見た目7割、中身3割!!

Post date: Oct 3, 2016 7:41:14 AM

人間は見た目じゃなくて中身だよ、と、中身磨きを続け、切磋琢磨の毎日なのに、見た目の良さで負けてしまうこと…ありますね。私は人事部に配属されたことがありませんが、人を採用する立場で、まず書面で選考するとき、顔写真しかないのだからその印象は大きいものなんだろうな、と、割と簡単に想像できてしまいますよね。(後に能力や内面のギャップが分かったとしても…)じゃあ、もう外見磨きに集中すればいいじゃない、中身はそこそこで…となるでしょうか?やっぱりそうではないと思います。では、外見で採用して、後から失敗だったという経験を、ほとんどの人は何度か繰り返しているはずなのに、やっぱりまた、外見で判断してしまうのは何故なんでしょうか。中国語の諺でも「三分人才 七分打扮(サン・フェン・レン・ツァイ・チー・フェン・ダー・バン)」、3割は人柄で7割は見た目や身なり、というのがあるほどです。

それは…人間の判断が、ものすごくスピードを要求するものだから、なのかな?と思います。

人は、毎日いろんな判断をして生活しています。買い物に行ったら、並んでいる果物をみてどれが新鮮でおいしそうか選ぼうとします。同じようなら安いのはどれかも見ます。手に取ったりしていると、マナーの問題もあったり、時間もかかりすぎて本来買いたいものが買えなくなってしまうので、まず見た目に入ってくる情報で「買う・買わない」を判断します。お昼ご飯を食べるのに、同じようなレストランが並んでいたら、本当はおいしいものを食べておなか一杯になりたいんですが、まず食べてみるわけにはいかないので、おいしそうなメニューの写真が張り出してあったり、おしゃれな雰囲気や清潔なイメージがある方を視覚でとらえて判断します。果たして、その通りだと満足し、ギャップがあったりすると不満がさく裂します。

結局は食べてみて、買ってみて、付き合ってみて、働いてみて、その良さがじわじわわかるものなのに、初めの入り口は大抵視覚情報。きっと視覚からだとその先のイメージが膨らませやすいのと、多くの場合視覚情報と中身に関連性がある、というデータがあるからなんでしょう。だから…本当に良い中身を持っているなら、「適当な」PRが必要なんですよね。「こんなに良いこと言っているのに、分かってくれないの?」と、他人を批判するのではなくて、分かるような表現をしていないのが問題なのでは?と、自分を顧みてみましょう。できることなら、その良さを早く、的確に分かってもらった方が、自分のためですもんね。さて、どんな工夫をしましょうか。

三分人才 七分打扮 [san1 fen1 ren2 cai2 qi1 fen1 da3 ban]