Post date: Jan 23, 2017 12:50:08 PM
中国語のことわざを毎週ご紹介していますが、コンサルティングやプレゼンを行うたびに、物事の周りにあるいろんなものを取り払った、本当のエッセンスのところは、あまり国や文化には関係ないんだなぁ~と、実感しています。そして何度も「グローバル化」と勢い込んで行うことではない、国際化は特別なことではない。自然体で、話し合いで、どこかで妥協点(いや、落としどころ)を持ち込む術を身に着け、シンプルに「良いこと」「良い方向」に向かうことを考えるようにしよう、そうかみしめています。
と、いうことで、今回は初めに訳してしまいますが「只可智取、不可力敵(ジー・クー・ジー・チュィー、ブー・クー・リー・ディー)」策略・計画で勝負すべきであり、力ずくで攻めてはいけない、ということです。先週の「有理贏、無理輸」(理があれば勝ち、なければ負ける)と同じく、とにかく頭を働かせ、いかに進むか、いかに戦うかの計画策定が大切か、ということですが、計画を創ったら、それを粛々と、淡々と(もちろん臨機応変に、は大事ですが)実行していこう。焦って攻め急いではならないということですね。
でも、平常心の普段ならそれは分かっていても、いったん戦闘モードに入るとそんなセオリーは頭からぶっ飛んでしまいます。先日の息子のコメントにも納得させられました。「将棋の先生に、急ぎすぎるな、我慢、我慢」って言われるんだ、と。息子はよく将棋の本も読んでいるようですが、使った技をすぐに使いたくなるのでしょうか。幼い子供なら、猶更ですよね。若いコンサルタント程、相手の言うことを聞かないで、自分の論理を並べ立てたり、若いIT技術者程、お客様にたいして専門用語を並び立てる。年齢を重ねるということは、経験の蓄積によって忍耐が自然にできるようになることなんでしょうか。いや、自然にできるようになるということは、すでに「忍耐」ではありませんね。
さて、ビジネスもチャンスはなかなか来ないけれど、攻め時を待って、「その時」が来たらすぐに「突撃」できるよう、普段からぼちぼちと準備とトレーニングを積むことが肝要ですね。先週末は中日クチコミさんとの共催で、在日華人さん向けに創業セミナーを実施させていただきました。講師の税理士さんも仰っていましたが税務上の技は税理士が考えるもの。みなさんは、ビジネスをどうやって大きくするか、成功させるかに注力してください、と。私たちと一緒に、注力しましょうか!作戦づくり!!
只可智取,不可力敌 [zhi3 ke3 zhi4 qu3, bu4 ke3 li4 di2]