいて、言葉にされないその場の雰囲気を把握することを「空気を読む」と言われるようになったんだと思います。

日本人は仕事上でも「阿吽の呼吸」「みなまで言うな」とばかりに、「空気」で同意に持ち込もうという風潮があるようですが、このあたりが国際ビジネスで「日本人は表現が曖昧」とよく指摘される所以なのでしょう。そこは「言わぬが花」の文化の日本人の美徳…でもないですよね。私は雰囲気と言葉とは別の次元のことだと思います。ビジネス上での取り決めは、発言や記録で明確に行わなければいけないですし、おそらくどの国でも(明文化したものをどの程度まで守るの程度は異なるとしても)同じだと思います。ただ、特に交渉事や反対の意見を持つ相手をどうしても説得したいときには、相手がどの国の人であれ、「空気を読む」ことが求められますよね。

これも子育てから学んだことですが、子供が喧嘩をして別の子に手を挙げた。ここで大人は「暴力はいけない」と理解させないといけません。その場の暴力を止めさせるために、一時的に大きな声を出すのは効果があるかもしれませんが、もしその大声で子供が暴力を止めても、理解して止めたのではなくて、大声でびっくりして止めただけです。また、喧嘩をしている時は、大人も子供も興奮していますから、そこで説得しても全く聞く体制ができていません。時間をおいて、落ち着くのを見計らって、なぜそんなことをしたのか、どう思うか、今後はどうしたらよいのか、話し合って考えさせないと、根本的には理解させられません。

大人の世界のお仕事も同じだと思います。特に異なる言語を持つ人との間でのコミュニケーションは、相手の状態やその場の雰囲気を汲み取って、自分の言いたいことをどう表現するのが最も効果的なのか、二段階で考える必要があると思います。中国語でも「弦外之音(シィエン・ワイ・ジー・イン)」といって、弦楽器の余韻の意味から派生した、言葉に言い表さない意味のことを比喩する表現があります。なんとも優雅な漢字の熟語ですが、スマートにお仕事を進めるために、聴衆が「聴きたい!」という姿勢になったときに、思い切って演奏できるような日々のトレーニングを積みたいですね。


弦外之音[xian2 wai4 zhi1 yin1 ]

69.バタバタの中に

2016/03/14 16:40 に Sae Goto が投稿

年度末となり、いつものバタバタに更に輪をかけている今日この頃ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?急いだり、慌てたりするたびに、注意力が散漫となってミスを犯したり、そのために元々足りない時間を問題解決や原状復帰に無駄に費やしてしまったり…。ただ「忙しい、忙しい」と周りに慌ただしさを振りまいているのは、見た目にもあまり美しいものではありませんね。どんなに忙しくても、どんなに怒りたくても、どんと構えて穏やかに落ち着いて対応したいものだなぁ、と改めて思うことが増えました。

しかも、この年になって、改めて実感することがかなり多いですね。若いころ、そうですねぇ、社会人になりたての20代というのは、管理職の方が「偉そうに」見えてしまい、海外からのお客さんを連れて、あちこち通訳や出張に忙しかった私は無知で、悲しきかな、「いいなぁ、管理職は、ゆっくりできて。」と思っておりました。また、こんなに忙しいのに、なんであんなにニコニコしていられるのだろう、と妬ましくも思っていました。今は、その管理職の方々の「ニコニコ」が、大きなプレッシャーや足を引っ張ったり邪魔をしようとする勢力とのストレスと闘いながらも、表に出さない人生経験とトレーニングの賜物だということが分かるようになりました。

単純に私が年を重ねたこともありますが、子育てをしていると、子供の純粋な質問にも色々と感じるところがあります。純粋で、これから成長していこう、問題を解決していこうとするエネルギーを、上からの力でかき消してしまうことなく、育て、答えていくということが、どれほど難しいことなのかというもの、日々実感しています。面倒くさいようですが、これを超えていって人は成長できるんでしょうね。

どんなに忙しくても、それは自分だけの世界の話。社会の中で生きていくには、他人と話し合ったり、妥協したりしながら協調していかなければいけません。自分だけの忙しさや焦る気持ちを、人にぶつけることなく、一息いれたり体を動かしたりしながらリフレッシュして、いつも優しく人に対応できるような、そんな人を目指したいですね。中国語よりも日本語でよく聞く言葉、「忙中閑あり」、忙しい自分の体ではなくて気持をコントロールして、一段上を目指せるよう、新年度もがんばりましょう!!あ、まだ半月、3月も残っていますね。こちらも時間を大切に!!


忙中有闲 [mang2 zhong1 you3 xian2 ]

68.目標はシンプルに、交渉は粘り強く

2016/03/07 14:27 に Sae Goto が投稿

先週は日本・中国企業さんそれぞれに商談がありました。チアーマンサポートの基本事業は、もちろん中小企業様向けの経営サポート・サービスなのですが、自社のコンサルティング能力及びビジネス感覚向上のため、また、コンサルタントとクライアントという関係以外にも、ビジネス創造における協業者と言う関係でも企業様とお付き合いするため、得意分野を活かしたビジネス創造に日々挑戦しております。

そんな中、特に国際ビジネスをする上で改めて気づかされることがあります。今回は我慢強い交渉について。日本人は交渉が苦手…というか、交渉になると逃げ腰になりがちです。新しい市場で新しいパートナーと新しいビジネスをやるぞ!!という意気込みは良いのですが、実際に詳細を詰めて行くに当たり、パートナーと100%意見が初めから同じということは、ほぼあり得ません。なので当然自社にとって絶対譲れないところ、方針などを明確にして、相手と話し合い、上手く交渉していくことが求められます。

しかし…。日本人は時に交渉をケンカや争いごとと取り違えてしまい、その交渉を良い方に持って行く努力よりも、早く終わらせることにエネルギーを費やしてしまいます。息も詰まるような駆け引きの緊張感が続くこと、これは大陸的な国家では遊び感覚とでも言う位、初めに落とし処を持って交渉に臨み、あわよくば自分にとってより有利な方に進むよう、あの手この手を使って条件を引き上げてきます。一方、相手の発言と自分達の条件がかけ離れると、そのギャップを埋める話しあいは、まるで喧嘩だ!!早くどっちかが引かないと!!と思ってしまうのが日本人(皆ではないけれど)。だから発言も、自社意見「やりたい」の一点張りか、「ここは一歩下がって…」と、相手の言うことを飲むか、交渉の時間・交渉でやりとりする言葉が極端に少ないと私は思います。

話をこじらせたくない、という日本人の気質からこうなるんでしょうか。でも、案外自分達のやりたいことの優先順位さえ決めれば、あとは腹が定まった者の方が勝つような気がします。交渉は、我慢や忍耐力が必要ですが、やりたいことを実現するため、という極めてシンプルな目的の為にあるような気がします。艰苦朴素(艱苦朴素:ジィエン・クー・プー・スー)苦労に耐えて、質素に粛々と頑張る、ということですが、日本人ワーカーは後者の「粛々」には慣れているのですが、交渉の粘りは(私も含め)もうちょっと頑張りたいところですね。決して怒ったり気を荒立てるのではなく、目的の為に、相手とじっくり話し合うこと。これに強くなれば、国際ビジネスが非常に楽しく展開できそうな気がします。「苦労に耐えて」とはいうものの、ですが!!


艰苦朴素 [jian1 ku3 pu3 su4 ]


67.手も脚も頭もバラバラな時は

2016/02/29 17:34 に Sae Goto が投稿

新しい年が明けた、中国の旧暦のお正月だ、と言っている間に、もう今日で2月も終わりです。日本の多くの会社・学校の今年度はあと一カ月を残すのみ。学校などは、もう最後の保護者会や卒業生関連のイベント目白押し。なんてことでしょう。今年、2月はいつもの年よりも1日長いのに、とても得した気にはなれないほど、毎日てんてこ舞いの生活です。

その「てんてこ舞い」に当たる中国語が、「手忙脚乱(ショウ・マン・ジィアオ・ルゥアン)」、漢字を見るだけでも手は忙しく、足も乱れている様が表れています。私自身、ようやく会社維持のベースが固まってきた、と思った矢先に新規案件で時間と頭を使い、診断士協会のイベントやセミナーのお声がけなど、ありがたい次の手がある一方、子供たちの学校にも行かねばならず、手も足もチリチリバラバラです。そして、多くの方がそうされているように、私も細々した簡単にできることは先に片付け、じっくり考える必要があるものは、後で時間を取るようにしています。

ところが、忙しい時は、このやり方があまり良くないことが最近わかってきました。私自身の年齢の問題もあるかもしれませんが、朝から家事、続いて仕事、夕方に子供の宿題・お稽古事、家事を終えると、子供が寝てからゆっくり腰かけると、もう体だけでなく、頭が疲労して、夜中まで起きていても何度か思考停止に陥っています。そして、知らない間に時間だけ過ぎているので、睡眠不足になってしまいます。そこで、思い切ってかなり早く寝るようにし、だれも起きない3時や4時台に起きて仕事(それも、じっくり考える系のもの)を始めてみると、やはりフレッシュな頭で考えられるし、睡眠時間も夜中の思考停止&ダラダラ夜更かしよりは多くしっかり寝られるようになりました。一人で考えたい、電話やメール、そして家族からも声かけられないで集中したい!!そんな時には、この方法はかなり体力を維持しながら効率を上げられるような気がします。

ただ、かなりのリスクもあります。まだ「しでかした」ことはないのですが、この方法について、ある知人に話してみると「それは、あなたが朝型だからできるんじゃない?私は絶対無理。早く寝たからと言って、早くには起きられない。」うん、確かに疲れているときは、早寝しても早起きは辛いでしょうか?それこそ、締め切りが迫った仕事で、「明日早く起きてやろう!」と決めたのに寝過ごしてしまっては、本当に「手忙脚乱」になってしまいますね!!

手忙脚乱 [shou3 mang2 jiao3 luan4 ]


66.ローマを思う

2016/02/22 17:15 に Sae Goto が投稿

会社を設立して、もうすぐ二年半になります。会社設立前は海外に5年いたこと、その前は旧姓で診断士以外の仕事をしていて、日本国内の営業ネットワークが皆無に近いことから、信頼を少しでも早く得られるよう会社を作ることにしました。そして、コンサルティングだけでなく、クライアントさんの売り上げ増加の貢献分に見合った利益を得られるよう、ビジネス創造をがんばろう、その準備期間には2年はかかるな…と思って、はや二年半です。

おかげさまで、今はそれなりに実績も経験も重ねました。またビジネスもいくつかは着手しましたし、もちろん商談の途中で挫折したり、折り合わなかったりと、安定事業収益を得られるような段階にまで達成したものは…、自信をもって言えるほどではありません。が、何か見えてきたものがあるので、もう少し止まらないで進んでみよう!というところにいます。

一つのビジネスも、育てて黒字化するには数年かかるものなのに、お客さまも、ビジネスも何もないところで2年で何かを仕上げようとした当初の目論見が甘かったというのもあります。一方で子育てをしながらも動き回った甲斐あって、一度お会いした方、一度何かスポットで売買やコンサルでご縁のあった方が、再びつながるようになってきました。そして、チアーマンサポートの事業としても、どういう構成でやっていくのか、具体的に考えられるフェーズに入ったと思います。

お陰様で、私は家族にも恵まれていて、時には背中を押してくれたり、時にはリラックスするよう促してくれたりするので、公私のバランス、気持ちのバランスを保てているようです。だからこそ、どこかで還元していきたい、という気持ちにさせられます。

中国語ではありますが、もともと西洋のことわざ、「ローマは一日にしてならず」、調べてみたら中国語でもありました。「罗马非一日建成(羅馬非一日建成)ルオ・マー・フェイ・イー・リー・ジィエン・チェン」というんですね。中国4千年の歴史とはいえ、やはり古代ローマにも学ぶんだ。そんな古代ロマンを思うと、たった2年やそこらで何かを成そうとする自分がちっぽけに思えます。が、やはり一日一歩、進もうと思います。


罗马非一日建成 [luo2 ma3 fei1 yi1 ri4 jian4 cheng2 ]


65.平常心トレーニング

2016/02/15 12:18 に Sae Goto が投稿

20代の頃は、30代や40代というのが、だんだんと衰える、おばさんになる、というイメージしかありませんでしたが、最近、この年だからできるようになった、まだまだ努力すれば進化できることがあるもんだ、とつくづく思うことがあります。良い意味での開き直りです。

小さい頃から私は褒めて育ててもらったからか、良くできて当たり前で、失敗することや思ったほどに結果がでない、ということを恐れていました。何とか結果を出すためにがむしゃらに(時々健康を害する程であっても…)やってきたものです。それはそれで、若い時の自分の磨き方なんでしょうが、随分今から思えば無駄なエネルギーを費やしてきたようにも思えます。ところが今は「うまく行かないこともある。でも、できる限りの事をやってみよう。」という、多少心にゆとりがあるのでしょうか、それとも色んなパターンを経験してきて「絶対」はこの世に存在しないことを分かってしまったからでしょうか、失敗しても明るく捉えられるように(いや、正しくいうと、やっぱり失敗はいやです。でも、子どももいますし、あまり暗い顔しないようにしよう!と思って頑張れるように)なりました。

うまく行かなくて今は谷底にいるぞ、というような時があっても、道は開けるとの信念をもって動き続ければ、そう長い間暗い気持ちが続かなくなったのは年齢や経験によることなんでしょう。また、自分の気持ちに反して、顔や体が老化していくものですから、あまり良く見せることに拘っても仕方ない、と思えるようになったことも、必要以上に背伸びをしなくなることに結びついたんでしょう。比較的落ち着いて物事に取り組めるようになりました。成功はしたいけれど、良い恰好は見せなくてもよいと思えば、自然体の自分でいられ、より平常心で努力できるんですね。

うまくやろうと思えば思うほど、失敗してしまうもの。中国語でも全くそのままの言葉、「弄巧成拙(ノン・チィアオ・チェン・ジュー)」という熟語があります。大きいことであればあるほど、難易度が高ければ高い程、緊張もするので平常心で臨むことが必要になってきます。それを如何に平常モードに自分をコントロールできるか…これこそ、毎日のコツコツ努力に他ならないのだと思います。その積み重ねで人間は年をとっても中身は成長できるんだと最近実感しています。

さぁ、今週もコツコツ、がんばりましょう!


弄巧成拙 [nong4 qiao3 cheng2 zhuo1 ]


64.意味のある失敗に

2016/02/01 19:43 に Sae Goto が投稿

昨年、某公的機関の専門家登録をし、そのスポットでの経営相談案件で多く学び、且つ頭の瞬発力を鍛える機会をいただいています。もちろん、スポットでなくても、現在顧問契約中の企業さまにも毎回新鮮な刺激をいただいております。こういった業種を問わないコンサル活動を続けていると、それぞれの業界の特性や商習慣を新たに覚える一方で、どんな業界でも基本は同じ、と行きつくこともあります。そのひとつは、失敗の経験が人や集団を強くしている、ということです。もちろん、失敗のままで終わるのではなく、失敗から必ず何らかの回復や原状復帰、あるいは何かを諦めたり方向転換して別の「常態」を創り出した場合に、その過程で強さを身に着けられているようです。

だれも失敗したいとは思わないですし、そのために起業セミナーやコンサルを受けたり、本を読んだりするわけですが、十人十色、企業のたどる道はみな同じではありません。業界、地域、そして時期といった外部要因のほかにも、会社の規模やキーパーソン、そしてそれを支えるチームワークの有無(もちろん、経営者も!)の内部要因など、企業の運命を変える要素はあちこちに転がっています。だから経営者がどれだけ勉強しても、管理をしても、どうしても逃げられない失敗や不運があるものなんでしょうね。

でも、それはそれで、仕方ないものなんだと割り切り、失敗を恐れずに基本となる方針を決めたら腹をくくること。そうすることで、失敗をパワーに変えることができるのだ、ということを、クライアント企業様は教えてくださっているような気がします。では、私たちコンサルタントは、そんな企業さんに、どう接すればよいのでしょうか。それは、私たちの中の「直接&間接失敗からのリカバリー・データベース」をより豊富にして、企業さん内部の経験からは思いもよらないリスクを、より早く察知したり、回復の方法のバリエーションを提案することにあるのだと思います。

チアーマンサポートも複数の人間が活動するようになり、一人ですんなり(いや、勝手に思い通りに)実行していたことも、他のメンバーの意見が入ることで、考えたり妥協したりする必要が出てきました。その時はそんな「調整」のための時間も無駄に思えますが、長期的に見れば、より組織として強くなるためのコミュニケーション力の鍛錬だと思います。すんなりいかないことも、失敗してしまうことも、これはすべて次の一手のバリエーションを増やしてくれる経験値として蓄積されている。中国語では、「吃一堑,长一智(喫一塹、長一智):チー・イー・チィエン、ジャン・イー・ジー」失敗を一度喫すれば、その分知恵がつく、という諺があります。塹(チィエン)とは、防御用のお堀のこと。つまずいたり、穴にはまってしまったり…ということなんでしょうね。今後も停滞や失敗の「お堀」から頑張って這い上がりながら鍛え、より強い会社を作っていきたいと思います。

吃一堑,长一智 [chi1 yi1 qian4, zhang3 yi2 zhi4 ]

63.習うより慣れろ

2016/01/25 14:07 に Sae Goto が投稿

今年に入って、ひとつ始めたことがあります。個人事業主として事業登録をしました。8年前に診断士登録をしたと思ったら5年間の海外生活。3年前に帰国して、株式会社として起業しました。はじめは何ができるのか分からないので…分からないから少しずつ始めるのではなくて、初めて会う相手の方にも安心していただけるよう、株式会社の形を整え、ホームページも作り、顔の写真も出して、持ちネタを発信し続け、パートナー達とビジネス創造の道を探りました。その中で、会社としてできることの他に「中小企業診断士」の協会員であるがゆえに、個人としてお受けすべきお仕事も増えてきました。初めはごく少しだったのですが、ありがたいことに数がまとまってきましたので、株式会社の他に個人事業主としての登録もすることにしたのです。

経理面での手続きは確かに面倒くさいかもしれません。でも、良く考えてみれば「自分の会社ならどうするだろう?」とクライアント企業さんの経営陣の心によりそってコンサルすることを心掛け、自分でも事業をやってみることにしたのだから、個人事業主としての管理の面倒臭さも、共有できたほうが、いいか!!そう思えるようになりました。すると、個人ベースでのコンサルティングの数も増え、さらにお客様のニーズの広がり、そしてどんな業界でも、どんな規模でも共通する悩み、色んなものが見えてきました。まさに、「習うより慣れろ」です。一歩踏み出して会社を作り、受注できるか、やってみないと分からない!!と、出張したり営業したりしているうちに、民間及び公的支援のコンサルも増え、やるべき事業の方向性や実現性も具体化し、相乗効果を感じています。

起業・独立、そして経営については、いろんなノウハウの本が出ています。でもそれは飽く迄、手続き面と基本的理念までです。(もちろん、私も手続きの本や業界特性に関する本は読んでいます!!)でも、自分で経営・運営をするには、自分で道を切り拓き、耕し、ならしていくしかありませんね。中国語なら熟能生巧(シュー・ナン・シェン・チィアオ)、熟すること(慣れること)で巧みになれる、ということ。やりたいこと、やらなければ!と思うこと、沢山でてきました。不安に思っている暇はありません。ただ、何度も何度も繰り返しチャレンジしていくだけです。元旦の計にしては、少し遅めですが、今年は大きな一歩になる、そんな年にしたいと思っています。皆様、よろしくお願い申し上げます。


熟能生巧

[shu2 neng2 sheng1 qiao3 ]

62.拍手は片手では…

2016/01/18 13:28 に Sae Goto が投稿

先週末、1月16日(土曜日)夕刻に、弊社事務所イベントルームにおきまして、第一回のG-セミナーを行いました。20名の方に参加いただき、講師には京都の大王テクノス株式会社社長・張英さんをお迎えしました。また本セミナーの前座企画として、中国インバウンド必須アイテム「WeChat」の体験コーナーを、グリッド・リサーチ株式会社のゴン社長にボランティアでご担当お願いし、皆知っているようで知らない中国ITツールの利用状況と日本でのインバウンド誘致の有効性について、お話いただきました。それ以外にも、グリッド・リサーチの社員の方や診断士仲間、上海時代の同僚や御取引先など、本当に沢山の方のご支援や応援をいただき、盛会に終えることができました。

ありがたいことに、本件のアンケートにも「この度は、日中間のビジネスにおけるトラブルを未然に防ぐ心構えの秘訣を教えていただきました。」、「官製セミナーやコンサルタントのセミナーにはない説得力のあるセミナーでした。現場の生々しい話題から、様々な気付きがあった。その一つは、本来の機能に関わりの無い品質への拘りは、海外では通じないものということです。」といった、嬉しく、有難い感想を多数いただいております。

弊社としては初めてのセミナー事業で、御見苦しい点も多々ありましたが、今回の反省点を次回に活かしながら、より「人と経営を元気に!」していけるG-セミナーを企画いたしたいと思います。

さて、こういった経験から学んだのは、一人では何もできない、ということです。チアーマンサポートは、一人の会社でスタートしており、一人で考えて実践した部分は少なくないかもしれませんが、今回のセミナーには多くの方々のお手伝いやご好意、そしてご協力をいただいており、それなしには為し得なかったことは断言できます。頂いた多くの拍手、これは片方の手では決して鳴ることがことがない、という中国語のことわざ「孤掌难鸣(孤掌難鳴):グー・ジャン・ナン・ミン」にもあるとおり、直接・間接的にお力添えをいただきました皆様に感謝の気持ちを忘れることなく、今後も努力してまいりたいと思います。何卒宜しくお願い申し上げます。


孤掌难鸣

[gu1 zhang3 nan2 ming2 ]


61.千里の道も

2015/12/21 0:38 に Sae Goto が投稿 今年最後のコラムになりました。先週秘書とも忘年ランチをしたり、年賀状を用意したりはしているのですが、まだ年末の実感が湧きません。それは、ありがたいことに、前向きに次にやるべきことがドンドンと、社外から入って来ているからでしょうか。いままで撒いてきた色んなことが、芽を出しつつある、そんなフェーズにようやく当社も入った気がします。

どうすれば売上があがるのか、どうすれば効率化が図れるのか…ご相談をいただくと、中小企業診断士資格を取得するのにそれなりの時間を学習に費やした身としては、習った理論に答えを求めたくなってしまうものですが、実際にそれでは教科書通りの答えはできても、その企業にとって、生きた答にはならないことを、改めて感じています。では、クライアント様の企業にとって、生きた答を示すためには…といっても、これまで長い歴史を積み重ねて来られた企業様のお悩みを、数時間で片付けられよう訳がありません。でも、できるだけ早く状況を読み取り、できるだけ経営者の気持ちに寄り添った考え方に自分自身を当てはめることは、トレーニングで可能になります。また、コンサルティングの経験だけでなく、自分も事業に携わることが、言葉の裏付けを与えて重みのあるアウトプットができるようになるだけでなく、受け手にとっても価値が高い気づきとなることも、以前から「そうかな…」とは思っていましたが、今になってやっと、その仮定は正しかったと確信できるようになりました。

ただ、実際事業を始めてみるとなると、そう簡単ではありません。(それを実感できるだけでも、経営者さんの気持ちに一歩寄り添えると思っていますが…)それでも、やってみる。どうせすぐには回答はでない。でも、自分がアドバイスするように、自分自身が事業を運営して、本当にその通りになるか、メーカーさんが品質テストをされるのと同じように、私達コンサルタントも提供するサービスのチェックを行うことは非常に大事なことだと思います。そして、一人の力ではどうにもならないことも、ネットワークを持ち続け、拡大することで、一人の可能性がぐっと大きくなることも、この一年で再確認いたしました。

千里の道も一歩から、「千里之行、始于足下(千里の度をするなら、足元から始めよ)」転職したのだから、独立したのだから今までのキャリアを活かして…!!!なんて思わず、今必要で今できることを、こつこつ積上げて、また時代に合せてモディファイさせていきたいと思います。

本年もお世話になりました。来年も何卒宜しくお願い申し上げます。


60.人との広がりが、シゴトの広がり

2015/12/14 15:26 に Sae Goto が投稿

今やインターネット上のバーチャル空間で「つながり」「絆」を持つ時代となりました。私も、実年齢の割には、バーチャル空間での買い物や仕事を活用している一人です。いや、実際に子育てや家事も担当する身としては、バーチャルで済ませられるならば、お店や取引先に往復する時間が省略でき、子どもの近くにいても色んな事が一度にできるので、こんなに幸せなことはありません。リアルだから良い、バーチャルだから良くない、というような線引きは、スピード感と行動範囲の拡大を考えると、殆どないと言っても過言ではありません。

ただ、それは、「つながり」や「絆」の相手と、本当に意思の疎通ができている、と確証できる場合に限られます。

とかく、人付き合いというのは、面倒なことが多いものです。特に師走、あちらこちらと、所属する団体やグループの忘年会があります。つながりを強くするための有難い会でもあり、連日続くと、勝手にさぼってしまいたくもなります。(幹事の方の気持ちも忘れて…)でも、いや、だからでしょう。そういった友達付き合いを、無理までして、とはいいませんが、大切にすることで、得られることは大きいのです。

先週は、お知らせにも書きましたが、弊社とグリッド・リサーチ社とで協業する中国のスマホアプリ、WeChatの勉強会を開催しましたが、その日の朝、子どもが体調を崩しました。普段は元気なのに、そんな日に限って、です。でも、ファミリーサポートさん、近所のママ友、普段からのネットワークが一大事を助けてくれました。お陰で、その勉強会は予定通り開催でき、弊社事業に協力的な方にもまた出会うことができました。

こうやって、ちょっと立て込むと「面倒だな…」と思うような人付き合いも、非常事態にはパワーを発揮してくれるのです。「多一个朋友,多一条路(ドゥオ・イー・ガ・ポン・ヨウ・ドゥオ・イー・ティアオ・ルー)。」友達が一人増えれば、可能性が一つ拓ける。持つべきものは、友達だ、という訳です。特に一人起業した弊社のような会社だと、サポーターが増えることは本当に有難いことです。株式会社チアーマンサポートは、まだまだ「サポーテッド」と、支援されている状態ですが、そんな繋がりにも感謝の気持ちを忘れず、今後も頑張って行きたいと思います。


多一个朋友多一条路

[duo1 yi2 ge peng2 you duo1 yi1 tiao2 lu4 ]


59.思いやり・リレー

2015/12/07 0:01 に Sae Goto が投稿

プライベートの話ですが、週末、久しぶりに映画を見ました。実話に基づき日本・トルコで共同制作された「海難1890」という映画です。トルコ海軍の船が和歌山沖で座礁、乗組員が海に放り出されたのを地元の漁民が助け、それから95年後にイランに残された日本人をトルコ救援機が救出したという、国境と時を超えた真心の“やりとり”のお話でした。映画の中では助ける人・助けられる人を95年後も同じキャストが演じていましたが、実際には映画の中の二つの出来事は95年もの隔たりがあり、両事件をリアルタイムで体験した人は非常に少ないでしょう。でも、他人を思いやる気持ちが、こんな時空間のスケールでやりとりされるなんて、夫々の時代を生きる人間が、語り継ぎ、感動し、また語り継いだのですね。私たちも自分ができる小さな事から大きなロマンのパーツを作って行けるような気がしました。

さて、現実のお話に戻しましょう。「業績が良い会社は雰囲気もよい」、というのは一般的に言われていることながら、私もそれを実感します。業績が悪いから雰囲気が悪くなるのか、雰囲気が悪いから業績も悪化するのか、その辺りは色んな要素が絡んで負のスパイラルを生むのでしょうが、雰囲気も業績も良くない組織の共通の特徴として、「だれもボランティアで率先しようとしない」ことが挙げられると思います。「どうせやっても何も見返りが無い」「だからやるだけ損」という空気が常態化し、構成員は皆背中を向け、「提案」「改善」「発言」が挙がることなど到底期待できない。そんな空気で良い仕事はできないですよね。

「情けは人の為ならず」と言いますが、誰かの為、組織の為、と思いやりを持って行ったことは、必ず自分の身にかえってくるということ。これは初めに書いた映画の話にも言える事ですし、その反対が、皆背中を向けた組織、ということになるでしょう。状況が良くなくても、皆が問題意識を持ち、一緒にこの苦境を乗り越えようと結束力が高まれば、その場の雰囲気は明るく前向きになり、不思議とパワーが湧いてくるものです。「与人方便,自己方便。(ユィー・レン・ファン・ビィエン・ズー・ジー・ファン・ビィエン):人にとって都合良くなれば自分にとっても良くなる。」、やはり中国語でもこのような考えを示す言葉はあるんですね。

「うちの会社は誰も進んでやってくれない。やりたがらない。」と、消極的な雰囲気を嘆く経営者の方、まずご自身から「社員のため」に行動をされては如何でしょうか?時間がかかることかもしれません。でも先手必勝、継続は力なり。私も自分磨きのため、思いやりの心と行動力を、これからも鍛えて行きたいと思います。


与人方便自己方便[yu3 ren2 fang1 bian4 zi4 ji3 fang1 bian4]

58.漢方医のように

2015/11/30 9:50 に Sae Goto が投稿

業務効率をアップする方法に、パターンやマニュアルを作って、業務やサービスの均一化を図ったり、一定単位の作業時間短縮を推進したりすることがあります。これは主に、同じことを大量にかつ均一に繰り返し生産・処理するときに有効な方法です。もちろん、環境の変化や顧客の嗜好の変化によって、その方法も時と共に変更・改善していかねばなりませんが、基本的に如何に基本に忠実に、如何に高速でできるかに、パワーが注がれます。

しかしながら、コンサル事業の顧客インターフェースでの業務というのは、どうもこの手の効率化は難しいようです。理由はいわずもがな、企業の中身は十人十色だから。もちろん、コンサル案件の数をこなす中で、「このパターンの企業には、こういうやり方で」「あのパターンの企業にはあの方法で」と、自分なりに経験データベースから接し方やアドバイス内容を検索し対処してみるのですが、どうも過去の経験が100%活きることは(私自身のコンサル経験がまだまだ未熟であることも大きな要因ですが)なかなかありません。特に「その企業さまの為に」という思いがあればあるほど、「デフォルト」や「スタンダード」から遠ざかってしまう気がします。

中国の四字熟語「对症下药(対症下葯:ドゥイ・ジェン・シィア・ヤオ)」とは、漢方のお話から来ているようで、中医学では同じような風邪でも、その人の体質によって異なるお薬を処方することから、この言葉が生まれた、と聞いたことがあります。いつの世も、中小企業の経営者の悩みのトップは「売上が伸びない」ですが、その業界自身がどうなのか、外国企業や競合他社の勢力がどうなのか、市場がどうなっているのか、そして企業の中身が(ヒトやモノ、そしてカネ)がどうなっているのか、この組み合わせを考えずして、あるべき道を示すことは不可能ですよね。

とすると、アドバイスのパターン化ではなくて、アドバイスをアウトプットするまでの思考のパターン化ぐらいまでは可能なのかな、と思ってみたりして。いや、パターン化ではないですね。「対症下葯(ドゥイ・ジェン・シィア・ヤオ)」、それぞれの企業さまに対して最も良い方法を導き出す、という理念は変わらない、ということでしょうか。それならコンサル事業はパターン化や効率化は図れない?!というのも「コンサル事業者」としては面白くないので、弊社では一中小企業としてビジネス創造を行っております。すでに何度か、日中の中小企業さまと取組をさせて頂いていますが、その経験こそが、コンサルに活かせるのだと思っています。今週も両方予定が入っています!それぞれに良い薬をアウトプットできますように!!

对症下药[dui4 zheng4 xia4 yao4]

57.後の祭り

2015/11/16 15:38 に Sae Goto が投稿

実は昨日、子供の将棋大会に付き添ってきました。私自身、恥ずかしながら、将棋のことは一切わかりません。子供たちがサッカーを習い始めた時も、自分自身の経験がないことを始めたことに対して、応援はしましたけど、どうやって練習すればいいのか、どうやって上手くなれるのか、子供と一緒に学んだような気がします。そして、途中のチームプレーや技術はともかく、「相手のゴールにボールを入れた方が得点になる」という、極めてわかりやすいルールと目標のもと、親も必死になって応援したものです。ただ、将棋はそういう訳にはいきません。

第一、スポーツではありませんから、屋内で大声を出して応援できないですし、私自身ルールがわからないのですから、静かに集中して頑張ってくれることを祈るしかありません。何となく、勉強してみたいような、でも奥が深くてそこまで自分で理解を深めようという気力がないような、そんな中途半端な気分です。そうやって、親自身が子供と共に歩むことを辞めてしまうと、もう子供の好奇心は無限大、あっという間に親の見えないところに行ってしまいます。一緒に勉強しようなんて思ったころには、もう追いつけません。後の祭りです。

ちょうど今の私にとっての将棋にぴったりの言葉を見つけました。後の祭り。手遅れ。中国語では「马后炮(馬後炮)マー・ホウ・パオ」といいます。馬の後で大砲を(?)を鳴らすから、タイミング的に遅い、そういう意味かと思っておりましたが、実は中国将棋のことだったようです。中国将棋の「馬」の駒の後に「炮」の駒を控えるということらしいです。日本の将棋も中国将棋もわからない私は、これ以上のコメントは控えますが、子供の成長と同様、社会や環境の流れの速さについていくかどうか、かなりこじつけながら同じことかな、と思っています。

新しいものに感激したり、刺激を受けることはあっても、それを自分の生活やビジネスに取り入れるのは、今までやってきたことを手放したり、導入にあたって多少のストレスや出費、エネルギーが必要となることから、だれでも若干はおっくうになります。でも、みんなが取り入れてから始めていては、リスクもない代わりに、先駆者利益も享受できません。でも、だれでもリスクは最小に抑えたい…。ここはビジネスセンスの見せ所ですよね。いやいや、単に「勘所」と言っているのではありません。これまでの経験に基づいた勘のほかに、客観的で定数的な根拠のある分析も大切です。会社で行うなら、企業としての判断が必要だからです。

新しいものに対して、どこまで勇気をもって臨んでいけるかは、それにどこまで対処できる準備ができているかにかかっているのでしょうね。将棋に関しては、もう私は子供に教えてもらうことしかありません。でも、子供たちが将棋の世界で新たな境地に挑んでいくことについては、十分準備をして、緊張はするだろうけど、よい緊張とパワーに本番化けられるよう、手伝っていきたいと思います。そして…そのほかの、そうですねぇ、仕事の部分に関しては、だれにも負けない部分をもっともっと磨いて、チャンスが来た時に手遅れに、そう、馬の後の炮にならないよう、感性と実力をつけていきたいと思います。


马后炮 [ma3 hou4 pao4]

56.小さな手で、こまやかに。

2015/11/09 12:06 に Sae Goto が投稿

大きな手に大きな脚。中国語読みすると「大手大脚(ダー・ショウ・ダー・ジィアオ)」、お金遣いが荒い、という意味なんです。大きな手でガサっとお金を掴んで、大きな脚でお金を踏んでいくような、そんな雑でガサツなイメージがこれらの漢字から湧いて来ませんか?弊社は設立から3年目を迎えておりますが、この4字熟語のイメージ、設立時のことを何となく思い出すのです。


会社の設立、事業の創業については、それなりの準備や計算をするものですが、公的な届け出や印紙代、オフィスや工場など、場所を必要とするならその保証金や地代家賃、そして通信や事務処理には必ず必要なOA機器やそのインフラ環境。営業拡大のためのHP制作や名刺、文具…。あまりに色んなことでお金が出て行き、しかも届出や登録などでアチコチ大股で動き回らないとだめなので、知らない間にお金が出て行ってしまいます。お金の計算をしようにも、まだ慣れていなかったり、あれこれ事務手続きが多すぎて後回しになったりで、本当に始めのうちに収支確認がおろそかになったりするものです。「大きい手」というのが、雑な作業イメージであるだけでなく、小回りの利かない、どんくさい手にも思えてきます。


このような事態を何とか阻止するには…やっぱり手も脚もこまめに動かす、働かせることなんでしょうね。収支計算はこまめかつ効率的に行い、現場や営業先へは足繁く通い、常に収入と支出のバランスを把握しているような状態にすること。3年目に入って、一通りの動きは一段落して、弊社のルーティンの業務や収支と臨時の業務・収支の感覚が少しずつ明確になってきました。一方で第二弾・第三弾のビジネスへの参画を手掛けている今、どうしても取引先が増えたり管理すべき事項が増えてしまって、ひとつひとつのことが雑になってしまいそうですが、何分私も他人様の会社組織に対して、その管理方法のうんちくを述べる立場。自分で放蕩経営をしていてどうする!?と、自分自身を鼓舞している状態です。


お金の問題は、本当に多くの企業様が抱えておいでの経営課題なんですが、使うべきところではある程度思い切って使い、締める所では思いっきり締めて行く、このメリハリが大事なんですよね。でもどの程度かというのは、業種や企業規模、その立ち位置によって違います。そのさじ加減をマスターすれば、経営管理はもう、掌握できたようなもの…でしょうか?大きな手ではなく、敏感な小さな手でしっかりコントロールしたいものですね。


大手大脚 [da4 shou3 da4 jiao3]

55.苦しくない時も神頼み

2015/11/02 15:34 に Sae Goto が投稿

気候がよいこともあり、私生活面では地域等のイベントが多くある一方、そういう時に限って各種相談やコンサル案件、そして会議など、びっしり詰まった一週間でした。まだ子育て世代でもある私にとっては、家事育児に独立事業を回していくことは、スケジュール表に書き出してみると易しいものではありません。でも、ありがたいことに私の性格の図太さからか、出張の度に親戚に助けを求めたり、ファミリーサポートさんに着て頂いたりして、すっかり「普通に」助けを求めています。また私の仕事の内容を理解してくれている家族も、非常に協力的に動いてくれるので、「また出張行くの~??」とは言われますが、話し合うことで一回一回、小さなイベントを過ごしてきています。

子育ては、一人で抱え込むものでは無い、他人を頼っていいんだ、と悟ってから既に10年以上経っております。子育てで学んだことは本当に沢山あるなぁと自分でも感心してしまいますが、仕事でも全く同じだと思います。失敗やリスクを予め想定し、事業を進めることはできるのですが、必ずしも想定通りの失敗がやってくるわけではありません。いや、むしろ失敗とは、想定外のところで起こるものです。だからその失敗状況の把握や原状復帰に時間と労力が費やされてしまうのです。その時に、平常部分が平常で保たれなくなったら…。家庭では掃除等、多少さぼっても直ちに支障がでないものもありますが、やはり食事のこと、子供の学校のことなどは、止めることができません。また会社でも、週次、月次のルーティンワークは止めてしまう訳にもいきません。

そんな時に、急に誰かにお願いしようとすると、一から、いや、ゼロから説明・お願いしなければならず、早く失敗の回復にかかりたいのに、なかなか平常部分から抜け切れません。そんな時の為に…というのは、非常に都合の良い話かもしれませんが、普段からお願いするということ、情報を共有すること、というのは、どんなに面倒くさくても、多少コストがかかっても、非常時にパワーを発揮するのではないかと思うのです。

「苦しい時の神頼み」とは、中国語でも同じような言い回しがあります。「平时不烧香,临时抱佛脚(平時不焼香、臨時抱仏脚):ピン・シー・ブー・シャオ・シャン。リン・シー・バオ・フォー・ジィアオ」普段は焼香をしないのに、臨時(何かある時)に仏の足にすがりつく、ということ。お願いする方も、労力や信用、そして気持ちよく手伝ってもらえるような気配りが必要です。それを普段から出し惜しみすることなく、ネットワークを確立しておけば、いざと言う時も、きっと力になってもらえ、失敗の立て直しに注力できる、私はそう思いながら、皆さんに引き続き、ご協力をお願いしようと思います!!もちろん、感謝の気持ちを忘れずに。


平时不烧香 临时抱佛脚

[ping2 shi2 bu4 shao1 xiang1 lin2 shi2 bao4 fo2 jiao3]

54.決まり文句じゃ…

2015/10/26 10:38 に Sae Goto が投稿

先週は公的機関のスポット経営相談の他、弊社事業の関係でパートナー企業さんと打合せをしたり、九州出張にも行ったりしました。公的相談であれ、民間事業であれ、私達に求められているものは何なのだろうと、改めて考えてみると、専門的な知識や専門家と言えるような過去の経験(も、大事なんですが)に留まらず、現在にどこまでキャッチアップしているか、現在の社会の流れや実状の動きを、どこまで積極的に、どこまで広範囲に取り込んでいるか、なのかな…と、思いました。

中小企業診断士の試験では、あまりに科目が多くて範囲が広く、二次試験に面接まであり、さらに5年で更新の際も実務従事や更新研修を受けていることが条件になっている、多少メンドウクサイ資格でもあります。だから、合格して登録してしまうと(その前に3度の実務補習もあるのですが…)コンサルタントという「伯」が付いたと勘違いしてしまい、それまでの経験値に頼ってしまうことが多くなるのではないか…と考えてしまいます。

飽く迄これは自分への戒めと思って書いております。特に子育てをしていると良く分かるんですが、子供は「○○しなさい」と言った大人が、きちんと「○○している」かどうか、矛盾がないか、確かめたがります。幼稚園や小学校低学年ぐらいまでは、何でも「はい!」だったのが、(それは素直だったのではなくて、そういうリズムになっていただけ…なのかも!!)小学校中学年から高学年にもなると、だんだんと言葉の意味をしっかり理解しようとします。すると、この大人が自分に向かって言っていること、それを自分もやっていないのに、何が命令だ!!という思考回路で反抗へと向かったりするのです。

“自分はもうやってきた、だからやらない。既に既知になっていること、だから疑わない”、では、進歩がないどころか退化が進んでしまいます。また、いろんな業種の企業経営者さまに対しても、アドバイスすることが(もちろん、基本的な要素は同じなので、ある程度そうなることは否めないのですが…)ワンパターン化し、所謂「お役所ことば」「決まり文句化」してしまうのです。

もちろん、経営管理上、大事なポイントはどの企業にも言える事だったりするのですが、ただの慣れあいや、悪い意味での「効率化」にならないよう、日々新しいものに目を向け、関心を示して頭を活性化しておかないと…と思っています。中国語では「官僚のことば・きまり文句を言う」を「打官腔(ダー・グワン・チィアン)」と言います。官僚のことばが「官腔」で、「~する」を表す動詞が「打」です。基本を大事にしながら、いつも新しいものに接して、刺激を受け続ける若者脳のコンサルタントでいられるよう、今週も頑張りたいと思います。


打官腔 [da3 guan1 qiang1]

53.お重箱ではなくて牛の角

2015/10/19 9:01 に Sae Goto が投稿

細部にばかり注目し、重要度の低い些末な事柄を大きく取り上げることを、「重箱の隅をつつく」と言いますよね。中国ではお重箱が無いからか(?)似たような言葉でも「牛の角の先から(キリなどで)穴を開ける、または潜り込む」という意味で「钻牛角尖(鉆牛角尖):ズゥワン・ニィウ・ジィアオ・ジィエン」という熟語があるようです。

この言葉を今日取り上げたのは、私自身が今、ある企業さんと一緒に商品開発と販売戦略について議論をしている途中で、思い当たる節があったからです。もちろん商品の内容については、何も申し上げられませんが、かなり深く、また色んなケースについて議論が及ぶため、一度の打合せも長時間で互いに非常に消耗してしまいます。また、互いにどうしても譲りたくない、というポイントについては、どちらも話し方に余裕がなくなり、相手の事を思いやるエネルギーが少なくなることから、多少攻撃的な言葉さえ使ってしまいます。

そんな時です。いや、正確に言うと、その打合せはそれで終わり、一旦持ち帰って再度自分で反芻してみたり、他の方の意見を聞いてみたりすると…あれあれ?案外揉めていたところは、本丸ではなかったかな?そのポイントは各論であって、もっと大局的にどうやって持っていくべきか、何をゴールにするべきか、考えないといけなかったかも…!!!と、自分が必死になっていたポイントの小ささに、何となくこっぱずかしいような気分にさせられてしまいました。

「重箱」の言葉がよく聞かれるシーンとして、お役所のような、とか、閑職の管理部門が、自分の仕事を作るかのように、つまらないことでこだわる、ということが多いかもしれませんが、案外忙しさに紛れて、頭の中がヒートアップしたときも冷静さを欠いて本質を見失うことがあるものです。一人会社から卒業した今、社長がこれではいけませんよね。いや~、中国の成語から学ぶこと、経営から学ぶこと、本当に沢山あります。時間的に余裕ができるのはまだまだ先の事かもしれませんが、いつでもベストな判断ができるようなカラダとココロのコンディションを保つこと、そして限りある時間とエネルギーを最も効率的に配分できるスキルを磨くこと、これは益々努力せねば!!と痛感した牛の角のお話でした。


钻牛角尖 [zuan1 niu2 jiao3 jian1]


52.文殊じゃなくて、諸葛亮

2015/10/04 23:35 に Sae Goto が投稿

10月になりました。空気はすっかり夏から秋に入れ替わり、青空にたなびく雲もすがすがしいですね。近頃の小学校は公立でも三学期制ではなく、前期後期の二期制になり、10月後半から後期が始まるところも多いようですが、弊社も2年間のF/S(フィージビリティ・スタディ)期間を終え…といっても、登記上F/S会社の区別がある訳ではなく、私の頭の中のプランの話なんですが…いよいよ攻めに転じるときが来た、というイベントがあります。

チアーマンサポートのメンバーが増えました!!もともと、出産・育児を経験して、会社員で仕事をしていくことに限界を覚え、中小企業診断士の資格を取りました。しかし資格が取れたと思ったら海外駐在で予想外の経験をシンガポールと上海で積み、その後ようやく帰国して独立。「一人で育児をしながら裁量型の仕事をしたい。」という“希望”と、「コンサルティングそのものの需要は中小企業にとって然程大きくなく、それよりも一緒に事業をしてほしい要求が強い。一緒に事業をする方が、私にとっても個人事業主としてではなく、組織として大きくなれるかもしれない。」という“期待”の両方を併せ持ちながら、営業やコンサルティングにチャレンジしてきました。

すると、前者の“希望”は、子供の成長で育児の負担が徐々に小さくなり、希望度合(?)が少しトーンダウン、一方後者の事業への“期待”は、“確信”へと近づいてきました。そして育ててきた案件が複数成長してきたこともあり、一緒にその事業を育てて頂けるスタッフに来てもらう頃かな…と思い始めた次第なのです。アルバイトであれ、短期であれ、人を雇用する際、組織のリーダーとしてどうあるべきか、これまでコンサルしてきたことの実践が自分にも問われ、労基面での手続の知識も必要になってきます。これら全てを自分の経験値として取り入れると同時に、一人では考えもしなかったことを、立場や性別、年齢の違う人を集めることで、その人数以上のパワーを発揮していけるよう、尽力していきたいと思います。

さて、そのことを日本語では「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、中国語では「三个臭皮匠,赛过诸葛亮」(サン・ガ・チョウ・ピー・ジィアン、サイ・グオ・ジュ・グー・リャン:三人の平凡な能力の人間が集まれば、諸葛亮も超えることができる)と、文殊ではなく諸葛亮となっています。なぜ平凡な人が臭い皮の匠なのかは良くわからないですが、今までのチアーマンサポートになかったチーム力をこれから発揮していけるよう、がんばります!!今後共、何卒宜しくお願い申し上げます。

三个臭皮匠,赛过诸葛亮

[san1 ge chou4 pi2 jiang4,sai4 guo4 Zhu1 ge3 liang4]


51.机でも紙でもなくて

2015/09/27 23:35 に Sae Goto が投稿

新市場の開拓や新製品開発の際、その商品の市場規模の調査や、販売戦略の策定が重要であることは言うまでもありません。特に、中国は一つの省だけで日本の人口を超えるところもある大国なので、目標市場の設定や売り方が日本流のままだったり、無策で来てしまったりすると、太平洋に石を投げ込むような、市場進出になってしまう可能性大です。

かといって、マーケティング活動ばかりやっていても、ビジネスとしては一歩も進まないばかりか、人も社会も動いていく中で、いたずらに時間を過ごし市場自体に変化を来してしまうかもしれません。何事も完璧はないのだから、(決して「いい加減にして」という意味ではなく…)テンポよく段階を踏んでいくことも、これまた大切です。

先週は、弊社の中国パートナー企業から出張者が来られていたため、一緒に東北地方を出張し、現地の企業さまを訪問致しました。東北地方に限ったことではないですが、今後海外市場を検討される企業さまは、まず「どうやって売っていくことを考えたらよいのか?」という疑問にぶち当たり、実際に今回のように海外からの買い手から「今後継続的に取引したい」と言われた場合、嬉しい反面「どのように進めればよいのか?」という問題にも直面します。今回の出張では価値観の異なる売り手と買い手の会話を、何度も通訳する機会に恵まれ、私は今後の中小企業の国際化に関する問題解決の要点を二点確信しました。

ひとつは、やはり冒頭に書いたマーケティングと戦略の策定です。重要なポイントだけあって、このフィールドについては、得意としているコンサルタントさんは非常に沢山おられます。もうひとつは、テンポよく段階を踏んでいくこと、つまりビジネスを実践に移していくことです。コンサルタントとしては、プロジェクトマネージャーとか、タイムキーパーみたいなイメージかもしれませんが、私は中小企業さまのコンサルタントとしては、「一緒にいてほしい、一緒にやってほしい」というニーズに応えることだと、考えていますし、今回の出張でもそうであることを再確認しました。

日本語でも「机上の空論」とはよく言いますが、中国語は机ではなく、紙の上で兵を談じる、「纸上谈兵(ジー・シャン・タン・ビン)」と言います。いろいろ情報を集めて、戦略を練って提案すること。そこから一歩進んで、戦略実践となると何だか怖い、一人では不安だ、と二の足を踏まれている企業さんに、勇気を持って成功を掴みとっていただけるよう、時には背中を押し、そして一緒に歩んでいける、ビジネス・パートナー会社にチアーマンサポートを育てていければ…と思って今週もがんばります!


纸上谈兵 [zhi3 shang4 tan2 bing1]

50.身体は柔軟に、耳も!?

2015/09/14 11:09 に Sae Goto が投稿

先週は毎日のように雨が降り、私の日課、いや、「週二課」にしているジョギングができませんでした。そして、今朝の久しぶりの公園で、身体が硬くなっていることに気づきました。先ずゆっくり走り始めて身体を温め、「大きな筋肉を伸ばして、大きな血流を作ろう!」と意識することで、身体の硬い感覚は随分改善されました。具体的には、肩甲骨周りの筋肉や大腿筋のストレッチ、鉄棒にぶら下がっての腕や背中の筋肉の引き伸ばし…などです。すると、体の中の水分(?)が巡りだし、胃腸が動き出すのもわかります。

私自身は中学の部活は文化系でしたが、高校は文化系に加えスキー同好会も兼部し、大学になったら体育会に入るようになり、普通の流れと反対かもしれませんが、年齢が大きくなるほど運動するようになったようです。また、さらに成長が止まり、出産を経験して別の体になってしまったら、これまた自分の身体がどういう状態になっているのか強く意識し、悪い部分の改善はどうすればいいのかを気にするようになりました。

年を取る、経験を積む、ということは、要領を得ることだけでなく、意識のポイントがより正確になることなんでしょうね。多少無駄や無茶をしても若さでリカバーできたことが、どんどんできなくなる。その分経験値から生まれるポイントの意識で、身体を鍛えたり、好調を保ったり、また一段上の仕事を覚えたりできるのかな、と思っています。

ロシアで日本語教師をしているときも、そうでした。幼稚園児からビジネスマンまで、広い年齢層に日本語を教えましたが、子供はまず真似から入ります。でも大人は文法を理解しないと、発声しようともしません。ポイントを意識して上達しようとするのです。

今日のことば「耳朵软(耳朶軟:アール・ドゥオ・ルワン)」、耳が柔らかいという事ですが、これは耳が柔軟、なんでも話を聞く、ということから自分の考えを持たないで、人の言う事ばかりを信じてしまう、と言う意味なんです。他人の意見を聞くこと、傾聴すること、そして同調すること、とても大事なことですが、そこから自分なりの進歩を遂げるには、そのお話からポイントを自分で抽出すること、そして自分の動作に移すときにポイントを意識すること、になるのかな…と思っています。身体を動かして、健康を保つ一方で、年齢を重ねて人として、仕事人として成長するには、人の話や溢れる情報をインプットするだけでなく、頭を働かせてポイントを意識する訓練を続ける事なのでしょうね。ふう、ずっとトレーニングは終わりません。楽しみましょう。

耳朵软 [er3 duo ruan3]

49.過去を食べても…

2015/09/07 8:43 に Sae Goto が投稿

今日も常々自戒していることのお話です。過去の栄光や実績を頼りにせず、常に新しいことを受け入れ学ぶこと。一般的な例でいうと、キャリア転職。私も大卒後、日本語教師、中小貿易会社、総合商社、ITベンチャーと、多すぎるぐらいの転職をしています。特にITベンチャーに転職した時、転職気運の高まりや、IT業界を中心に起業ブームもあり、過去に積んだ経験を元にキャリアアップを図る方が身近に沢山おられました。で、実際キャリアアップになっているかというと…皆がそうではないのですが、転職組の集合であるITベンチャーでは「前の会社ではこうだった」主張の衝突(特に大企業出身者!!)が多いことに気づきました。今迄とは違う環境の中で、出自(?)の異なる人と別の新しい事業に取組む時、判断基準が前(未来)でなく後ろ(過去)になってしまうことが多いのです。

もうひとつ、私自身の「過去だけを頼って失敗した」例。それは2010年に2年滞在したシンガポールから上海に転居した時のことです。シンガポールに渡った時は、子供は3歳と0歳。子育てだけで大変な時期でもあったのは言い訳なんですが、中国語も英語もそれなりにできた私は、両方の言葉が通じるシンガポールでは、中国語で詰まれば英語で、英語で詰まれば中国語でと、今迄習得した範囲内の言葉しか使いませんでした。もちろん、日本にいる時より多少は頭の中の語学の引き出しが軽く開け閉めできるようになったかもしれません。でも、上海に転居が決まった時は、かなり後悔しました。英語も中国語も、何も自分自身の中で更新されていなかったのです。そこで中国に引っ越すと、すぐに英語と中国語の家庭教師派遣を申込み、英中両方の読み書きも含めたビジネス用語を勉強しました。やはりやる気になれば、それなりに力が発揮できるもので、それなりの成長が感じられ、中国語は現地で文化講座や司会などもさせていただく機会に恵まれました。

今の仕事も同じだと思っています。私は中国語を学び、中国で日系企業様のお手伝いの経験もあります。商社で国際ビジネスの経験もありますし、ITベンチャーにもいました。でも、それは過去の話。これからの自分の価値を上げるのは、未来に向かう力がどれだけあるか、でしょう。「吃老本(チー・ラオ・ベン)」、中国語の「本」とは、「成本」等と言い、資本・元手の意味があります。昔の資本、昔取った杵柄を食べて、それ以上努力しないことを指します。ホームページなどで、自己PRをするときは、どうしても過去の実績を大きく表現することになってしまいますが、それはそれとして、大事なのは前に、未来に、新しさを恐れず取り入れ、考え、進んでいく「動き」「勢い」を保つことだと思います。過去の経験を生かして起業された皆さん、ともに歩んでいきましょうね!!

吃老本 [chi1 lao3 ben3]

48.二歳です!

2015/08/31 8:51 に Sae Goto が投稿

とうとう今日で八月も終わりですね。子供達の夏休みも終わり、そして弊社の第二期も終わりです。決算とはいえ、まだF/S(フィージビリティ・スタディ:いろんな事業ができるかどうか、調査したり試行したりすること)段階の弊社は、売上ラストスパート!!!というよりも、まずは必要な証憑を集めるのに取引先のご協力を求めている状況。そして、お陰様で何とか、(一応早めから準備もしていましたからね!!)決算関係で必要な書類は、揃いそうです。

そういえば、いろんな書類を取引先にお願いするにも、証明書や契約書の捺印には企業内でも権限があり、責任者の方にご理解頂かないといけません。その辺りも、もともと経営トップの方とお話する機会が多いので、非常にスムーズに色んなご協力に応じていただけたように思います。

さて、そんな「ゴーサインを出すこと」「便宜を図ること」、中国語では「緑(青)信号を灯す」、という表現で开绿灯(開緑灯:カイ・リュィー・ダン)と言います。時にとっても積極的な「攻め」を行う時の、ゴーサイン、時に「まぁ~仕方ないな。良いだろう。やりなさい。」みたいなゴーサイン。いずれにしても、赤だったものが緑に変わる、動き始める、というような、ちょっと嬉しくなる言葉です。

チアーマンサポートも、二歳です。独立して二年といっても、私にとっては、二回出産・育児で仕事を離れ、日本を離れ、日本に居る間は職場では旧姓で通していたのに、海外ではパスポート名でしか通用せず、海外でそれなりに色んな経験をさせていただいたものの、帰国して独立しても「中小企業診断士の後藤さえ」を知る人は殆どいない…そんな状況で国内での起業はとても大きなチャレンジでした。でも、なんとか育児をして自分も鍛えられながら多くの方を知り合いになることができました。すこーしですが、ビジネスの形もできてきました。

第三期は、やはりすこーしずつながら、アクセル踏んでみようと思います。まさに「开绿灯」、ゴーサイン出して前進あるのみ。みなさま、どうかご指導アドバイス、よろしくお願い申し上げます。


开绿灯 [kai1 lv4 deng1]

47.御託は要らないから…

2015/08/23 23:05 に Sae Goto が投稿

八月前半は、中国パートナーとの国内出張に、家族旅行、そしてお盆の帰省と、あちこち移動しながらもIT技術の進歩により半分仕事もあるような、休暇のような日々を過ごしてきましたが、先週からまた、東京での日々が再開しました。リフレッシュしたとは言え、長旅の片付けや日常再開のための諸々準備なども山盛り待ち構えていてくれ、さらに先月から詰めておいたあちらこちらの面談約束のための企業訪問など、目の回る一週間でした。

確かに、家の事だけでも、そう簡単ではないのに、そこまでして仕事をしないといけないの?と考えられもするのですが、私はどんな仕事でも、始めて直ぐに軌道に乗るものではないと思っています。それは子育てと同じで、心を込めて、短期的にも長期的にも考えながら、臨機応変に、でも中心はぶれることなく継続することしかない、と。

ただ、それは無鉄砲・無茶・無謀、ということではありません。ひとつの柱を決めたら、それに向かってとにかく行動すること、間違ったら反省して直してみて、それで問題なければまた走り出すこと、その繰り返しだと思います。ひたすらに、がむしゃらに。

ちょうどそんな言葉を、中国語の本で見つけました。「不管三七二十一(ブー・グワン・サン・チー・アール・シー・イー)」「不管(ブー・グワン)~」とは、「~に関係なく、関わりなく」の意味で、あとは掛け算の九九、三七二十一。そう、直訳すると「三七二十一に関わりなく」ということ。時々「四六二十四に関わりなく」とも言うみたいですね。要はセオリーばっかり言ってないで、まず行動、そんなニュアンスなんでしょうか。

中小企業診断士の試験を合格するには、沢山のマーケティングや経営理論の専門用語を勉強しなければなりません。そして実践の場では、思わずそんな言葉を使ってしまいたくなるのですが、その言葉は、今の目の前のクライアントさんに響く言葉でしょうか?何やら雲をつかむような、難しいような、なんだか明確に理解しにくいような言葉ではないでしょうか?それよりも、実際の事例や体験談等を交えて話した方が、自分も相手も、しくりすることはないでしょうか?

より心に響く、そして行動に移して頂ける言葉やお話をアウトプットできるよう、私もまた、ただひたすらに、できることから挑戦し、経験値をアップしていきたいです。そう、三×七=二十一であっても、なくても、どうでもいいから、まず突っ走りましょう!!体調管理もしながら、ね!


不管三七二十一 [bu4 guan3 san1 qi1 er4 shi2 yi1]


46.おだて帽子

2015/08/17 6:21 に Sae Goto が投稿

8月は、弊社中国パートナーとの大分出張から始まって、家族との旅行やお盆の帰省等、随分あちこちさせて頂きましたが、ようやく今日、東京に戻ります。子供たちはまだ、夏休みの続きがありますが、私は今月末で第二期の決算や、新しいプロジェクト始動もあり、少し羽を休めさせて頂いた分、エンジンをかけねば!!というところです。

さて、そんな夏の放浪の間に、普段東京にいる時には機会のない、お買い物(ただ街をぶらぶらするのも含む!!)の時間を持つことができました。京都も、名古屋も、そして金沢も大分も、やはりインバウンドを意識して中国語の店内放送や中国語・英語表示が増えたこと、そして道を歩いていても、日本語以外の言語を当り前のように聞くシーンも増え、ようやくグローバル化が始まったのだな、という気持ちでおりました。

そして私自身がお客の立場になり、店員さんの対応を見ながら、学ぶこと、感じることもたくさんありました。診断士でなくても、いくら商品が良くても、その店員さんの接し方や態度、そして自身との相性の「いまいちさ」で、お買い物成立に至らないこと、多くの方がご経験されていると思います。決して間違ったことを仰っていないのに、少し言い方が冷たかったり、低いトーンで事務的に言われると、特にオシャレ・趣向品は買い物意欲が落ちますし、まずは商品を見たいのに、あれこれ希望を聞かれても、うんざりします。

で、私自身がウインドウ・ショッピングから「お買い物成立」に至ったのは、どんなケースだったかというと…店員さんへの信頼と、やはり少しの「褒め言葉」があった時でした。お店で私に接してくださる方が、その商品について豊富な知識をお持ちか、その情報量や人間味も含めた奥深さで一旦惹きつけられ、身に着けてみた時、或は自身で使うことを話してみたりした時に、何か一言「少し」褒められただけで、一気に「買います」スイッチが入るんですね。情報や態度への信頼、そして褒め言葉の二段階のようです。

中国語では褒めること、ちょっと“おべっか”のニュアンスもありますが、「戴高帽子(ダイ・ガオ・マオ・ズ)」と言います。情報と接客技術で信頼を得たら、少し高い帽子を被せて(ほめあげて)、お客さんをゲットするというイメージを私は感じます。私自身、多忙を言い訳に、ネットショップで済ますことが多い日用品、衣類のお買い物。こだわりの品が多いMade in Japanの商品だからこそ、まだまだネット通販では実現できないプロセス重視の店舗販売で、魅力を発信していってほしい…そんな気分になった夏でした。


戴高帽子 [dai4 gao1 mao4 zi]