小さな手で、こまやかに。

Post date: Nov 9, 2015 3:06:51 AM

大きな手に大きな脚。中国語読みすると「大手大脚(ダー・ショウ・ダー・ジィアオ)」、お金遣いが荒い、という意味なんです。大きな手でガサっとお金を掴んで、大きな脚でお金を踏んでいくような、そんな雑でガサツなイメージがこれらの漢字から湧いて来ませんか?弊社は設立から3年目を迎えておりますが、この4字熟語のイメージ、設立時のことを何となく思い出すのです。

会社の設立、事業の創業については、それなりの準備や計算をするものですが、公的な届け出や印紙代、オフィスや工場など、場所を必要とするならその保証金や地代家賃、そして通信や事務処理には必ず必要なOA機器やそのインフラ環境。営業拡大のためのHP制作や名刺、文具…。あまりに色んなことでお金が出て行き、しかも届出や登録などでアチコチ大股で動き回らないとだめなので、知らない間にお金が出て行ってしまいます。お金の計算をしようにも、まだ慣れていなかったり、あれこれ事務手続きが多すぎて後回しになったりで、本当に始めのうちに収支確認がおろそかになったりするものです。「大きい手」というのが、雑な作業イメージであるだけでなく、小回りの利かない、どんくさい手にも思えてきます。

このような事態を何とか阻止するには…やっぱり手も脚もこまめに動かす、働かせることなんでしょうね。収支計算はこまめかつ効率的に行い、現場や営業先へは足繁く通い、常に収入と支出のバランスを把握しているような状態にすること。3年目に入って、一通りの動きは一段落して、弊社のルーティンの業務や収支と臨時の業務・収支の感覚が少しずつ明確になってきました。一方で第二弾・第三弾のビジネスへの参画を手掛けている今、どうしても取引先が増えたり管理すべき事項が増えてしまって、ひとつひとつのことが雑になってしまいそうですが、何分私も他人様の会社組織に対して、その管理方法のうんちくを述べる立場。自分で放蕩経営をしていてどうする!?と、自分自身を鼓舞している状態です。

お金の問題は、本当に多くの企業様が抱えておいでの経営課題なんですが、使うべきところではある程度思い切って使い、締める所では思いっきり締めて行く、このメリハリが大事なんですよね。でもどの程度かというのは、業種や企業規模、その立ち位置によって違います。そのさじ加減をマスターすれば、経営管理はもう、掌握できたようなもの…でしょうか?大きな手ではなく、敏感な小さな手でしっかりコントロールしたいものですね。

大手大脚 [da4 shou3 da4 jiao3]