言わなくてもできるように、普段から言う!

Post date: Mar 13, 2017 7:40:45 AM

今週も3月ネタ、続きます。当社のパートナーさんも、アルバイトさんも、年度末・学期末であれこれと手続きに追われます。また、そういう時に限って、家庭の事情も色々と噴出し、何かと落ち着かない日々であり、守らなければならない締め切りを恐れる日々でもあります。(みなさんは、いかがでしょうか??)

さて、そんなときにこそ頼りになるのが、仲間です。独立開業すると、一人で好きなようにできるのが何といっても魅力ですが、いかんせん一人でできることは限られます。また、生身の人間ですので、風邪もひきますし気分が乗らないこともあり、自分は元気でも家族を助けなければいけないことだってあります。そんなときでも、ゼロから説明しなくてもポイントさえ言えば、大体こなしてもらえるような仲間がいれば、仕事に穴をあけずに済みます。また、実際「有事」がなくとも、普段からの安心感がちがいます。また、自分自身だけでなく、お客様に対しても、自分以外の代替案を提案することができ(それを選ぶかどうかはお客様のオプションですが…)「それなりに代替要員も用意されているんだ!」ということで、安心感を与えることにもなります。

そんな何も言わなくても心が通じ合う仲間との間柄を「心照不宣(シン・ジャオ・ブー・シュエン)…言わなくても心を映す」と中国語ではいいますが、こういった関係は日本の「阿吽の呼吸」と似ているようで、ちょっと違うかな…とも思ったりします。日本の場合は、社会通念や団体のルールなどから「別に説明をあえてしなくても、知っているでしょ?」みたいなニュアンスのことが多いのですが、実はビジネスでは一度も議論をしあうことなく、なんとなくわかった気でいることが失敗の原因だったりします。「聞いたことないけど、確かめたことないけど、そのはずだと思っていた」という、確かめることに変なためらいがあるまま過ごしていくことで発生するすれ違い。

今日はその四字熟語そのものを紹介したい、というよりは、そういった間柄になるためには、普段からどれだけ情報を交換しあうか、どのぐらい自分の考えを主張し、聞きあうか、という下積みが必須である、ということです。そしてもう一つ、「タダより怖いものはない」、友達同士であっても、それがビジネスなのなら、多い少ないは別として、きちんと報酬で割り切るべき、ということです。「良い関係だから、ちゃんと支払うべきものは支払う、言いたいことは言える&聞ける」。その積み重ねが、そのうち本当に説明するのさえ大変な時に、キモチで通じ合い、サポートしてもらえるのではないか、と考えたりします。

心照不宣 [xin1 zhao4 bu4 xuan2]